
久々のクラスメイト編にして、かつ文化祭で色々動いた人間関係の確認回も兼ねたお話といった感じ?
VS超編を通して、マジカルな側の住人だったことが明らかになった美空さんのクラスメイト編ながら、美空さん視点から、色々と文化祭で動いた人間関係が見えてくる面白いお話。
懺悔室というギミックを使ってモロに焦点があたった明日菜とネギの関係、夕映−のどか−ネギの三角関係(次回に持ち越しですが)あたりの他にも、さりげなく作中でも周囲の認知度が上がったかのような裕奈や、大人ヴァージョンのネギに恋心を持ってしまった亜子etcなんて辺りもカバーしてるのがさすが。作中でもセルフ突っ込みが入っておりますが、文化祭編が非常に長くなったので、その間にどんなことが起こったかさりげなく確認してる感じでしょうか。
でも、一番はやっぱりお父さんを追おうという気持ちが相変わらず強くてそっちの方に駆けだしていってしまいそうなネギと、どちらかというとそれを3-Aの皆の方に引き戻しておきたい明日菜……という序盤からの基本構造に引き続きスポットがあたった点ですかね。今話の最初の方で、文化祭で有名になってしまったネギに対して、まき絵の口から「ネギくんは3-Aの皆から遠くにいったりしない」的なことを言わせてるのが仕込みなんですね。そんなまき絵の言葉をよそに、ネギは前回クウネルからお父さんの生存を聞いて以来、表面的にはともかく意識は「3-Aの皆」よりも「お父さん」の方に向いてしまっていると。そして、超が残した「立ち止まるな前へと進め 君が求めたモノは得られるだろう」のメッセージにさらに想いを深めてお父さんの方に気持ちが行っちゃうという(この場面含め、何回か使われた空をネギが眺める場面は、そんなお父さん志向にネギが向いている記号)。敏感にその辺りを察してしまう明日菜としては複雑かつ面白くないわけで、それゆえのちょっとしたネギとの不和展開。
ここで懺悔室で明日菜が「ネギと超が似ていた」という趣旨の発言をしてるのがなるほどという感じでした。VS超編は、超の側からの物語としては、計画の完遂か、3-Aの皆か、という超の内面の相克がキモだったわけですが、そんな「自分の目標VS3-Aの皆との日常」という構図が超とネギとで重なってる点を明日菜は言ってるんでしょうね、3-Aの皆も何もかもふりきって、(表面上は)ただ己の目的の完遂のために全力を尽くした超と、お父さんという目的のためには何もかも(あるいはもしかしたら3-Aの皆や私も……というのが明日菜の不安)振り切って走り出してしまいそうなネギが重なると。結局超の物語は160時間目「世界が平和でありますように」のラストで「フフ…まいったネ。3-Aの皆には私も敵わないヨ」と言ってる通り、「3-Aの皆」の方に軍配が上がって相克が解消され、あまつさえネギ自身が161時間目「未来はみんなのためのもの」のラストで「全てだなんて嘘ですよ。儚い夢だなんてそんなハズありません」と、「3-Aの皆」も大事だったでしょう?的なことを言っていたため、明日菜はネギ自身も過度の目的(お父さん)志向じゃなくて、「3-Aの皆」との仲間パワーに目覚めたか……なんて思ってたのに、前回でお父さんの生存を聞いた途端ネギはまたお父さん志向に戻っちゃったもので、なんかもどかしくてかつ今ひとつ面白くないんですね(そこには懺悔室で話してた通り、ネギの夢の手助けをするには実力不足の自分……みたいな複雑な心境も混ざってる感じで)。美空も言ってますが明日菜可愛いですね、面倒な装飾をとっぱらって明日菜が言いたいことは、「お父さんもいいけど私(私達:3-Aの皆)のことも見て」ですよ。
とりあえず、このネギの「お父さん」か「3-Aの皆」かというキーポイントはおそらく最終回近くまで続くんでしょうが、近しいイベントとしては、前回から示唆されてる「期末テスト」が、「3-Aの皆」を象徴するイベントとして使われそうですね。果たしてネギはお父さん志向に走らず、期末テストをちゃんとクリアして「3-Aの皆」を大事にできるのか。そんなお話が近々入りそうです。
◇
◇美空
サブタイ通り、素では悪戯魂を持ってるキャラっぽく、今までも何かしらやってきたっぽいんですが、何らかの理由で卒業までは大人しくしてるという約束をしてる模様。それプラス、しきりにネギ周辺のマジカルなイベントには「関わりたくない」と連呼してるのがポイントでしょうか。これだけ関わりたくねー関わりたくねーと言ってるということは、勿論、逆に関わる展開になるんでしょうね。VS超編では千雨がまさにこの、関わりたくないと言ってたのに、様々な過程を経て関わる決断を下す場面が燃え場面として描かれたキャラでしたが、美空もそんな感じでそのうち何かしら「関わる」ことによる燃え場面が描かれそうな予感がしますよ。
◇のどかと夕映
のどか懺悔室に登場で引きは気になる。次回一週休みというのがとにかくもどかしいです。ここでのどかと夕映の気持ちを情報として美空が知ったということが、後の展開に関わっていくことを期待しますよ。夕映−のどか−ネギの三角関係話、まさかのサプライズで美空が何かキーを握る展開になるんでしょうか。ここで知った以上、そういう展開になって欲しいけど。
◇超の書き置き
「立ち止まるな前へと進め 君が求めたモノは得られるだろう」
ですが、「君が求めたモノは得られるだろう」あたりから、やっぱり超はネギの未来を何かしら知ってた上でこの時代にやってきたんじゃないかなぁ。様々な箇所に、超だけが知ってる何かしらをもとにこの時代のネギと関わってた感がにおわされてますよ。その辺りの超の仮説は、下のクーネギ説の根拠の箇所なんかも参照↓
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