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 『若草物語』読了。心底感動したんで、オルコット女史の著作はコンプリートしようと腹に決めました。ルイザ・メイ・オルコット。ちょっと巻末のミニ伝記みたいなの読んだだけで、その生き様に尊敬の念を感じさせられました。著作全読する頃には「尊敬する人は?」と聞かれた時に答える人の一人になってるかもだ。
 あとは『若草物語』に関しては『マリア様がみてる』とのリンクなんかも……
 マリみて全部読んでる人は既知の通り、祐巳=ベス、瞳子=エイミーorジョアナっていうのが『若草物語』の登場人物からとって何かしら意味をもって結びつけられてるんだよね。もっとも、マリみて作中で触れられてる通り祐巳は『若草物語』と違って人見知りしないベスなわけなんだけど。『若草物語』を読むと、ちょっとだけこの比喩の謎がとけるかもしれません。ベスの結末が描かれる『続・若草物語』をまだ読んでないんでまだなんとも言えないんですが、たぶん、

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 ベス−ジョアナの関係と、ベス−エイミーの関係とをその時その時の祐巳と瞳子の関係に照らし合わせながら描いているんではないだろうか。ベスから同情され、愛しまれてる人形のジョアナと、最後にはベスを失ったらトルコ玉の指輪を百万もらったとてなんの慰めにもならないとまでベスへの絆を感じるエイミー。瞳子の着地点がエイミーの着地点と何かしら重なるようだと面白いと思うんですが。

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 こういうの、和歌だと本歌取りだけど、小説の場合なんて言うの?とにかく若草物語を本歌取るようなかたちでマリみての祐巳と瞳子の話もやってくれたらマリみてがますます文芸的な要素を深めるようで、そっち方面の魅力が好きな僕としては嬉しいんですが。

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 映画ロード・オブ・ザ・リングのブームが去ったせいか、評論社の『指輪物語』を結構古本屋で見るようになりましたな。映画第1部が公開された頃に僕は読み始めたんだけど、当時は中々古本屋では見つからなかった。実はまだ最後の「王の帰還」だけ読んでなかったり。9巻だけ105円でゲットしたんで、8巻もそんな感じでゲットしたらこれも読書予定リストに。1巻の最初の超長い世界観説明だけで読書慣れしてない人は脱落しそうという、世界的な名作だけど僕的には読書ハードルが結構高いと感じる作品です。古本屋で見られるのもその辺りが関係してるのかも。されど言語学者でもあったJ.R.R.トールキンの言語ネタなんかが面白かったり(この辺りも言語研究とは無縁の普通の人にはハードル高そうな気がしますが)、僕的にはツボな作品なのでした。エント族燃えです。森の種族万歳。ちゃんと最後まで読もうー。

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 『若草物語』は読み終わったけど、まだ『続・若草物語』が古本で見つからないので、次は『少女探偵ジュティ』辺りに突撃する予定です。アメリカ少女の心持ちで突撃。これも、面白かったらシリーズ集めたいなー。あと『小公女』はこの前購入したんだけど、川端訳のを見つけたんでそっちも購入。だってこの前購入した伊藤整氏訳の方は主人公の名前がセーラじゃなくてサアラなんだもん。昔見たアニメの影響もあって、やはり僕としては川端訳のセーラで読み込みたい。

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 そんな感じでまた明日。

ルイザ・メイ・オルコット『若草物語〈上〉』
ルイザ・メイ・オルコット『若草物語〈下〉』

少女探偵ジュディ

小公女