敵サイドの趨勢のお話／二十八の巻「絶えぬ悪意」／仮面ライダー響鬼感想

　鬼パートの謎の眼鏡紳士＆女性の悪意と、明日夢くんパートの万引き少年の悪意とを平行して描くという構成でした。

　万引き少年はもしかすると明日夢くんパートのラスボスかもしれないですな。こういう日常の中に現れる悪意に負けないようになるのが明日夢少年のファイナルって感じで。その関係で、明日夢くんパートと鬼パートはテーマ的にシンクロしている構成を最後まで通して欲しいので、鬼パートの（今の所）ラスボスっぽい眼鏡紳士と女性の悪意も、なんらかの日常的な悪意に根ざしていた……という展開なんかを希望。世界を滅ぼそうとか、自分たちの理想世界を構築するとか、そういうデカい動機じゃなくて、日常に潜む何気ない悪意を動機として動いていたという展開を希望。その方が、常に「日常」から遊離しないヒーローを描いてきた「響鬼」という作品の敵キャラとしてマッチすると思うんで。世界を救う救世主とかじゃなく、日常を守るヒーロー達という所に猛士組は帰着して欲しい。「寝ててもしょうがないでしょう」という眼鏡紳士は敵キャラとしてツボですが。眼鏡眼鏡！

◇イブキさん

　香須実さんが吉野からの電話でイブキさんのことを色々聞かれたというのは、単にイブキさん最近男らしくなってきたという話をするためだけじゃなく、イブキさんが鬼−魔化魍パートのキーマンになる伏線とも取れます。今回にイブキさんとあきらの絆を強調するかのような場面が入っていたのも意味深。イブキさんピンチ展開で、あきらとの絆再確認話なんかもありそう？

◇あきら

　良くできた娘です。冒頭に毎回入る明日夢くんの「僕の中で何かが変わってきました」のモノローグも絡めて、あきらも、「だから私も頑張ってもう少し自分を変えてみなきゃって思えるようになったんです」などと大人なことを語っておりました。あきらは別にそんなに自分勝手に考えてしまう娘でもなかったような気がしますけどね。最初の頃の明日夢くんを非難してたシーン辺りの考え方を指してるんだと思うんですが、そんなにダメダメな自分勝手って感じでもありませんでした。それでも自省して自分を変えていくというあきらは謙虚で素晴らしいというか、本当メンタル面も鍛えられておりますわ。

◇鋭鬼

　ノリノリのBGMで登場してカッコ良かったんですが、やられキャラだった！崖から落ちてましたが、あっけなく死んでしまった悲哀というのも作品の雰囲気に合わないんで、次回復活を希望です。

◇次回サブタイ「輝く少年」

　サブタイをそのまま受け取るなら明日夢くんの見せ場ですが、さてはて。明日夢くんの奮起のクライマックスは最終回でいいと思ってるので、プチ見せ場を希望です。

→予約開始
仮面ライダー響鬼 VOL.4
仮面ライダー響鬼 VOL.3

仮面ライダー響鬼 VOL.2
→既巻
仮面ライダー響鬼 VOL.1

→新着音劇盤
オリジナル・サウンドトラックアルバム 仮面ライダー響鬼 音劇盤 二 CD-BOX付限定盤(仮)
オリジナル・サウンドトラックアルバム 仮面ライダー響鬼 音劇盤 二 通常盤(仮)


現在の人気blogランキングをＣＨＥＣＫ！

→前回の感想へ／次回の感想へ

Comments

[1. ごぜん]

＞日常的な悪意
万引き少年がラスボスになるかはちょっと微妙な気もしますが（次週辺りにも精神的に乗り越えられそうな雰囲気ですし）、謎の男女が『日常に根ざしたラスボス』である可能性は高いと思いますね。彼らの会話も、なんかおどろおどろしさというより、日常のほのぼの感がありましたから。第一、『相方の睡眠時間を気にする敵役』なんて今までそうもいなかったでしょうし(^-^;。

＞明日夢君
どうなるんでしょうかね〜。僕的には、OPとEDのフレーズが全て詰まった次回こそが、明日夢君の第一次クライマックスみたいな気がしてます。例えるなら、キラがフリーダムに乗って舞い降りた話みたいな感じで。それでキラが「それでも守りたい世界があるんだぁ！」と叫ぶ最終回的なものが、明日夢君にも最終回に待ってるかな、と。
明日夢君は、映画では『鬼の弟子』という設定みたいなので、そろそろテレビ版でも、そこら辺の選択を迫られそうです。

[2. あいば＠管理人]

まあ、明日夢くんのラスボスを予想するにも今の所因縁のある相手が万引き少年くらいしかいないんで言ってみてるワケですが。

とりあえず明日夢くんのクライマックスは、第01話の動けなくてヒビキさんが子どもを助けるのを見ていることしかできなかった場面を受けて、明日夢くんが誰かを助けるシーンが描かれるのだと予想しております。想像するだけで燃えるシチェーションなんですが実現しないかなぁ。