精神的に消耗してるせいか、軽めっていうか刺激が少なめで手軽に読める漫画の良さに気づいた、そんな39号感想です。
●ONE PIECE

 今まで賞金の額くらいしか強さをはかる数値が無かったんですが、「道力」なる値で戦闘力が数値化されました。武器を持った一人の衛兵の強さが10道力。これを出すために1万対1とか、敵(衛兵)の数にフォーカスがあたってたんだと納得。ルフィ、1万人撃破したら単純には10万道力ですがさてはて。「あくまで体技のレベルを測る技」とか「おれにはとっておきの剣がある」(つまり武器を付与した場合の数値は別)とか、体術だけの数値みたいですが(刀持ってるゾロとかは単純に測れないっぽい)、とりあえず麦わらサイドの数値も知りたくなってしまうのが読者のサガです。こういうのは数値が高い敵を低い仲間が協力とか工夫で倒してなんぼだと思うんで、ナミ、そげキング、チョッパーあたりで「数値じゃないんだ!」展開を見たいっス。

●BLEACH

 感情移入の矛先がすでにソウルソサエティ組にあるので、今から隊長格が破面(アランカル)を圧倒するカタルシスに期待です。『バキ』で地下トーナメント組が死刑囚を圧倒するのを期待するような感じで。ソウルソサエティ編では今イチスポットが当たらなかったキャラが、実はめっちゃ強かった!みたいな展開を得意のはったり演出で希望。チャド絡みで京楽春水辺りとか。ソウルソサエティ編では総隊長と一緒に爆発して終わってしまいましたが、チャドを圧倒していた辺りのエピソードを踏まえてとか。今のところヤミー>チャド、京楽>チャドで描写は互角なんで、どうとでも展開できます。

 一護がいきなり卍解ということで、これは隊長格含めての卍解乱舞のインフレバトル、前から予想していた第三次解放なんかが期待できます。もう、BLEACHにはキャラクターアピール+王道インフレバトルで行って欲しい。それにピコっと日番谷物語なんかで「護る」テーマが継承されていくとか、その位のさじ加減を希望。

●アイシールド21

 実際の高校アメフトの大会でも敗者復活戦があるという情報を事前に得ていたのでこの展開もあり得るとは思ってましたが、ムサシ復活までが描かれた試合だったので、やはり意外でした(ムサシ、もう少し後に復活を決断しても良かったのでは?みたいな)。

 ラストの鉄馬のハっとした顔でダッシュしての膝かっくんは、ルールと試合では勝ったけど、キャッチの勝負一点では負けていたということで、モン太に対しての敬意からの行動でしょうか。無表情、何考えてるか分からないという味付けだったキャラが最後にこういう形で感情を見せるというのには地味な熱さがありました。

●みえるひと

 先週じっくり描かれた大きい手、予想に反してネガティブ描写のまま明神に剄楓、剄蘭で排除されてしまいました。もう、それ排除したら元に戻ったってくらいにネガティブ要素の固まりの如く。

 姫乃が重要な部分に何も絡まなかったのがやや残念ですが、普通に救いのある結末は好みです。ムヒョやネウロほど人が死なず(既に死んでる幽霊が登場人物だからですが)、刺激少なめで人間(幽霊)同士の関係を中心に描いてる辺り、疲れてる時には気軽に読めます。是非、おどろおどろしい刺激展開ではなく、今のペースで続けていって欲しい所。

●タカヤ−閃武学園激闘伝−

 冒頭で書いた、手軽に気軽に読めるのっていいなと今週思ったのが、このタカヤ。深く考えないで大ゴマを追っていくだけで読める漫画の良さに目覚めつつあります。昔は同じく大ゴマ連発のテニスの王子様も好きじゃなかったんですが、最近は、あー、深く考えないでパラパラ読むだけの快感っていうのもアリだよなと、見識を改めております(テニスは笑い要素も入れてくれるし)。

 閃新会なるバトル展開。これもグラップラー刃牙の最大トーナメントのような、譲れない背景を持ったもの同士が闘い、残酷に訪れる勝者と敗者の境……みたいな思想と思想のぶつかり合い的な重いものじゃなく、バトル野郎(に目覚めつつある)タカヤの成長物語程度にライトに読める話を期待。その点で新入生に限定しないで全学のバトル編にしちゃった方がキャラクターエンタメになって楽しそうかな、なんては思いましたが。お兄ちゃんとか出てこれなくなるじゃん(渚ちゃんはタカヤと同い年なんでしたっけ?)。

 ちなみにタカヤとは逆に最近個人的に読むのが大変になってきたのが実はDEATH NOTE。ポンポン人死んじゃうのが刺激が強すぎてじっくりとは読めず、毎回一読だけさらっとしているうちに、話がよく分からなくなってきてしまったという。キラは正しいの?みたいな物語序盤の話に回帰してる辺り面白くなってるんですが、読むのに非常に頭を使うというのが、漫画を読んだりするのは頭を使わないで休める気楽な娯楽時間と位置づけてる私的スタンスとブツかるようになってきてしまいました。頭使って読むぞー!と思えば面白いのは分かってるんですが、なんか、その手の心意気が退化してきております。

●バカ in the CITY/第2回金未来杯エントリーNo.3

 ギャグ漫画なんで感想書きづらいんですが、上の文脈で頭使わずに気軽に笑えた一作。読んでるうちに何回かクスリ……みたいな。ラストの編集コメント(作者コメント?)の「俺…あのギャグ漫画、意外と嫌いじゃなかったぜ…」がちょうどそのまんま僕の感想な感じ。

●テニスの王子様

 樺地ゾーンは爆笑でした。前の氷帝戦を僕は知らないんですが、これはどう決着するんだろう。最近のミスフルでやってた通り、「コピーはオリジナルには勝てない」が王道だとは思うんですが。

 樺地がコピーできないようなさらなるビックリ技を手塚が披露する展開を希望。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 食物連鎖のピラミッドの絵が面白かったです(頂点にいるやる気ない神様とか、めっちゃランク低い弥子とか)。

 こういう、序列、差を描く話、裏返して平等主義に着地する場合が多い気がしますが、ネウロの場合は序列?順序?関係ない、我輩が興味あるのは謎の味だけ……って感じに着地する予感。

●D.Gray-man

 ミランダの能力は一時的。致命傷を負っちゃうと解除すると死んでしまうというのが酷いです。葛藤のすえにミランダが力尽きて致命傷を負った仲間が死亡なんていう過酷展開がありそうで怖いです。この作品も、僕の中で刺激強めの作品です。

●切法師

 今まで感想書いてこなかったんですが、先週、今週の疎開話なんかは地味な話ながら倫太郎の「いい人」っぷりに回帰していてほんわかと好きな話でした。作中でも「法師さまのお人好しはもはや何でもアリだな…」と突っ込まれてますけど、倫太郎の人の良さが際だつ作品です。「この務めが本当に誇らしいことなのだと…心底そう思うことができたのだ!!」のシーンの瞳が印象的で、本当「輝いてる」絵は好き。

●カイン

 本当にただ「悲しい」というだけの話だったのが残念。悲劇のカタルシスってのは一般的にも確かにあると思うんですが、僕は救いエンド嗜好なんで。一応最後に兄のこと思い出しましたけど、もう少し明確に救われるのを希望でした。

 でもとりあえず、第01話でカインがメイファの笑顔を取り戻す……という話から始まった物語が、今度は逆に仲間らがカインの笑顔を取り戻す……という話でまとめて着地しそうなのは構成がスゴい綺麗だと思います。

●どうでもいいけど

 巻末裏表紙の、「グラビア嬢と添い寝しちゃおう!」抱き枕広告が衝撃。ジャンプに載せて注文来るのかなぁ。


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