以下、ネタバレで簡単な感想ー。
鷹野さんが真犯人だったのか!よりもオヤシロ様は萌えキャラだったのか!という方に驚いたわけですが(挨拶)。
鷹野さんの方は本命がガチできたなという感想。注射器を扱えるというヒントとか、「祟殺し編」で犯行後の圭一とニアミスする所とか、ばっちり出されてたヒントがそのままド本命のヒントだったのか!という印象。それよりも羽入が萌えキャラで、一番のキーパーソンになってる方が驚いたよ。
ただやっぱりミステリではなかったのねんという感想。「鬼隠し編」の「お疲れ様会」から、全て人為的に解明できる話なのか、ファンタジー要素が入る話なのかという、そこから議論が起こされてたように、なんらファンタジー要素の介入を否定しない作品ではありましたが、正直これはファンタジー要素込みの所は推理するの無理だろという印象。レナのごめんなさい連打とか、祭具殿のドタンバタンとか、全部ファンタジー要素の羽入の存在で謎解きされるという豪快っぷりでした。なまじファンタジー要素も介入してるから、人為的に解ける部分の謎との混じり具合で十全に読者が混乱するように作られており、これは、難易度高いよ!と降参するしかありませんでした。羽入で種明かしの部分はパーフェクトに解けた人いるのだろうか。
冒頭の作品解体の話が本当解答編という感じで分かりやすかったです。
事象X:登場人物の疑心暗鬼化
事象Y:真犯人の犯行
事象Z:御三家を中心とする雛見沢の風土
の三要素が絡まって起こっていたのがこれまでの全ての事件。
前回「罪滅し編」で圭一がレナを救い事象Xを打破することに成功し、今回はお魎まで説き伏せて事象Zをこれまた圭一が打破する所まできたと。あとは今回唯一打破できなかった事象Yを、羽入の力も合わせて打破するのみです。非常に燃える展開なので、「祭囃し編」が楽しみです。
◇テーマは「信じること」
やはり『ひぐらし』を通して貫かれてるこの作品でもっとも伝えたいことは「信じることの大切さ」なんだろうなと。前回では「仲間を信じる」所まででしたが、今回はもう少し拡大解釈されて、「運命に打ち勝てると信じること、奇跡を起こせると信じること」の大切さを何度も訴えかけていました。この部分のパラメータが各キャラが運命に諦観していた「祟殺し編」とは逆に入ったために、今回は北条鉄平の帰郷の苦難を乗り越えることができたと。ただ唯一羽入のみこのパラメータが「信じる」方に入ってなかったため最後の奇跡までは起こせなかったと、そういう話なんだと思います。
「園崎詩音くん。私は言葉の中でもっとも憎むべきものがあるのを知っている。それが何かわかるかね?…今、君が言った“どうせ”という言葉だ。どうせという言葉は、戦いもせず負けを認めるもっとも醜い言葉だ。その言葉を口にした時すでに、戦いには負けておるのである!」(校長)
とりあえずカッコ良かった校長の台詞を引用して次の「祭囃し編」へ。「罪滅し編」→屋根の上で決闘という正統派バトル作品、「皆殺し編」→児童相談所を舞台にした社会派バトル作品、そして舞台は国家規模の陰謀とのバトルへと拡大していきそうなので、続きが楽しみです。


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