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 切ねー。
 以下、<続きを読む>でネタバレ感想です。
 ラストシーンは敢えて解釈が分かれるようにしてるんですよね。室内温度を4度に保って、薬で代謝を抑えて27日間生存可能で、669時間後って、24で割ると27.875日で、生きてるか死んでるか微妙なあたりなんですけど。問いかけに無反応な辺りは死んでしまったって感じなんですが、ここは救いを与えるエンドで生きてると解釈したい所。

 全体としては、エクステンデット達にも「夢」が、「過去」があったと、DESTINYで悲劇的に死んでいったステラ、アウル、スティングらと同じ境遇のスウェンの新しい物語を通して彼らの存在にささやかな救いを与えた作品だと解釈。STAGE-2にはもろにステラ出てくるしね。彼/彼女らを意識した作品だったのは間違いないんじゃないかと。DESTINYの最終話でステラの幻影が「シンから過去を貰った」ということをシンに語りかけるシーンがありますが、それと似た形の救い。ラストシーン、セレーネと眠るスウェンが幼少の頃の「過去」の夢をみて、彼らも今人を殺すだけの戦闘マシーンじゃなくて、幼い頃の「過去」があり、その頃は「夢」を見ていた、そういう存在なんだと、存在に救いを与えてくれたラストなのだと思います。そういう意味で、最後の最後に、幼い頃に抱いた天文学者という「夢」を、過去に上を見ていた者/今も上を見続けていた者という差異こそあれ、陣営、種族がが違うという差異こそあれ、同じ-STARGAZER-(スターゲイザー)であるセレーネと寄り添いながらスウェンが成就するというラストは切ないながらも良いラストだと思いました。

 DESTINYでのステラ、アウル、スティングらの物語上の役割は、あらかじめ与えられた兵士という役割に準じるようにインプットされて生かされても必ずしも幸せになれないということを体現する形で、議長の提案する役割準拠型の世界に疑問符を提示する役割だったと思うので、悲劇的に死んでいく形になったのはしょうがないと思うんですが、今回こういう形で彼らのifとも言えるスウェンに救いが与えられる形の物語が作られて良かったですよ。ステラ、アウル、スティング達にも過去があり、夢を追い得た生き方もあったのかもしれない。そう思えると、DESTINYの最終話でシンから「過去」を貰ったと語るステラがさらに「明日」に言及するシーンが非常に愛おしく感じられます。

 最後に不満ってほどじゃないんですけど、スターゲイザーが自立意志を持ち得るみたいな伏線は何だったの?単にそういった高性能AIを連合が狙ってくるという形に持っていくための舞台設定的な物語上の装置?あと1万年はかかるってそんな。てっきりクライマックスに何らかの形でスターゲイザーの自立意志が目覚めてセレーネとスウェンを助けてくれるのかなと思ってたのに、何も起こらなかったし。最後にスターゲイザーが目覚めて自立意志を殺した戦闘マシーンにさせられたエクステンデット達と対比されるのかと思ってたら、そんなこともなかったし。意志を持つロボットはロボット好きーのツボだし、そういうの出てくる作品もいっぱいあるけど、ガンダムシリーズではまだ解禁されてないのかのう。今作のスターゲイザーの自立意志設定に関するあたりで、何かステキな解釈ありましたら、コメント欄にて募集です。

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