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 「シャーリー、待ってるからね、いつもの生徒会室で」(ミレイ・アッシュフォード)

 前回第12話「キョウトからの使者」の感想記事では100を超えるトラックバックを頂き、4000PV/WEEKを達成できました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
 ◇



<以下、本編感想>

 名前と二面性/多面性、そこから選び取るアイデンティティみたいなお話は後半への仕込みをしつつ第11話までで一区切りして、前回第12話から再び「結果VS過程」のお話に戻った印象です。前回、コーネリアとゼロが案外「結果」主義者として共通してるのがさりげなく描かれた感じで、今回はシャーリーがスザクの、

 「間違ったやり方で得た結果なんて意味はないのに」

 という言葉を聞いて、キスという結果だけ同情を買うという間違った過程で得てしまったことを悔いる場面(「私、間違っちゃった。キスだけしてもらっても嬉しくないのにね」)が序盤に印象的に描かれました。スザクとシャーリーは逆に過程に価値を感じてるという点で似ているという描写なのかな。そういえば、この二人、序盤に二人で生徒会で倒れ込んじゃってドキッ!みたいな描写ありましたね。あの辺りからの仕込みでしょうか。こういうのを見ると、恋愛パートでもシャーリーのカウンターとして結果主義者の人が描かれそうな予感も。寝取ったもん勝ちみたいな(笑)。誰?ニーナ?誰と?

 で、一方で、このシャーリーのキスにまつわる話と関わって、過程を無視して「キスだけしてもらって」=「ブリタニアさえぶっ壊せれば、母親の敵さえ討てれば」いいのか?という問いがルルーシュに突きつけられる展開になってるわけですが。C・C(シーツー)は今更そんなことで悩む時期は過ぎてるみたいなこと言ってるけど(そしてそれは真実を含んでるけど)ルルーシュは迷ってる感じ。結局、今回では引き返さず更なる結果追求の道を進んで、日本解放戦線の面々の命をおとりにしてまでコーネリアを討つという結果を取りに行くんですが、なんか、「流した血を無駄にしないためにもさらなる血を流してみせる」とかの論理も、少々無理して言ってる感じ。カレンに返答してる時も、自分に言い聞かせてるかのような印象でしたし。なので、現在はルルーシュちょっと落ちパートなのだと思います。それゆえ、戦闘でも今イチパワーが発揮できないと。一番は、戦場にいたシャーリーを見つけて遅れを取るシーン。やっぱり、仲間の父親を犠牲にしてまで結果を取りに行くことにはまだ割り切れない男なんですよ、ルルーシュ。スザクは「結果ばかり追い求めて、他人の痛みが分からないのか!」とか激昂してたけど、ルルーシュ、ちゃんと分かってしまう子ゆえにパワーを出せず後れを取り、落ちパートへ……と、そんな感じ。

 「結果は全てにおいて優先する!」(ゼロ)

 VS

 「間違ったやり方で得た結果なんて意味無いのに!」(スザク)

 と、徹底対比、対立させながら、ゼロがナリタ戦で一般人を巻き込んだように、スザクもスザクの言う所の過程である軍の規律を守りながらでは、過度な殲滅戦にも参加しなければならなくなると、双方ウィークポイントを設定して至らない点がありながらの対立に持っていって物語を盛り上げております。

 まあ、このテーマはどっちが正しいと着地する問題ではないと思うので、上手い具合に混ざり合って着地する気はしてます。国家変革ほどの大規模な事例じゃなくても、社会人になって普通に仕事してれば一度は向かい合う類の問題なんで、経験上は目的に応じて結果重視と過程重視の比率をコントロールする能力の問題だよなー、なんて思いながら見ておりますが。

◇ミレイ先輩

 「シャーリー、待ってるからね、いつもの生徒会室で」

 はちょっと感動した。前回の「変わらないものなんて、何処にもないのだから」に対応する言葉なんですが、その通り、ルルーシュが、カレンが、そして今回シャーリーの環境が変わり始めちゃってるんですけど、それでも、帰る場所として変わらない「いつもの」生徒会があると。以前から唱えてる、生徒会室が最後の回帰点説を補強するかのような台詞です。しかも今回のエンディングから生徒会のネコ耳コス風景が追加されたじゃないですか。いよいよ最終回にネコ耳コス来るよ、これ。
 でも、まあ、エンディングはお気づきの人はお気づきの通り、最後のルルのギアスカット以外は(このカットの意図は不明)、「今はもう戻れない過去の風景」のカットなので、そんな楽しかった風景にも、もう戻れないね……的になっていく可能性も高いですけどね。それでもラストは生徒会室に戻ってきてほしいなぁ。

◇新オープニング

 ナナリーに影がかかっていくラストが印象的かなぁ。やっぱり、ここからは色々と崩壊していく展開、「落ち」パートになっていく暗示なんじゃないかと。新OP曲、「解読不能」は、地味に作品タイトルにかけてるんだろうなぁ。ストレートに読むと、『コードギアス』は「ギアスの暗号」みたいな意味っしょ。で、それは解読不能だぜ?みたいな。実際、C・C(シーツー)という超常の存在がいる世界観なので、ギアスの意味合いを読解するのは困難です。この辺りは読者/視聴者による解読を前提にしたミステリというよりは、単純に謎で引っ張るエンターテイメント要素って感じですね。

◇C・C(シーツー)

 「私は、もう同じ失敗を繰り返す訳にはいかないのに」

 の台詞の後に、前回からC・C(シーツー)を追ってるアイシールド(のようなもの)を付けた男のカット。ごめん、ここは今月のニュータイプでネタバレ読んじゃった(本記事にも結構なレベルのネタバレ情報載ってるなぁ)。まあ、この台詞からの流れで想像付く人には付くレベルという状況ですが、一応反転で↓

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 アイシールドの男は、過去にC・C(シーツー)からギアス能力を与えられた第2のギアス使いの新キャラ、中国系の少年マオ。今回のC・C(シーツー)の台詞は、何かしら昔マオにギアスを与えて失敗した……という意味なのだと思います。今後、ルルーシュとマオは対立していくみたいです(というか次回のサブタイまんまだね)。あとはニュータイプにはコーネリアと同じくルルーシュの母親暗殺の謎を知る、第二皇子シュナイゼルの絵なんかもあった。ロイドさんの旧友っぽいラクシャータと同じく、こっちもそろそろ本編に出てくるみたいです。

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◇藤堂中佐は今何をやってるんだろう

 逃走中にさりげなく無頼改を失ってたことが前回明らかになった藤堂さんですが、今回では普通に音信不通。なんか、この人、オレンジ並にスペック低めのキャラのような気がしてきた。前エンディングに「今はもう戻れない風景」としてエラそうなジェレミアさんがあったように、前回、今回のエンディングにも猛者っぽい藤堂さん(と並んでるディートハルト)の絵がありますが、それも「今はもう戻れない」的な意味合いで、今の藤堂さんはダメな人という描写のような気がしてきた。ディートハルトも、なんか、あの頃のカッコ良さには戻れない感じに今回なってたし。

 ◇

 今回は引きがとにかく気になります。次回、どうやって切り抜けるのかなぁ、なんて思ったけど、実際はギアスを使って切り抜けるとかじゃなく、ここでシャーリーにはバレて、関係が変化して第2クールは展開……なような気がする。そろそろ、生徒会の人間関係も転のパートに入らないとね。スザクとルルーシュがお互いを認識するクライマックスがほぼ必至で終盤に想定されてるので、そろそろシャーリーあたりにはバレないと。



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