
字義は某ドラマの「僕は死にましぇーん」と同じですが、コノテーション(含意)されてる重みが全然違います。
ツバサは物語の構成を踏まえた大コマの使い方が上手いです。阪神共和国篇の最クライマックス、斉藤くんが振り絞った心の強さを受け取って、小狼くんが炎に包まれながらさくらの羽に手を伸ばすシーンでどどーんと見開き2ページですが、完璧なタイミングだと思いました。仮面ライダー555でExeedChargeのところでED曲がかかるのと同じくらい絶妙なタイミングです。これは3巻に収録されるであろう高麗国篇でもクライマックスの小狼くんの後ろ回し蹴りシーンがどどーんと見開きだったんで、CLAMPのタイミングを読む技です。最近なんでここで見開き?という感じでタイミング外してる漫画も多いんでコレはCLAMPカッコいいです(特にギャグ漫画で見開きのタイミングを外すとキツイ。木田康明先生は結構外してたように思います。逆に漫★画太郎は平気で全ページ見開きとかやってくるんで、ちょっとクルッてる感じです)。
「まだ子供だけど 色々あったのかもね 彼にも」(ファイ)
「にも」ってあたりに自分も含めて黒鋼にも色々あったっぽいのを認識してるファイの観察眼が滲みでています。ファイがただものではないと気づいている小狼くん、当然のように二人の強さを見抜いてる黒鋼と、この巻は自己紹介は至って表面的にしかしてなかった彼らが実際の闘いを通してお互いの認識を深めていく過程が、結構クールで読み甲斐があります。小狼くんは何処で蹴り技を身につけたのかとか、気になる謎を含ませながらの各主要キャラ紹介エピソードになっています。




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