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 ビームよりか!?

 無性に本棚を作りたくなる第6巻。僕もまた自室に本が溢れてきたので収納用に造るか!
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 なんか、帯の「今日も世界は広がっていく。」にもある通り、風香たちの学校も始まって、家とお隣さんの間だけの小さい空間/人間関係から始まったお話が、ちょっと外の世界へ向かって広がってきた感じ?自転車がアイテムとして象徴的。昔、自分も自転車を手に入れて、もういちいち親に車で送ってもらわなくても、バスに乗らなくても、遠くの本屋まで行けるじゃん!と行動範囲/世界が広がった時の感動を思い出しました。よつばの風香の学校への牛乳配達エピソードは、未知の世界へと心躍らせた子ども心の冒険心を思い出します。大人になってみて大人の目線からみると、それはありふれたなんでもない世界なんだけれど、子どもの頃には冒険へ繰り出すべき未知の世界だったという。『ドラクエ5』で、幼少編で最初に訪れた町が、大人になってから再び訪れると、少し小さくなってるというギミックが堀井氏によって施されているんですが、そんな感じの不思議な感動と郷愁(ちょっと伝わりづらい?)。大人になると何でもなかったサンタローズの町も、子どもの目には未知の洞窟があって、冒険の舞台だったって、そういうことだよね。

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 自転車屋さんの「ひげもじゃ」とか、ジャンボ、ヤンダ、そして勿論とーちゃんの大人組も相変わらずいい味出してます。特に理想に燃えて世の中を良くしよう!とか吼えてるわけじゃないんだけど、淡々と本業の自転車屋を営み、客との交流をユーモアを交えながら大事にこなしてる「ひげもじゃ」さんが、よつばと絡んで5歳の幼子一人から「とーちゃんこのおみせはいいおみせだ!しんようできる!ここでかおう」と信頼を経て成約一件。こういうのが、商売冥利に尽きるんだよなぁ。初心を忘れないようにしよう。

 あとは本棚作成エピソードがとにかく魅力的。パソコンで電子的には何でも簡単に作成できて、ネットで大量消費の既製品を比較サイトで検証しながらあっという間に注文できる時代だからこそ、何故か自分の手で手間暇かけて、唯一のオリジナルな形あるものを造って自分のものとして保有してみたいって欲求も沸き起こってくるものなんだよなぁ。日曜大工、未知の領域ですが、やってみたくなったよ。ドリルはいつの時代になっても男のロマンです。

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 相変わらず、何気ない風景がこんなにも面白いものだったのかと気付かせてくれる名作。ちょっと、支持層がサブカル層よりだった『あずまんが大王』から、一気に一般層の方にも支持を広げたなぁ。それくらい、今の時代に必要な漫画です。お勧め。

よつばと! 6 (6)

よつばとしろとくろのどうぶつ


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