WJ感想記事の、第2巻相当部分をまとめてみました。
◇第8話「ロックオン」

 創造主にどう決着つけるのか気になる。ちょっと同情の余地はあるんだけど、既に作り出したホムンクルスで人命が奪われている。不殺の大本みたいな和月先生が描いてるだけに決着の形がスゲー気になる。

◇第9話「もう一つの新しい命」

 何気に重いな。他人のためには自分は死んでも…って感じのカズキと、逆に自分のためには他人は死んでも…っていう蝶々仮面。自分のために他人を犠牲にしなければならないとしたら…っていう命題は僕的には丁度去年の今頃ハマってた『仮面ライダー龍騎』を思い出します。龍騎ヨロシク今週のカズキの表情しかりで仮面を全否定はしづらい(逆に斗貴子さんの躊躇のなさが意味深)。どういう結末になるにしろ、「るろうに」の黒傘篇のような後々まで物語りに関わってくるキーになる話になりそう。というかこの掲載位置は後々があると踏んでいいヨね?

◇第10話「VS.鷲尾(前編)」

 やはり悪役にも救いを描くのか和月先生。蝶野の後ろ姿は勧善懲悪モノのそれではない。
 空中アクションの見せ場から斗貴子カズキタッグVS鷲尾へという流れで激燃えの次週。強敵相手にタッグで戦陣張る展開は燃える。

◇第11話「VS.鷲尾(中編) 

 感想休みました。

◇第12話「VS.鷲尾(中編)◆

 感想休みました。

◇第13話「VS.鷲尾(後編)」

 生き死にを洞察する重いテーマを何気に描いてますが、僕はカズキの理念にかなり共感するんでもうこの作品は大好きです。掲載位置が下がった気がしますが、このパピヨン篇で終了したとしても単行本は買いますし、短期でもかなりのFavorite作品になると思います。

◇第14話「ミッドナイト・ラン2」

 斗貴子さん萌えキャラ化計画みたいな。というかマジで単行本一巻に収録されるであろうカズキ、斗貴子のキャラコンセプトとか楽しみ。って、核金が託されて戦闘の説明がなされたってことはもう一バトルあるってこと!?まさかホムンクルス化した蝶野と……僕は「るろうに」なんかも薫は死んだままが良かったとずっと思ってたんだけど、最近和月先生の作品は救いを描いてくれた方がいいなーなんて思ってる自分がいます。カズキのキレイ言を最後は蝶野が受け入れるって展開がいいなぁ。ともかくカズキの相変わらずの真っ直ぐっぷりと友人らのイイヤツっぷりが眩しい一話でした。

◇第15話「黒く 熱く 甘く」

 キレイ事展開への願い叶わず。「死んでもひとりぼっち……→墓があっても……→もし償うと誓うならオレが…」の語りの所はイイなぁ。この前追悼コメントを出してた和月先生なればなおさら。WJと関係ありませんが、死者に対して生きてる人間は……みたいな辺りは僕の好きな「星界の戦旗機廚粒砲良分を想起させられました。アトスリュアとの弔いの晩餐の話をちょっと思い出してしまったなぁ。
 ヤバイ、志々雄ネタは面白い。

◇第16話「黒死の蝶」

 カ ッ コ イ イ ッ!
 何なんだもう、最終回級の盛り上がりじゃないか。核金と心ってものが強く結びついている設定だから、ここで斗貴子さんの核金も使うってのは熱すぎる。
 ホントに最終回が来そうで怖いんだが、巻末コメントで一週休んだあと怒濤の展開って言ってるから大丈夫だよね?ネ?

◇第17話「FADE TO BLACK」

 この前の和月先生の怒濤の展開発言に危惧を抱いていた……核金で命を蘇らせることができる世界観からしても斗貴子さんの生死は5分と5分くらいの気がしていた。そして今週……
 よかった…・゚・(ノД`)・゚・…ラスト3ページは10回くらい見かえした。ずーっと夜中にバトルをやってきての朝日という演出も上手い。自然現象的にも命題的にもラストシーンは正に夜明け、そこにはカズキの武装錬金の太陽光もかかっていて、とても収束感がある。この先どうなろうと、この一連の作中序章の圧倒的な完結感だけでも単行本は買いだ。

◇第17話「FADE TO BLACK」2

 今週号で完結でも全然満足で、もう本当に好きな作品になったと言えるんだけど、今回何処が良かったかって言ったら主人公が信念を必ずしも貫けなかった所。
 「一人も犠牲者を出さない」はやっぱり無理だった。主人公のまったくもって「正しい」信念、生き方を世界は必ずしも認めてはくれない。この辺り、僕が去年ビックリするほどハマった『仮面ライダー龍騎』にも似ています。こういう話の方が、まだ年端もいかない少年が上からご高説を述べてそれを世界が許してる作品よりも共感できて好きです。
 「テニスの王子様」や「シャーマンキング」はどちらかというとご高説が許される話で、リョーマが「まだまだだね」と言ってみたり、葉が説法してみたりといったシーンが盛り上がりポイントになってる話だと思います。一方「ブリーチ」、「武装錬金」はご高説とも言えそうな信念を掲げるんだけど必ずしも貫けない話。「ブリーチ」は一護の「護る」という信念がまっとうできず、結局護れなかった話で、今が何で面白いかといったら「護れなかったけど、それでも……!」というカッコ悪いんだけどカッコいい決死の特攻が描かれているからだと思います。「武装錬金」は言わずもがな、全員救済は無理だったんだけど、「救えなかったんだけど、それでも……!!(斗貴子さんだけは)」というラストの展開がなんとも感動的だったと思います。思うに「るろうに」にもありましたよね、「眼に映る人全ては守れなかった、それでも……!!」というクライマックスが(結局薫生きてたけど)。和月漫画にクオリティを感じる所以です。
 ここまでを序章でやっちゃった辺り、人気はともかく作者の進歩を感じるので今後の展開も楽しみに見守りたいと思います。まあ打ち切られちゃったり打ち切られちゃったりしても、序章が宿す作品としての良さは変わらないですし。

◇コミックス第2巻、発売時の感想

 背表紙パピヨンなのかよ!1巻が主人公(カズキ)は当然として、普通2巻はヒロイン(斗貴子さん)だろ!敢えてパピヨン!のっけから雄度が高いゼこの2巻。

 もう、なんつーか、全2巻完結でも十分名作ですぜ、コレは?

 何度も言ってるんだけど本巻収録のラスト3話、「黒く 熱く 甘く」、「黒死の蝶」、「FADE TO BLACK」が最高。ラストの、結局全員救済の理想が貫けなかったカズキに残る「せめて斗貴子さんだけは…」という願い→その願いを繋ぐタイミングで現れるブラボー→フィナーレの夜明けのシーン…の流れは感涙モノ。イヤ、この辺りはもう余り語らないでおこう。WJ感想とかで大分語ってるし。やっぱ単行本で特筆すべきは相変わらず面白い作者書き下ろしコメントかなー。

●鷲尾〜蝶野戦の流れの変更

 当初は鷲尾戦からそのまま蝶野戦に向かい、全てが終わってまひろらの下に帰ったカズキは戦士の顔に…みたいな流れだったらしいんだけど、それを鷲尾戦の不評を受けて変更したとのこと。不評の原因を「読者はまだカズキ達に日常を離れて欲しくないのでは?」と作者と担当編集でセルフ分析したとのことなんだけど、それはまったくその通りだと思う。連載開始当初WJ感想で書いたような気がするんだけど、僕が武装錬金好きなのは魅力的な日常守り型物語だからって点が大きいんで。この時の軌道修正が今も効いてるのか、現在連載は最終決戦前にカズキに戦士の顔が見えてくるんだけど、それでも日常に帰還する約束を胸に闘いにおもむくという流れになっている。日常から遊離していかない展開、それがイイのだと思う。2巻当初の話のレベルでカズキが戦士となって旅立ち、バトルでGOのWJ漫画展開だったらここまで好きにはならなかったと思う。ホント軌道修正してくれて良かった。コレ、当初の予定通り行ったら最高のラスト3話が変わってたってことでしょ?まひろら日常の友人の励ましで立ち上がるカズキと誰にも認識されなかった蝶野の対比とかも描かれなかったってことでしょ?良かったー。コレは技ありの軌道修正だと思う。

「蝶野、パンツ一丁で覚醒(中略)流石にコレはマズいかなと黒崎先生に相談。すると『面白いと思ったコトは全てやるべし!』と非常に漢らしいアドバイス。この一言でパピヨンが完成したと言っても過言ではありません」

 イヤ、黒崎先生女性だから…というか黒崎先生!あなたか!パピヨンをあんなにしたのは!なんてグッジョブなんだ!

「(鷲尾の)翼が二の腕から生えているのは、いわゆる天使状態のデザインが死ぬほどキライだから。女の子に白鳥の羽根などはホンットにもう・・・。“醜の中にある美”もしくは“美の中にある醜”こそが異形の魅力なのでは?」

 ワツキのこうげき!ヤブキは999のダメージをうけた!ヤブキはしんでしまった!

 なんか他にも言いたいことありそうですが。なんで信念があるハズなのに第1話で思いっきり人銃殺してんの?とか、つーか俺の漫画の設定パク……とか。
 今週号では掲載位置下からツートップで争ってますからな。結構デットヒートしてるのかも。もちろん和月氏を応援していますが。ついにアンケートも出したし。ゲームボーイアドバンスSP狙いで。

 あとは本編では鷲尾戦のカズキの台詞かなぁ。

 「だけどオレも蝶野も人間なんだ だから 死んでもやっちゃいけないコトと 死んでもやらなきゃいけないコトが あるんだ!!」

 このシーンが連載当初も今もかなり好き。この台詞がある種の正しさを秘めた蝶野にカズキが敵対するバックボーンになってると思う。正しいも悪いも人それぞれ感が漂う世の中ですが、それでも共有しなけりゃならないやっちゃいけないことはやっぱある。よく言った和月氏。ブラボーだ。


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