ブログネタ
仮面ライダー響鬼 に参加中!
 「魔化魍を倒して人を助けるというのは、凄いことだって思うんですけど……ただ、世の中には悲しいことがもっと沢山あって……もし、力になれるんだったらって……」(明日夢)
 前回のヒビキさんの語りや明日夢くんの語りから、最終章のテーマは「人を助けること、生きること」だと思われるんですが、人を助けて生きるというあり方は、必ずしも鬼になって魔化魍を倒していくという一択ではないということが明日夢くんの選択で描かれました。仮面ライダーになって怪人を倒すのも人助けなら、日常で世の中の悲しいことに立ち向かうのもまた人助け。明日夢くんが後者を選んだのなら、「少年よ」風に言えば、「それがキミの響き」。

 番組序盤から高校の進路選択に悩み、ブラスバンドをやるかという選択に悩み、後半では鬼になるかという選択に悩みと、明日夢くんの生き方、あり方の選択の話が大きなウェートを占めてるんですよね。だけど鬼になれなかったけど同じ人助けという方向のライフセーバーで鍛えてるという努くんの話や、迷った末に最終的に鬼にはならない道を選んだあきらの話なんかで、絶えず鬼になる選択だけが良く生きるための一択ではないということが示されていたわけで、最後は、その辺りの暗示も受けて、明日夢くん日常へ。そういうわけで、日常で頑張ることに行き着く明日夢くんの分、鬼の方は京介って感じで(最初は魔化魍見て腰抜かしかけてた京介が最後はオロチの地まで赴いてヒビキさんをアシストしたのは良かった)、京介を出してきたのにもやっぱり意味があったんですね。

 そして最後のシンクロ演出が出ました。日常パートで明日夢くんが、鬼パートでヒビキさんが、それぞれ「走る」「転がり落ちる」などのシーンをシンクロさせる演出が序盤からあって、最終クライマックスもこれで締めて欲しいなとずっと思ってたんですが、ズバリきました。鬼パートで太鼓を叩きあげる響鬼と日常パートでパネルシアターの朗読をする明日夢くんとがシンクロして「かがやき」が流れ出す所はかなりの感動。最後のシンクロ演出は、あえて言うなら「助ける」「生きる」でしょうか。頑張る場所は違えど、その点でヒビキさんと明日夢くんがシンクロしてました。これをやるために子ども目線、日常パートの明日夢くんと、大人目線、鬼パートのヒビキさんという二人の主役(といって良いと思う)の物語が描かれてきたんだよなぁとしみじみ。最後にこれが見られて良かったなぁ。

◇次回サブタイ「明日なる夢」

 最終話。サブタイや、これまで描かれてきた『響鬼』という番組の雰囲気から、ここ3作の平成ライダーのように主人公がどうこうなって大きな物語に決着がつくというよりも、これからも、明日も、明日夢くんもヒビキさんも鍛えながら生きていく日々は続いていく……って感じのラストだと予想。楽しみに待ちます。

→予約開始
仮面ライダー響鬼 VOL.7

仮面ライダー響鬼 VOL.6
→既巻
仮面ライダー響鬼 VOL.5
仮面ライダー響鬼 VOL.4
仮面ライダー響鬼 VOL.3
仮面ライダー響鬼 VOL.2
仮面ライダー響鬼 VOL.1

劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼 ディレクターズ・カット版 特別限定バージョン (初回限定生産)
劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼 ディレクターズ・カット版 特別限定バージョン (通常版)

前回の感想へ次回の感想へ