WJ感想記事の、第5巻相当部分をまとめてみました。
◇第37話「同類項」

 R.O.Dトリオがカッコいい!特に六舛。眼鏡拭いてる六舛。多くは語らず友の名のみを呼ぶ六舛。カッコいい。
 (ちーちんの伏線を消化しつつ)仮面ライダー的な状況(人間の敵と戦いながら、その敵と同じに括られてしまう状況)に置かれてしまうカズキと斗貴子さん。そこに飛び交う新敵震洋の煽動プロパガンダ(校内放送という安いギミックなのが異様に雰囲気を盛り上げてると思う。ミクロな日常が舞台でも戦争プロパガンダに情報操作が入り込みうる怖さというか……あと情報操作してる奴の武装錬金が"霧"なのとか上手すぎ)。されどそんなものには惑わされないR.O.Dトリオ。カッコいい。クライマックスでのサブキャラの活躍ほど燃えるものは無いです。
 ・カズキの上着着てる斗貴子さんにトキメキ。
 ・コレ、まひろがキーパーソンの予感。作中の"正しさ"を凝縮した行動、台詞が出そうな。

◇第38話「a friend of everybody」

 王 道 。
 ヒーローモノのお約束。身近な人たちへの正体バレイベント。友には分かっていたっていうのも王道。正体バレは物語の終盤というのも型なので、さーちゃんの本名なんていう(沙織)重大な謎も明かされたことだし、とにかく終わるんだ…というのがいよいよ武装錬金読みの共通認識になりそうです。最後にまひろを助けるという第一話のリフレインを持ってくるのも終盤の王道。似たようなシーンを比べることで、守り人カズキの信念は第一話から変わらないんだ…みたいな変わらない部分と、カズキの成長とか、今度はまひろがカズキの正体に気づいてるんだとか、変化した部分とに想いが行ってしみじみです。
 あとはR.O.Dトリオにそれぞれ見せ場が合ってカッチョいいです。特に震洋を理詰めで攻める六舛。眼鏡同士が対峙したコマが今週のヒット。

◇第39話「沸き立つ力」

 何かバチバチ言ってるーッ>蝶野の武装錬金。
 この掲載位置はアンケートハガキ出した甲斐がありました。なんか、僕が読んでるサイトの管理人の人とか、かなりの割合でアンケートハガキ出しましたって書いてたんで、ホントに効果あったんじゃないかと。とりあえず今クール生き延びればしっかり完結できますよきっと。
 本編は、煽動者の武装錬金が霧なワケじゃなかったのが残念だったのと(真実を隠すっつーメタファーでスゲーいいと思ってたのに)、扉のカズキとまひろが対峙してる絵がヤケに感動的だったのと、さーちゃんがヤケに可愛かったのと、そんな感じ。
 つーか合体して巨大化とか、作者絶対ノリノリで描いてるよコレ。一週間くらい徹夜してんじゃないかっていうテンションで描いてます。

◇第40話「死の胎動」

 超はっちゃけ燃え。一瞬冷静になって読むと果てしなくバカです。まず扉絵がコレだけってバカ過ぎ、こんなの一覧で見せられても!そしてピンチになったら二着目召還っていう発想もバカ過ぎ、またエラくイカしたデザインの服だし!そしてパピヨン登場を丁寧にヒーローモノの番宣みたいなノリで紹介してくれる在校生達の台詞がバカすぎ、「今、巷でウワサの!宙に浮かぶ変質者!蝶々仮面の怪人!!敵か?それとも味方か!?」どんなヤツだよ!
 でもバカだけど本編は乱戦の血戦で超燃え。早く続き読みたい。

◇第41話「パピヨンVS.バタフライ(前編)」

 あー、パピヨンカッコいいなぁ。
 これで燃えてしまっていいのかなぁ。弱さの克服のために人間をやめるっつーのはネガティブに描かれてそうなものなんだけど、もはや人間をやめてでも弱さを断ち切るっつー姿にカッコよさを感じてしまう。過去を一気に爆破して克服するラストは爽快。つーかもう主人公?ダブル主人公の片割れくらいのポジションには格上げされてきたんじゃないだろうか。
 サブタイ「パピヨンVSバタフライ」ということで縛ってきました。コレはパピヨンが勝つっきゃないでしょう。その後「彼VSカズキ・斗貴子タッグ」で最後に「カズキVSパピヨン」かなぁ。連載を続けるのかどうかにもよりますが。このL.X.E編クライマックス以降も続けるんだったらまだカズキVSパピヨンはやらなそう。

◇第42話「パピヨンVS.バタフライ(後編)」

 和月先生新人賞の審査員なんか始めちゃったし、続くっぽい?フラスコの中の人今回は逃げるのかも。で、人類の驚異の中の人と錬金の戦士が闘うデカい話になっていくとか。小さい街の話でまとまって、駆け抜けた名作として終幕、この学校でのバトルで終劇というのを見たい反面、斗貴子さんの過去(顔の傷)とか、秋水が戻ってくる話とかも読みたいってあたりから長く続いて欲しいという気持ちも……。やっぱ続いて欲しいかな。週一の楽しみを供給し続けてくれるというのはデカいんで。

◇第43話「キミは誰だ?」

 最近押さえ気味だったんですが、ラスボス登場で盛り上がってきました。
 カズキの力の謎という伏線の扱いが大きくなってきました。コレはちょっと大きい話に入って長期連載態勢でしょうか。
 あとはやっぱ和月先生はやっぱし悪役にも救いというかポジティブ部分を与えてしまうのが作風ですな。「私を超えた褒美代わりに…」ってのはちょっとグっとくる台詞ですぜ?

◇第44話「鼓動 昴る」

 ズ ボ ン 微 妙 。>ヴィクター
 パピヨンはともかく、斗貴子さんの吐血っぷりにこう、何か惹かれるものが……とかそういうことはどうでも良く、パワーマキシマムでぶつかり合ったり、ラスボスの武装錬金が早速発動したり、飛ばしすぎじゃん?コレが作中最終決戦なのか、この後も続くのか判断しづらくて、ソワソワして今ひとつ集中できん。最後だったら蝶野との絡みは必須、だけどその蝶野は戦線離脱態勢ってことで、コレで終わりではないような気はするんですが、うーむ。でもまあ、校舎破壊からバルスカで瓦礫をぴょんぴょん飛び回る斗貴子さんまでの流れとか、アクションが良かったんで今回は満足。
 3巻出ますね。どこまで収録されるのかな?「…すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…」の最高の早坂姉弟編クライマックスはまだかなぁ。

◇第45話「二ヵ月前の春の夜」

 カズキのスカーフは009っポイとか、ヴィクターはデビルマン系とか、武装錬金は石ノ森章太郎の系譜リスペクトなのか?なんて掲示板で今話をしていまして、あと前の感想でも敵と同類項に括られながら人間のために戦うってのは仮面ライダー(コレも石ノ森)っぽいとか書きましたが、つ、ついにカズキが変身してしましましたよ!

 ス バ ラ シ イ 。

 何が素晴らしいって、全身が黒色化という、およそこれを期にビジュアルで婦女子層のハートをゲットしようという思想が微塵も感じられない変身なのが素晴らしい。和月先生にとって異形の魅力とは醜の中の美、美の中の醜でしかありえない(武装錬金2巻のコメントより)というのはどうやら本当のようです。つーかどういう読者層を狙って主人公を黒化させたのか素で分からん。和月先生熱いッ!

 なんつーか黒色ワイルドターボ(造語)ですよ。タフガイですよ。ふだん少々ワイルド属性入ってる斗貴子さんが、変身後のカズキと並んでると相対的にやけに可憐で弱々しい属性に見えるのがなんかドキドキです……ハッ、まさか和月先生は僕のような読者層を狙って……(限定された読者層です)。

 とにもかくにも主人公が変身できるようになったことで、仮面ライダーを始め各種変身ヒーローの燃え変身シーンの全てが再現可能に。異形と疎まれながらも守るべき者のために変身とか。滅び行く我が身を押して(いや、まだ黒色化が体に負担かかる設定なのかどうか分かりませんが)覚悟の変身とか。コレはやっぱもう少し続いて色々見せて欲しいです。続けたいんだったらマーケティングとして主人公が黒くなるのはどうかというジレンマはありますが・゚・(ノД`)・゚・。

 エラいことになってきたなーこの漫画……(パピヨンがパンツ一丁になった辺りから既にエラいことになってるだろうと思った人は正しいワケですが)。


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