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 「お前の母は最高の秘術を使ったのだ」(キィシム)

 主要キャラにそれぞれ見せ場があって良かったんじゃないでしょうか。ファイ何もやってねーって感じだけど。でも一番はサブタイ通りチュニャンの見せ場がハイライトかな。
 チュニャンの母がキィシムに使ったのと同じく、時を超えて母親とシンクロしてチュニャンが使った「最高の秘術」は、秘術を使わないという秘術。最後のキーアイテムになりそうな雰囲気バリバリでわざわざサクラが世界を超えて届けてくれた「鏡」を、結局は使わない決断を下す、それこそが最高の秘術という着地は中々ひねりが効いてました。力を使わないという力。対立する陣営と戦いたくないのなら、まずは自分から力を収める(鏡を置く)こと。真実めいてますが、これが難しくて中々できないんだよね。

 他、裏の世界へと渡って鏡を届けるサクラ、城門を破魔龍王刃でぶち壊す黒鋼、ラスボス戦を担当する小狼と、それぞれ見せ場がありました。前回、せっかくコリア衣装なんだから、是非久々に足技を……なんて書いてたんですが、期待通り小狼くんが回転かかと落としを決め技に使ってくれてたのが嬉しかった。先生、剣を持ってる意味がありません!って感じですが、額の水晶だけを落とす黒鋼といい、不殺が一つキーになってたようなのでこれでよし。

 個人的には「正面からせめましょう!」「黒鋼さん後はお願いします!」と、傍若無人な小狼に、黒鋼がしっかり、

 「てめーも随分あつかましくなったな」

 と、ちゃんと突っ込みを入れてたのが可愛かった。レコルト国編(小狼が黒鋼の過去を知ってしまうエピソード)が一つ、小狼と黒鋼の絆の進展を描いた話だったので、その後にこんな感じで今までよりちょっとくだけた小狼と黒鋼のやりとりがあるというのは面白いです。アニメオリジナルですが。

◇次回第21話サブタイは「はたらくサクラ」

 とにかくお金を集めるお話の模様。大好き。サクラはメイド喫茶で働くしかないと思うよ、と言いつつ。労働収入では大きなお金は望めないのが現実。何かビジネスを起こす所まで話が進むのか、まったく違うオチなのか、面白そうなので期待。

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