コバルト2月号の感想など。プロジェクト・マリアは名前がカッコいい。マリみてキャンペーンの名前なんですが、なんかもっと仰々しいプロジェクトみたいですよ。一方でコバルト文庫創刊30周年記念特集は本当ためになりました。今年は少女創作をキーワードにしようかなんて言ってた僕のために編集されたかのような特集。70年代以降の少女小説史を知る上での非常に貴重な資料です。これは、長い間取っておこう。もう1冊くらい買っておこうか迷い中ですよ。
◇プロジェクト・マリア

 既に書店で表紙の冬服祐巳&祥子さまを見ただけでノックアウトされそうになったわけですが、中とじの祐巳、由乃、志摩子さんバレンタインスペシャルピンナップも相成って、おお、マリみて特集号だ!買って良かった!とひとりハイテンションに。

 情報としては、OVA3rdシーズンは2006年秋から刊行予定とのこと。「子羊たちの休暇」から始まるみたいだから、夏に販売した方が季節的だとは思うんですが。マリみてファンは夏はだまって軽井沢で太宰やシェイクスピアでも読んでろと、そういうことでしょうか。

 あとは紅・白・黄ごとの総集編DVDの発売とか、フィギュア、ファンシーグッズなども制作予定とのこと。商業的に力を入れるということですね。皆、関連グッズの販売もとの株価をチェックだ!(←マリみてらしくない発想です)

 声優さんインタビューも相変わらず面白く。普通の人よりアニメを見てる方なわりには声優さんには詳しくない僕だったんですが、『ヨリドラ』の声優さんトークや配信中のWEBラジオで、マリみての声優さん達にはファンになりかけてます。今回掲載の現2年組の植田佳奈さん(祐巳役)、池澤春菜さん(由乃役)、能登麻美子さん(志摩子役)は特に好き。声優さんって声は勿論最近はビジュアル……だけでなく、トークも面白いんだなぁと尊敬しました。僕も昔地元のローカル放送局でラジオに何回か出たことがありますが、こんな楽しく中々喋れませんって。この辺りはさすが玄人。そんな「マリア様がみてる」のインターネットラジオは嬉しいことに2月からレギュラー化。アニメイトTVで放送予定とのことなので皆聴こうぜ。

◇コバルト文庫創刊30周年記念特集第一段

 少女小説のメッカコバルト文庫。初期のは氷室冴子先生の作品くらいしか知らなかったんですが、この特集でその時その時のヒット作品がだいぶ分かりましたよ。とりあえず「大ヒットした」と書かれてるのはチェックしてみるつもり。

以下、とりあえずのチェック予定ブツ。

●藤本ひとみ『まんが家マリナシリーズ』

 とりあえず86年代の項に「大ヒット」とあるんで。イラストの雰囲気がだいぶ今と違うなぁ。

愛からはじまるサスペンス―まんが家マリナ最初の事件


●新井素子さんの著作

 SFの大御所も初期はコバルトだったんだとちょっとビックリ。

いつか猫になる日まで

あたしの中の…

 このあたりをチェック。

●日向章一郎『放課後』シリーズ

 普通に日常舞台のライト探偵モノは面白そう。シリーズいっぱい出てるんですが、順番が分からない。詳しい方いたら情報求みます。とりあえず目についたのを↓

放課後のピノキオ


 という感じで海外有名古典も読みますが、日本のちょっと昔のヤツにもアンテナ張っておきますよー。

 あとは昔のじゃないけど、目にとまった最近の作品。

片山奈保子『空よりも青く染まれ』

 短編集。表題「空よりも青く染まれ」の他に、コバルト2004年2月号に載った「お日さまの顔で会おうよ」あたりも収録されるみたい。「お日さまの顔で会おうよ」は不登校の閉じこもり少女と主人公の元気少女がテディベア好きという一点で重なるのをきっかけに友情を深めていくオーソドックスなコミュニケーション話。手元にあってもいいかな。

倉本由布『私だけが、ここにいる。』

 原点回帰の純愛小説とのこと。現代劇好きだからこれもチェック。

 ◇

 そんな感じでお腹いっぱいコバルト2月号でした。読みたいのがいっぱいあるなー。とりあえず、少女小説の中でも今の所ファンタジーには手を出さないで現代舞台のものにしぼってチェックしてたりします。実はコバルトの主流はファンタジーなんで、この指針はマイナー路線なんだけどどうも今は現代劇が読みたい気分なんだよなー。有名古典は、今からすると昔の話だけど、当時はまぎれもなく現代劇だったのもありチェックしてます。ただし歴史ファンタジーは今の所除外。『若草物語』とかを含めるということですね。当時のまぎれもなく現代劇だったと思いますんで。

 とりあえずのコバルト語り記事でした。

Cobalt (コバルト) 02月号 [雑誌]