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 『丘の家のミッキー』3巻のあとがきにある、久美沙織さんの「技術の進歩によって昔より便利に贅沢に映画が見れるようになった時代、それだけに、映画の『ありがたみ』がどんどん少なくなり、一定基準に達した映画を観た時の『感動』すらなんだか目減りしてるような気がする」というお話は、前々から僕が何となく感じていたことをとても綺麗な文章で書いていてくれてる。
 小説、漫画、アニメ、いずれにも当てはまる話だと思う。それぞれ総量が増大して容易にアクセスできるようになった分、なんだか俯瞰的にパっと見だけで済ませてしまってハイ次次!という感じの人が多くなってきて、昔僕らが感じたような、お小遣いをためて、発売日を待ちに待って、そうしてようやく買ったコミックス1冊を心から全力で楽しんだような感覚が薄らいでいるような気がする。

 俯瞰的にパッ見で文字通りエンターテイメントを「消費」してる人は、次第にエセ評論家、批評家化し、最近は面白い作品がない、作り手は何をやってるんだと他罰的に呪詛を口にするようになることが多いけれども、もしかすると問題は「消費」に明け暮れるうちに「感動」の原初感覚を摩耗させてしまった自分自身の方にあるのかもしれない。

 なまじザっと俯瞰した気になって(この点も重要、本当の意味で正確に俯瞰するには、統計の知識をはじめ、様々な客観化の技術を学ぶ必要がある)次々見れるだけに、羅列して欠点を指摘することだけは容易なのも問題かもしれない。欠点を指摘できてしまうと、なんだか自分がその作品の作り手よりもエラくて優秀になったような錯覚を引き起こしてしまって、結果自我肥大につながる。実際はボロボロにけなしてる本人はけなしてる対象の作り手の10分の1も楽しさを創り出す能力はないし、能力を携えるだけの努力もしてないんだけど、これまたインターネットなどのお手軽な情報媒体で俯瞰した気にだけはなれてしまうために、その事実に気付かずに自我肥大の罠にハマる。

 僕は情報化社会を悪いとは思ってないので、この話は情報の受け手としての技術を磨くことって大事だよね、という情報リテラシーの問題、さらには情報リテラシーならぬ作品鑑賞リテラシーって大事だよね、という所に落ち着くと思うのだけど、僕的経験として、ガンダムSEEDをエラそうに批判してた人が実際は放送の半分を早送りでしか見てないのにボロボロに批判してたのだと知った時は驚いたし、ジャンプ本誌を読まずに感想サイトを俯瞰しただけで作品批判を繰り広げてる人が存在すると知った時も驚いた。ここまでくると笑い話レベルだけど、さすがに一次情報に触れさえもしないで次々と「消費」だけしながら毒だけ吐き続けるという状況はあまり広がって欲しくない。

 そんなレベルのエセ批評家気質の人の発言を気にして、逆に自分の感動の原初感覚を疑ってしまう人が出てきてしまうのも負の連鎖の一つだと思う。主観と客観の違いを知ることはとても大事なことだということを踏まえた上で、客観的に全人類が「最高」と評する作品は存在しないが、主観的に自分としては「最高」という作品は大いに存在していいので、あんまりノイジーな人の言うことを気にして自分の原初感覚を摩耗させることはない。好き!という純粋な感覚が、何より大事じゃないですか。他人の評価を気にして、「やっぱり俺の彼女はブサイクなんだろうか……」なんて悩んでしまって、ノイジーな他者に遠慮して自分の彼女に向かって「俺はそこそこ君が好きです」なんて言う人は僕の美意識ではあんまりカッコよくない。「人がどう言うか知らないが、俺的には君が大好きで超好きだ!」と言ってあげればいいじゃない。

 膨大でお手軽にアクセスできるエンターテイメントの波に流されてるうちに、いつの間にか作品を「消費」ばかりして、自分自身の「感動」の気持ちや「好き」という気持ちの原初感覚を摩耗させていませんか?

 いい話なんで、久美沙織さんの文章、それこそ一次情報もよかったら読んでみて。

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 林原めぐみさんが2年10ヶ月ぶりにシングルをリリースするらしいです。その名も『Meet again』。しかもそれが10周年記念の『スレイヤーズ・アニバーサリー』のイメージソングというのだから燃えます。アニカンVol.22(2006年7月号A)の紹介記事から引用させてもらえば、「楽曲自体も、癒しが求められる世の中にあって、そこにアンチテーゼを唱えるがごとく力強く、前向きな、たとえるなら林原めぐみとリナ=インバースの共同作業の産物にしあがりました」とのこと。

 林原さん、最近は「ゆっくり行こう」、「気楽に行こう」的な楽曲を歌ってたのに、ここにきてあえてこの時代に全力ダッシュなスレイヤーズ楽曲のノリを復活させるんだろうか。「Get Along」、「Give a reason」、「don't be discouraged」といった往年のスレイヤーズ主題歌のニューヴァージョンも収録されるということなので、ちょっと楽しみ。これは買うかもだ。

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 『涼宮ハルヒの詰合』聴きまくってます。ああ、「ライブ ア ライブ」見て速攻購入したさ。後悔はないさ。ハルヒが歌ってた「God knows...」、「Lost my music」が良くてヘビーリピートなのは勿論なんですが、「恋のミクル伝説」もなんか、三番まで歌詞聴いたらかなり笑ってしまってグッドだったよ。TOBとか、「恋」と全然関係ない単語が盛り込まれてるのが面白い。

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 明日早朝はがっつりブラジル戦を視聴します。SOHOなんで出社時間を気にせずに視聴。こういう時だけはいいな。見た後多分二度寝。ふて寝にならなければ、いいなぁ……でもそうしたら奇跡かなぁ。

丘の家のミッキー〈3〉野の百合は暗くなるまで待てないの巻

林原めぐみ『Meet again』

涼宮ハルヒの詰合 ~TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル~


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