「黒鋼さんの思い出は 黒鋼さんだけのものなのに……!」(小狼)

 魔術と蔵書の国「レコルト国」にてアカデミックテイストの新編スタートかと思わせておいて、実際の所は1巻まるまる使っての黒鋼過去編。前巻がファイと黒鋼の微妙な関係を描いた部分がイイ感じだったのに対して(「そう思えるおまえも変わったんだろ」のシーン)、今回は小狼と黒鋼の微妙な関係がイイ感じ。
 引用部分の台詞は幼少の頃の記憶(思い出)が無く、今同じく思い出が部分部分消えてしまってるサクラの思い出を取り戻すために旅をしてる小狼が言うからこそ重みがあります。個人の思い出を尊重する小狼の気持ちが熱く伝わってくる場面です。

 また、このイベントを経ても、小狼と黒鋼の関係が相変わらずべったりくっつくような仲間関係にはならない所がイイです。

 「知っちまったからって 俺の昔の傷をおまえが抱え込む事はねぇ」(黒鋼)

 「……はい」(小狼)

 と、相変わらず絆はあるんだけど、どこか適度に距離を置いた関係のままでいくんですよね。「お前も一緒に背負ってくれ」みたいなことはお互いに言わない関係です。

 丁度桜都国で星史郎さんの問題は小狼自身に黒鋼がまかせたような感じで、あくまで一人一人の問題は一人一人の問題として尊重。それでも桜都国では一区切りついた後黒鋼が星史郎さんに向かっていったように、距離をとりつつもちゃんと深い絆はある。今回も小狼は黒鋼自身の問題を尊重しつつも、黒鋼の敵が現れたら小狼も向かっていくんじゃないかなぁ。この仲間内の微妙な距離感を保ってる関係がツバサはすごい好きです。

◇ホワホワ感想

 冒頭の小狼−サクラのラブラブ描写は最高でした。その後の歴史と蔵書を前にして喜んでる小狼に優しい眼差しを向けるサクラのカットが入る所とかも最高。このカップルは好きだー。今回は黒鋼いっぱいいっぱいだったので、次は小狼−サクラあたりの描写をどうか。

ツバサ 13―RESERVoir CHRoNiCLE (13)


現在の人気blogランキングをCHECK!

『ツバサ』前巻の感想へ『ツバサ』次巻の感想へ
コミックス『ツバサ』感想のインデックスへ
「ツバサ」マガジン掲載分本編タイムリー感想へ
アニメ版『ツバサ・クロニクル』感想インデックスへ
『XXXHOLiC』コミックス感想へ