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 「お前は おまえ自身になりな」

 ようやく既刊分をコミックス派で読了が追い付いたので軽く感想。
 「まほら武道会」篇はバトルエンタメながら(おそらく)最終回付近の物語を暗示させる重要な伏線張り回になってると思うのでありました。
 ◇

 ナギが最後にネギに引用部分の台詞を語るように、最終的にネギ先生はお父さん離れをして、自分なりのあり方を見つけるようなお話になる伏線が張られています。

 武道用語から派生して、最近はビジネス用語、人生訓用語一般に使われてる、いわゆる「守・破・離」ですね。

 守…師匠のいいつけを忠実に守る段階。
 破…師匠の教えを壊す段階。
 離…師匠の教えをもとにしつつも自分のオリジナルを開発する段階。

 赤松先生の前作『ラブひな』は、ダメ人間だった主人公の景太郎が瀬田さんという師匠をみつけて「守」に入る段階でお話が終わってたんですが、今回は同じく師匠、というか目標役のお父さんに関して、その先、「破」と「離」を描くという試みが為されているような気がします。

 明日菜−刹那戦前の、明日菜の「ネギはお父さんの背中ばかりを見て勝手に自分一人で行っちゃう」という心配、ネギ−刹那戦での、刹那の「今だけはお父さんじゃなくて目の前の私を見て下さい」という語り。

 ネギ先生のお父さんを目標とする姿勢を肯定的に描きながらも、それにまとわりつく、お父さんを追いかけすぎるあまり自分の近くの自分なりの大切な人達が見えなくなってしまう危うさもこの「まほら武道会」編では同時に描かれるようになってきてます。

 そして、たどりついた決勝戦でお父さんから「オレを追うのはほどほどにしておけ」とある意味ポーンと突き放されるわけです。

 このことから、十中八九、最終回付近のお話では、なんらかの形で

 お父さんorクラスメイト達

 の選択がネギ先生に迫られる展開が待っているものと思われます。

 物語冒頭からの目標だったお父さんを選ぶか、物語の変遷の中で絆をつくりあげてきたクラスメイト達を選ぶか。

 そして、そこでクラスメイト達を選んでお父さんからの「離」が描かれる、これはこういうお話なんだという伏線が張られたのがこの「まほら武道会」編なんじゃないでしょうか。

 物語冒頭で提示された作中の目標が、物語を経て獲得したそれ以上に大事なものによって最終回付近でくつがえされるパターンの『おジャ魔女どれみ』タイプの作劇ですよ、たぶん。同じ魔女(魔法使い)ものだしということで、『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』第50話「さよなら、おジャ魔女」級の感動を最終回付近では届けて欲しいと思っております(キャラクター達の「卒業」が最後にかかるであろうあたりも似ています)。

 15巻がもうすぐ発売ですね。僕はコミックス派なんでそのあたりの気遣いのほどよろしくお願い致しますm(_ _)m

魔法先生ネギま! (15) 限定版

魔法先生ネギま! 15 (15)

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