本日は映像部門をお送りします。企画概要はこちら

 年も明けてしまったんで去年の話はサクサクと。映像関連、去年はあんまり見れず、多分作品数にして10作も見てないのですが、そんな中からの選出となります。少ないせいもあってどれも面白かった。大変だった日常のささやかな楽しみタイムとしては見た作品全部十分に面白かったです。




第5位
『劇場版 XXX HOLiC 真夏ノ夜ノ夢』


 「あなたは決して満たされるコトは無い。可哀想に」


 深さベクトルの魅力で面白かったのがコレです。制作元のプロダクションIG繋がりで、『攻殻機動隊』なんかが好きだった、哲学チック、衒学チックな魅力にハマってた多感な頃に見ていたらベスト1に選んでいたような作品。「蒐集」についての衒学チックな語りを上手く視覚化してるのが素晴らしい。
 四月一日くん視点で、そばに百目鬼くんがいて……というホワホワ感で楽しめつつ。翻弄される四月一日くんに対して、最後に侑子さんが登場してイイ所全部もっていっちゃうという熱い『XXX HOLiC』王道のテンプレートにものっとってる内容なので、原作ファンでも楽しめると思います。

劇場版 XXX HOLiC 真夏ノ夜ノ夢 プレミアム・エディション




第4位
『仮面ライダー響鬼』


 「自分で答え出したつもりでも、なんか、中々その通りいかなかったり。でも俺はやりたいことっていうか、好きな方向は見つかっているんで、それを自分なりに鍛えていけたらなって」


 基本的に明日夢くんを中心とする未熟な弟子サイドの人達が、ヒビキさんをはじめとするカッコいい大人の生き様を見ながら鍛えられていくという話。時には大人側も子供側から気づきを貰ったり、相互にコミュニケーションし合ったりと、そこに描かれる温かい人間関係が心地よい作品です。
 1エピソード内に教訓めいたものがよく入る作品なんですが、中でも「それを目指して一生懸命頑張ってきたことが色んな理由でできなくなって、方向転換せざるを得なくなったら?」という部分を描いてくれた二十七の巻は本当好き。共感させてくれて、教訓の中から前向きな気持ちを分けて貰えるのもこの作品の素敵な所でした。

仮面ライダー響鬼 VOL.6




第3位
アニメ版『AIR』


 「空にはね、小さい頃からずっと想いを馳せてた。分かんない、ただ、もう一人の自分がそこにいる、そんな気がして」


   映像美、完成性といった視点からは間違いなく今年のベストです。町の風景、空の風景、登場人物のちょっとしたしぐさ……と、あり得ないくらい細かく美しく作られております。その映像美だけで繰り返し見ちゃう感じ。
 ストーリーも原作に忠実なんで原作ファンも安心。原作未プレイの人は未プレイの人でそれなりにOK。最初のうちは観鈴ちん可愛いなー、聖さんいいなーとホワホワ楽しめて、後半で前半の意味合いが裏返ってくるパターンの上質ストーリーです。

AIR 1 初回限定版




第2位
『ふたりはプリキュアMaxHeart』


 「自分の手で何かを作りたかった。私が作ったもので目の前の誰かが喜んでくれたら、嬉しいだろうなーって、そう思ったんだ」


 少女番組なのに大人キャラのアカネさんの台詞を引用しておりますが、このなぎさとほのかが大人キャラと関わっていく話を描くというコンセプトが最高に良かった。子ども視聴者はストレートになぎさとほのかとひかりに共感して楽しめますし、一方で大人視聴者は大人キャラに感情移入してそんな少女達を見守る視点で楽しめました。特にアカネさんは非勤め人のライフワーカーって感じで、僕と重なる点も多く、非常に共感して見てしまいました。
 アカネさんと次点でひかりも良かった。アイデンティティ探し、自分の居場所探しから始まって、徐々になぎさとほのかを始め、周囲と関係性を築いていく様が丁寧に描かれたシリーズでした。そうやって積み重なってきたひかりという存在が失われるかもしれない!?という最終クライマックス。次シリーズは新主人公で仕切りなおしが決まってるんで、なぎさ、ほのか、ひかりの最後の帰結が描かれるハズです。刮目して見ます。

ふたりはプリキュア Max Heart 1




第1位
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』


 「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ。きっと」


 1年前のベストで、この台詞が作中で一番重要で全てはここに回帰してくると踏んで引用したシンの「誤魔化せないのかも・・・、いくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす」の台詞に対する回答が、先日放映されたディレクターズカット版最終話のラストシーンで見事に1年ごしにキラの口から明言されて、当ブログでも1年ごしに同じ1位でその台詞を引用して構成的に美しく完結ってことで。
 この作品の魅力は感想記事で沢山書いたんですが、さらに一つあげるなら、アークエンジェルサイドとミネルバサイドの二サイドあるがゆえに、物語の正義が一方に傾いた所でもう一方の逆襲が始まる部分が好きでした。第1クールで前作の正義がさんざん否定されて、ミネルバ優勢という所で理想をのせてまだ死んでないと発進するアークエンジェル、フリーダムに戦場を鎮圧して回ってアークエンジェル優勢という所で、シンの復讐の刃に貫かれるフリーダム、世界の世論を議長派に誘導して、ミネルバ優勢という所で、オーブにて本物のラクスがメディアに登場して議長が動揺……と、そういう揺り戻し、逆襲の部分が燃えました。2サイド平行に3主人公という込み入った話でしたが、込み入ってるからこそ発揮できる燃えシーンがありました。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 13


 とりあえず映像部門はこんな所です。続編ものが2トップ。プリキュアは前作主人公が基本的に前作と同じフォーマットで活躍という規定演技的な魅力に+アルファ(ひかりとか)で爆発。DESTINYは前作主人公と新作主人公の3軸に、2サイド正義相対化というなんじゃそりゃな自由演技で爆発。落ち着いた魅力では他にあげた作品の方が上だと思うんですが、いい具合に爆発してた2作品を2トップに選んでみました。プリキュアに至っては来年も続きます。そんなに数は見れなそうですが、今年もまた映像作品でも楽しませてもらいたいです。

 最後は小説部門です。年明けてしまったんでサクサクといきます。