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 「僕とルルーシュが組んで、出来なかったことなんてないだろ?」(枢木スザク)

 前回第15話「喝采のマオ」の感想記事では120を超えるトラックバックを頂き、4000PV/WEEKあまりを達成できました。皆さんご協力ありがとうございましたm(_ _)m。当ブログの感想記事は管理人在住地域の放映日(金曜深夜)以降になりますが、今回も早い放映の地域にお住まいの方のために、早めにTBできるよう記事は立てておきます。今回もふるってトラックバック頂けたら幸いです。引き続きトラックバックセンターとしてご利用下さい。
 <追記:感想書きましたー>
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 本日のコードギアスメルマガからの情報で、僕的にガン見したのは、なんでもQ&Aコーナーの「なおブリタニア皇帝の皇妃は108人おり」の一文。そ、そんな設定が!皇帝、どこの城戸光政(聖闘士星矢)ですか!これ、ルルーシュにも熱き血潮の兄弟くらい出てくるんじゃないの?

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<以下、本編感想>

 ほとんど全ての登場人物が、何らかの一面を秘匿しているというこの作品において、その秘密を「心を読む」という能力で暴力的に暴いてしまう存在として投入されたのがマオだという話をしていましたが、ルルーシュのゼロだという秘匿を暴き、シャーリーのルルーシュがゼロだと知ってしまった側面を暴き……と続いていって、退場間際に課せられたのはstage11のショック映像のシーンで視聴者に謎として振られた、スザクの過去の秘密を暴く役割でした。

 あとは、最近冒頭のゆかなさんのナレーションで罪の在処がどうこうとか、裁きは世界の必然なのか?とか言う語りが入るようになったのに象徴されるように、シャーリーのお父さんを殺してしまったのをルルーシュが知るstage12以降、行動の果ての結果と、それに伴う罪……みたいなお話が一つのテーマとして全編にかかってたんですが、シャーリーのお父さんを殺してしまったルルーシュの罪、間違った過程でルルーシュとキスしてしまった、ルルーシュのために人を撃ってしまったシャーリーの罪、マオにギアスを与えてしまったC・C(シーツー)の罪……とクローズアップされてきた所で、父親を殺してしまったスザクの罪……という部分がクローズアップされてマオ編の引きとなりました。

 「間違った過程で得られた結果に意味は無い」という思想と、「人命が奪われることへの極端な忌避」というスザクのバッグボーンは、間違った過程(父親の殺害)で得た現在の日本(エリア11)というスザクの辿った過去にあったわけですね。そして、第01話からしてルルーシュに自分の分のガスマスクを付けて庇おうとするといったような、他者の命が奪われることを忌避するわりには自分の命をないがしろにしてるような行動が目立つのは、むしろ、贖罪意識(しかしマオの言うとおりどちらかというと自分の心を救うため)から理想に準じて死にたがっていたと。ここまで作中でスザクが語ってきたスザクなりの信念、「自己満足」、それこそ偽善と全否定されて転覆です(なんか、スザクの信念語りはこれまでもどこか危うげな印象で描かれてきてましたけどね)。

 と、ここまで本編ラストでめちゃくちゃにスザクが落とされてしまったからこそ、逆にこのエピソードの主軸で描かれたルルーシュとスザクの友情が熱いし希望でもありますよ。あのルル様をして、「そうだなこれはスザクを信じていないと取れない作戦」と言い切らせるスザクへの信頼に、最後、暴力的にスザクの秘匿を暴いてスザクを糾弾するマオに本気で怒って、「黙れ!」という怒りのギアスを使用するルルーシュという部分は熱かった(マオにはもっと聞くべきことが沢山あったのに、ただ許せないという感情にまかせての、(スザクのための)怒りのギアス使用というのが熱い)。

 そして、

 「僕とルルーシュが組んで、出来なかったことなんてないだろ?」

 ですよ。

 唯一、日本占領を阻止することだけは出来なかったんですが、だからこそ、物語の末にそれに準じるクラスの大きい悲劇が起こりかけ、その時こそ「ルルーシュとスザクが組めばできる」という展開に持っていく布石に思えます。スザクが如何に全否定されて追いつめられようと、ルルーシュも行く道で突きつけられた結果に追いつめられようと、ルルーシュとスザク、二人である限りなんとかなると。最後は友情パワー、仲間パワーに落ち着いていきそうな雰囲気が出てきて、一気に少年漫画テイストを想起させられるようになってきました。だけどやっぱり最後はルルーシュとスザクの友情パワーを見たいです。どうしようもなくて殺し合うしかありませんでした。悲劇です。で終わらせるには惜しい作品です。

◇イチャイチャしてるコーネリアとユーフェミア

 妹のお腹をプニプニする姉……とか、そういうのもいいんですが、やっぱりクロヴィスが本当はルルーシュとナナリーのことを想っていた、そしてコーネリア自身もユーフェミアオンリーじゃなくて姉弟愛は持っているというのを描くことで、クロヴィスを殺してしまったルルーシュの「罪」にスポットをあてた場面でしょう。さっきも書いたけど、冒頭のナレーションにもある通り、ここ数話のテーマの一つは、行動の果ての結果に伴う「罪」は誰によって裁かれるのか?というお話。スザクが父親を殺した罪を背負っているように、ルルーシュもまた兄を殺した罪を背負っている。ルルーシュはシャーリーの罪を知った時もスザクの罪を知った時も断罪者に回ることはなく、むしろ罪人を救ってやる感じのポジションに回るわけですが、果たしてルルーシュの罪を裁くのは?というお話ですね(そのルルーシュへの裁きを下す存在の可能性の一つとして、コーネリアとユーフェミアがいるという場面)。

◇ミレイ先輩とロイド伯爵がお見合い

 これは熱いですよ。アッシュフォード家と特派組は、作中でまだ謎大きくも、ギャグチックな雰囲気のヤツらこそカッコいいポジションの法則から、アッシュフォード家はルルーシュの味方で、特派組はスザクの味方なんですよ。その二つが一つのラインに繋がったというのは凄いです。最後のルルーシュとスザクの共闘の舞台設定への仕込みはここじゃないでしょうか。

◇心を読む能力者の突破方法、ルルーシュの場合

 色んな作品で、この心を読む能力者をどうやって攻略するかは描かれてるんですが、自分にギアスを使用して読まれても作戦に支障が無いようにしておく……というのはかなり綺麗な攻略法だと思いました。この作品でしか使えないけど!
 「悲鳴を上げたら突入」という指示とか、自分はナナリーが絡めば悲鳴も上げるだろうと、自分を冷静に分析し過ぎ(笑)。マオ曰く、どこかで自分を批評するもう一人の自分を内面に持ってるルルとのことですが、かなりしっかりした批評家のようです。

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 次々と主要登場人物の秘匿されていた側面が明らかになっていく展開が続いておりますが(そしてそのほとんどが当事者には凄まじい苦痛を伴う)、だからこそやっぱりこの作品のテーマは「本当の自分」というような気がますますしてきています。今回で言えば、父親を殺してしまったスザクも、ランスロットのパイロットであるスザクも、生徒会の一メンバーでありルルーシュの親友であるスザクも、全部スザクなんだけど、じゃあ本当のスザクってどんなだ?という風に問いかける作品。純血派のエリートだったジェレミアと没落したオレンジ、純血派の戦士だったヴィレッタと記憶を無くした優しいお姉さんのヴィレッタ、紅蓮二式のパイロットであるカレンに生徒会の一メンバーであるカレン、皇族にして副総督であるユーフェミアに、スザクの前で学生で一人の少女ユフィだったユーフェミア、武闘派の統治者であるコーネリアと、ユフィの優しい姉であるコーネリア、ブリタニア皇族であり、生徒会のルルーシュ・ランペルージでありゼロでもあるルルーシュ、そして、複数のアイデンティティを内在して自分が希薄ながらも、自分の本当の名前をまだ大事に抱えてるC・C(シーツー)……と、一つの人間が様々な側面を持ち、その場その場で様々な顔をしてて、あるいは名前すら違っているけれど、「本当の自分」って何だろうね?と、そういう物語。



◇この感想記事はトラックバックセンターの役割も兼ねています。今話の感想(レビュー、考察、etc、関係する記事なら基本的になんでもOKです)をお書きになった方がいらっしゃいましたら、報告義務とかありませんので、気楽にこの記事にトラックバックして頂けたら幸いです。後日僕の方からも返させて頂きます。色んな感想を読みたい人のための一つのインデックスみたくできたら嬉しいと思います。ご協力頂ければ幸いです。

 それでは!

IN ACTION!! OFF SHOOT ランスロット

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