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 「ツバサ」マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想です。
 さすが黒鋼。
 ◇

 前回の感想でまとめた通りの切ない関係が現在のサクラと真・小狼との間にはあるわけですが、今回黒鋼が、

 「お前は飲めるのかと聞いているんだ」

 と、餌の小狼ではなく、真・小狼自身を「個」として見ての台詞を語ってくれたおかげで、突破口が見えてきた感じです。そうじゃん!真・小狼が俺は俺、餌の小狼じゃなく真・小狼だ!と「個」を自覚して、サクラもサクラの方で(今は重ねちゃってるけど)餌の小狼と真小狼は別の存在、それぞれが「個」!と飲み込められるようになったら、万事うまくいくじゃん!

 「東京編」以前まで「魂は同じ存在」という設定がポジティブに描かれてきたのに、今度は「魂は同じ」ゆえにサクラも小狼も苦しまなければならない……というのが今の展開なわけですが、「東京編」以前と以後で色々なものを転覆させる構成を取った「ツバサ」なので、この点も転覆させて、「魂は同じ」でも、やはり二人は「別々の個」みたいに裏返しちゃえばいいんじゃん。そのきっかけをくれた黒鋼は本当に漢です(酒で解り合おうとしてる辺りも漢)。色々なものが崩れていった「東京編」以降は、本当黒鋼の存在で皆が救われております。今回久々にモコナとじゃれ合う姿が見れて嬉しかった。どうか、黒鋼の負担が軽くなるよう、皆、それぞれステップアップしてくれるといいのですが……

 なんて思った所で、ファイのいた国でついにアシュラ王目覚めるという急展開。なんちゅージェットコースター脚本だ。ただでさえ現在サクラとファイは「危うい」感じで描かれてるのに、さらにここでファイに試練が。今までの描写からして、試練度Sクラスの試練なわけでしょ、アシュラ王イベントは。今の色々危ういパーティに乗り越えられるのか!?という絶妙のハラハラ感で引きへ。あー、気になる。ハラハラする。でも面白い。2007年も楽しませてくれそうです、「ツバサ」

ツバサ 17―RESERVoir CHRoNiCLE (17)

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ツバサ・クロニクル 第2シリーズ VI


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