ブログネタ
週刊少年マガジン に参加中!
 「ツバサ」マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想です。
 こ、こういう展開になっていくのか……。
 ◇

 この「東京編」以降の仲間内の新たなな人間関係を、サクラと真・小狼について確認すると、サクラは餌の小狼のことを真・小狼に重ねてしまうんだけど、やはり違う存在だから寄りかかるわけにはいかない(似ていれば似ているほどツライ)。真・小狼は、サクラのことを守りたいと思っているんだけど、サクラの想いが餌の小狼にあることを知ってるから積極的には関われない(守りたいと思えば思うほどツライ)……と、そんな感じ。

 で、それを踏まえた上で、今回サクラはおそらくは、自分の餌の小狼の心を取り戻したいという「願い」のために、真・小狼が傷つくことは(エンパシーが強くて真・小狼の気持ちも痛みも分かってしまうがゆえに)アリなのか?と思ってしまって「迷い」が生じてしまい(マスターの迷いゆえに、駒である真・小狼、黒鋼、ファイの出力も落ちる)、やはり真・小狼を傷つけるわけにはいかないのではと席を立ちかけるんですけど、そのサクラの「迷い」に対しての、真・小狼の返答がこれですよ、

 「勝つ…だから、そこにいろ」

 サクラの想いが餌の小狼にあることを知っていても、このまま自分がサクラと関係性を深めていけばツライ未来が待ってることを分かっていても、それでもサクラの「願い」のために助力する……と。本当、侑子さんが、

 「今の世界を失っても 居心地のいい場所を捨てても、求めるものを追う 失うものの重さも辛さ分かってて、それでも欲する そのために生きる そういうのが本当の覚悟」

 と、言う所の「本当の覚悟」を持ってサクラと関わると決めた場面と解釈ですよ。もし自分がこれからサクラとの関係性を深めていけばいくほどに、餌の小狼のことがあるために自分はツラくなっていくという「失うもの」の重さも辛さも分かっていても、このサクラと関わる、とそんな感じ。

 そこで、蹴り技の餌の小狼と真・小狼でのシンクロ演出が炸裂。ああ、ついにサクラも餌の小狼と真・小狼を重ねてしまいましたよ。サクラもこの先、真・小狼と関係性を深めていけば、本当の想いが餌の小狼の方にあるために自分が傷つくことも、そうやって傷つくサクラを見て真・小狼がさらに傷つくことも分かってるんだけど、それでも餌の小狼のことを真・小狼に重ねずにはいられない。もし、真・小狼の方を好きになってしまったら、お互いツライことは分かってるんだけど、それでも二人の小狼はあまりに似てるから……という、まさにサブタイ通り「迷宮」に迷い込んでしまってるかのような状態です。

 これ切ねーなー。一度失われたとしても、「関係性は新たに紡いでいくことができる」というのを希望的なメッセージとして「東京編」以前まで発していた「ツバサ」だからこそ、今度は逆に関係性が新たに紡いで行けてしまうからこそ、サクラは苦しまなきゃならないという。「東京編」以前と以後で色々なものを完全に逆転させた見事な構成力なんですが、「東京編」以後は一読者としては読んでて切ねー。

ツバサ 17―RESERVoir CHRoNiCLE (17)

ツバサ―Reservoir chronicle (17)

NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」ベスト・ボーカル・コレクション


現在の人気blogランキングをCHECK!

前回の感想へ次回の感想へ
「ツバサ」マガジン感想のインデックスへ
クライマックスの原作コミック最新17巻の感想へ
『ツバサ』コミックス感想のインデックスへ
アニメ版『ツバサ・クロニクル』感想インデックスへ