
ハルヒのみくるちゃんいじり。今更だけど、ハルヒに演じるよう言われてるだけじゃなく、素でドジっ娘の素養ももってるのな、みくるちゃん。
本編は、また、感想書きづらい変化球な話をッ!
ただ無言で長門さんが部室で本を読んでいても、些細なイベントはやってくるもので、ハルヒはみくるちゃんいじりにいったり、鶴谷さんが来訪してきたり、雨が降ってきたりと、そんな、SOS団の普通の日常を坦々と描いたお話。ラストのハルヒとキョンの相合い傘のシーンは時系列上の最終話って感じでほんと、エンディング的な絵で良かったかな。無言で、というか実際にかけてあげるシーンもカットされての、長門さんがキョンにカーディガンを貸してやるくだり(長門さんだよね、あのカーディガン?)も長門さんの物語のエンディングっていえばエンディングって感じでまた良いかと。
ただ、ネタバレ抜きではこの回は語りづらい。放送順最終話にくるのではと予想される「憂鬱」のクライマックスのタメだと思います、今回は。
-----<コアな原作ネタバレ、注意>-----
「憂鬱」のクライマックスは自分が特別でない「日常」に諦観して「非日常」に世界を創りかえようとするハルヒを、
「俺は戻りたい こんな状態に置かれて発見したよ。俺はなんだかんだ言いながら今までの暮らしがけっこう好きだったんだな。アホの谷口や国木田も、古泉や長門や朝比奈さんのことも。消えちまった朝倉をそこに含めてもいい 俺は連中ともう一度会いたい。まだ話すことがいっぱい残ってる気がするんだ」(キョン)
と、キョンが今までの日常も非日常的に面白かったじゃん!と「日常」に連れ戻す場面なんですが、そこで原作で述懐されてる、キョンが戻りたいと思ったとりとめのないSOS団の日常、
「やりたいことも取り立てて見当たらず、何をしていいのかも知らず、時の流れに身をまかすままのモラトリアムな高校生活。当たり前の世界、平凡な日常。あまりの何もなさに物足りなさを感じつつも、「なあに、時間ならまだまだあるさ」と自分に言い聞かせてまた漫然と明日を迎える繰り返し。それでも俺は充分楽しかった。無目的に部室に集まり、小間使いのようによく動く朝比奈さんを眺め、仏像のように動かない長門を眺め、人畜無害な微笑みの古泉を眺め、ハイとローの間を忙しく行き来するハルヒの顔を眺めているのは、それはそれで非日常の香りがして、それは俺にとって妙に満足感を与えてくれる学校生活の一部だった」(原作『涼宮ハルヒの憂鬱』P264)
の部分を今回の「サムデイ イン ザ レイン」では語ってたのだと思うのですよ。だから、やっぱ「憂鬱」のクライマックスの前に挿入しておいて効果あったんじゃないかと。最後のキョンの語りの戻りたい「日常」の具体的なイメージが先に視聴者に提示されたという形ですよ。
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いよいよ大きい話かつちょっといい話のクライマックスに入っていきます。でもまだ「憂鬱」の他に息抜き的(と予想される)話数が2話残ってるのが何がくるのか気になる所。今回でも映画云々言ってたから、やっぱり映画制作エピソードの「溜息」が本命でしょうかね。
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ネタばれ部分なので慎重にコメントしようとしてみます:)…効くのかなぁ?
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引用されているセリフの時点ではまだキョンは「逃げて」いたのだと思います。なんか言い訳がましいその言葉はハルヒに全く届かず、ついには破局の寸前まで行ってしまいますよね。
キョンが逃げていた対象は、P286の最後の3行に書かれています。「俺にとってハルヒとは何なのか」という命題に正面から向き合うこと。
P264のあたりはまさに絶賛逃げまくり中でした。ハルヒは面白いわけはないし、キョンだって真にそんな日常に戻りたかったわけではないはずです。
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