「犬小屋を作らせてもらえないでしょうか?」(明日夢)
何より今回絶賛したいのは、明日夢くんが実父とは直接対面しなかったこと。
あくまで関節的に、含意のみで明日夢くんの父親に対する想い、成長を描いていたのが上質でした。最後の、「かがやき」をBGMに響鬼さんが頑張ってる所とシンクロしながら犬小屋を明日夢くんが作り始める所はちょっと涙腺にキました。実父への想いを込めながら実父の後を引き継いで何かを「作る」という場面が情念豊かな機微に満ちていました。何だよこれ、仮面ライダーじゃなくても普通の「家族」と「父親超え」を扱ったホームドラマとして最高だったよ。
また明日夢母の押しつけがましくない愛情がいいんだよね。最後に明日夢くんをタクシーで迎えにくるシーン、及び、タクシーの中のちょっとだけぎこちなくても愛情に満ちてた会話にやられました。別れた夫へも変わらぬ敬意を、何より明日夢くんへの愛情を、大きな心で全てをひっくるめて肯定するような、温かさに満ち満ちた場面でした。
◇
上の明日夢くんのイイ場面が最高に生きたのも、対比要因としての京介の方の話が効いてたからかなと。日常の実父の偉大な側面を明日夢くんが目の当たりにする一方で、ヒビキさんの日常の頼りなさに失望する京介とか、機微に満ちた話作りで温かく実父への想いを昇華した明日夢くんに対して、「響鬼か……。お前はいずれ、おれのものになる…」と、ちょっと歪んだ形で父性に捕らわれてる京介とか、京介の対比が効いてなければここまで明日夢くんの話の方で浄化感は味わえなかったと思います。今までの落ち着いた雰囲気を壊しかねないかき回しキャラですが、物語上は効果的なキャラだなーなんて思ったり。
◇威吹鬼さん弱体気味
火消しの風って感じで風と火は相性がいいような気がしてたんで期待してたんですが、いまいち活躍できませんでした。火VS火で響鬼がねじふせるという力技展開。イブキさん−あきらの何気ないお仕事モードの場面が見れたんで満足ですが。
◇次回サブタイ「弾ける歌」
新装備登場っぽい?ここ数年はサブライダーにも装備によるパワーアップが定番だったんで、響鬼以外の鬼のパワーアップにも期待です。そして何より響鬼の最終形態登場に今から期待かな(例年からしてもうちょっと先だろうけど)。最後は装備タイプでパワーアップだと思うんですよね。さらに鍛えてパワーアップはさすがに体壊しそうなんで。
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変調を入れ、際物キャラを出し、これまでやってこなかったテーマに触れても、やっぱり『響鬼』は『響鬼』でした。
切羽詰ってない、押し付けがましくないメッセージの伝え方は正しくこの話の魅力だと思います。
>「父親を超えて大きくなるものだろ?」
押し付けがましかったのはコイツ(笑)。この執着のせいで、視聴者は嫌が応もなく京介を警戒し、注意を向けます。
誰にも通庭するテーマを露骨に喧伝する人間には、やはり歪みというか狂気を感じるところがあるんじゃないかと。
この流れで明日夢の行動を促したのは上手というか卑怯(笑)。
明日夢は明日夢で、ただ遠くから見るだけでなく、「一応は」父に触れて、自分のvestigeを残して戻ってきました。「一応は」という匙加減がいい。
>装備パワーアップ
劇場版を観てきたから知ってます。アレはよく鍛えあげられた武器でした(笑)。