
観ました。「トップランナー」のCLAMP出演回。
実際は大変なんでしょうが、僕が持ってた泥臭い“漫画家”という仕事のイメージから比べるとスマートにやってる感じでした。『吼えろペン』から抱く漫画家のイメージしか持ってなかった人は観てみて良かったかもだ。
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メイン部分は少しだけですがストーリー担当の大川緋芭さんの物語作りに関する話が聞けたので満足。起承転結の承の部分を抑えて、読者が一番読みたい起・結の部分をメインに組み立ててるなんて話は興味深かったです。確かに『ツバサ』の最新編のピッフル国編なんかも、ピッフル国についたと思ったら、ポンポンとあっという間にレース開始まで話が進みましたもんね。あとはキャラクター作りの際には、そのキャラが何ができないかを意識して作っていくって話辺りですか。ついつい長所ばかりを追加していってしまって、完璧人間のキャラになってしまっては魅力的なキャラにはならないという話も面白かったです。まあそれでも『ツバサ』なんかではサクラちゃんを除く、小狼、ファイ、黒鋼の三人辺りはかなり完成されたベクトルのキャラのような気がしますが。
あと、「結」から作ってるというだけあって、全体的に計算性は高く作ってるみたいですね。誰がレースで優勝するかとか、このキャラは死ぬとか生きるとか、そういう帰結は既に決まってる所から物語を起こしていってるみたい。その辺りは露骨な展開法、炎尾先生みたいにその場のノリで「このキャラは描くのに時間がかかるし!」とかでキャラを殺したりはしないみたい(笑)。
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残りの結成話、上京時の苦労話などは、以前『FRaU』のインタビューで答えていたものと大体同じでした。それでもやっぱり、現在はどんな花形の人達でも、新人時には苦労があり、努力があったという話は聞いてて励まされましたが。トップランナーにも修業時代があったということを励みに僕も地道にやっていこうと思いました。マル。
→番組内で言及されていた、○○が死ぬことに関してCLAMP内でモメたという作品。確かに○○死ぬのー!と僕も思いました(笑)

東京BABYLON―A save for Tokyo city story (1)

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「彼女たちは他人が描いた既出の作品を、自分たち流にアレンジして、より完成度の高い作品に仕上げる名人なんです」
と評していました(無論、好意的にです)。これまでの漫画家とは異なるタイプのスタンスで動いているので、自然、職場を含めて世間一般の漫画家に対するイメージよりもスマートな仕事をしているのでしょうね。
あと『吼えろペン』といえば……新・二巻に出てきた『マリ林先生』って……どうみても……ですよね(笑)。