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 「ツバサ」マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想です。
 今週より、新しい世界での新展開です。
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 超転換点だった「東京編」を踏まえて、最新17巻の感想で書いた通り、今までとは変わってしまった「旅の目的」と「4人の関係性」が印象的に感じられるようにして始まった新章だと思いました。

●変わってしまった「旅の目的」

 「東京編」で東京の世界の人々のためにサクラが羽根を受け入れることを拒否したシーンより、もう旅の目的は「サクラの羽根を集めること」ではないので、新世界の冒頭で何やらサクラの羽根が悲劇を生んでるらしい描写が入っております。羽根→とにかく手に入れなきゃ……ではもう無いんですね。羽根があったとしてそれを手に入れるかどうかはそのつど(主にサクラの)自立意志で決定するのが現在のサクラパーティーのスタンスということになります。今回は羽根のために苦しんでるなんらかの人々を目撃したがための回収行動と解釈。

●変わってしまった「4人の関係性」

 一言で言えば、「東京編」より前の「レコルト国編」までの、新しい世界についた!という『ONE PIECE』的ワクワク感が排除され、4人の表情が楽しそうなものでは無くなってるのが印象的でした。脚本の大川さんへのインタビューにあった、「当初から『東京編』以前と以後では雰囲気をガラっと変えるつもりだった」が地で実行されていると思いました。

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 「東京編」を経ての最初の世界が、チェスの駒に扮してのゲーム劇というのは、暗にサクラ達一向が飛王のコントロールする盤上の駒状態なのを踏まえているのかと思いました。駒になってる黒鋼、ファイ、真・小狼らの自立行動なんかが描かれればガチです。それか逆に、盤上のルールを尊守することで侑子さん曰くの「世界には一見無秩序に見えてもルールがある」を表現するか。

 ラストは決意の表情を見せてゲームマスターを務めるサクラの動機が知りたいという敵サイド側の思惑で引き。ゲームマスターも危険なのに……リスク、失うものがあるのにそれでもやるのは何故か、すなわち侑子さんの言う所の「本当の覚悟」をサクラが持ってる理由は何かと問うているのですが、この辺りは読者的にはもう「東京編」終盤で十全に伝えられてる部分だと思うんですが。あえてこの新しい世界の敵サイドからもう一度問うということは、もう少しサクラの動機にプラスアルファが描かれるんでしょうか。

 いきなりバトル描写から始まったワケですが、個人的には「東京編」でこれまでとは変わってしまった4人の関係性描写、新しい世界での通常の4人のやりとりなんかを見たいですね。少し読者的には読んでて落ち込むパートになりそうですが、もう戻れない「東京編」以前の4人と相対されればされるほどにこの「ツバサ」後編の深みは増して行くと思うんで。

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 起承転結の「承」を省く作劇をしてると大川さんはトップランナーに出た時に仰ってましたが、今回は「起」までも省かれてた感じが。それとも次回から時間軸を戻して描かれるのかな。何にしろ、作中でのテーマや人間関係だけじゃなく、作者側の物語の作り方なんかも「東京編」以前とは変わってきそうなんで、その辺りも注目して追っていきたいと思います。

ツバサ 17―RESERVoir CHRoNiCLE (17)

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