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 「魔法先生ネギま!」タイムリーマガジン掲載分ネタバレ感想です。
 あるいは正義とエゴが対立したら。
 交錯する想いがすごいです。
 ◇

●支える想い

 超の行動を否定する夕映の論理VSその論理に対する超の立場に立ってのネギの反論……という形だったんですが、それぞれ夕映が、ネギが単体で想いを口にしてるのではなく、それぞれのバッグボーンに別な人の想いがあって、二人ともそれを汲んでるがゆえに口にする言葉に真摯な重さが加わってるのがじんと来る部分でした。

 夕映の言葉を後押しするもの
 →哲学者だった夕映のおじいさんの存在
 懐中時計の中の写真そっと見つめる一コマにやられました。

 超を弁護するネギを後押しするもの
 →さっちゃんから貰った言葉
 73時間目のさっちゃんの、

 「誰かを恨んだり、何かから逃げたりして手に入れた力でも…それはあなたの立派な力です」

 の言葉ですね。さっちゃんが超のサイドにいる理由付けをさらりと説明してるだけでなく、ネギの葛藤には身をもって負の動機からの力も肯定され得ることを知っているからというのがあるがゆえというのも明らかになりました。

●正義かエゴか

 夕映による超の正義を反駁する論理的根拠はすごく簡単に言えば「エゴによる歴史の改変は認められない」。けれどそれに対して、ネギから「エゴによる動機を否とするならば、皆と一緒にいたいという自分の動機もエゴであって否となってしまう」&「歴史の改変が認められないとするならば三日後から戻ってきて改変しようとしてる自分達も認められなくなってしまう」という、提示された論理を自己言及で自身に当てはめると自分も否定されてしまうという、典型的な論理の破綻がある点が指摘仕返されます。
 されど、155時間目「ネギ、見参!!」で「CGです!」と決意の顔で言い切ったネギは今話回想時点での逡巡は乗り越えているので、ここからもう1イベント、今話の夕映の解答が表解答だったら、裏解答的なものを得てネギは吹っ切れるんじゃないかと。エゴの否定で理屈を押していくとダメなんで、逆にエゴの肯定に裏返るとかでしょうか。僕は「ネギま!」のラストはこの記事で書いた通り、お父さんのような凄い魔法使いになる…という物語冒頭の目的が覆されるほどに、クラスメイト達と一緒にいたいという「願い」が強くなるラストだと予想している、すなわち「ネギま!」という作品は最終的には後者が目的になって帰結する、「仲間>当初のユメ」、今エピソード風に言うなら「日常>非日常」へと帰着していくまでのネギとそのクラスメイト達の「関係性」構築劇だと思ってるので、今話でネギがエゴとして切り捨てようとした「クラスメイトの仲間達との関係性」が全ての理屈を凌駕するほどに重要度が増してネギのステップアップになるんじゃないだろうか。そして、その「クラスメイトの仲間達との関係性」の中には超も含まれていて、正義とエゴのために孤独な闘いを続ける超をも汲み取って大団円と。それくらいしか思いつかないなぁ。

 ◇

 そろそろVS超編も最終章でしょうか。最後にネギを後押しする裏解答が楽しみだなぁ。

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