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 ヒロイン陣の声優さん達が非常に豪華な『ケータイ少女』のアニメ版第02話が本日より配信開始(視聴はこちらから)。1話1ヒロインで5分程度のオムニバス形式というこの『ケータイ少女』アニメ版ですが、今回第02話はヒロインが一人、高橋美佳子さん演じる巴沙代ちゃんをフィーチャーしたショートストーリー。
 うん、高校生くらいだと、これくらい人間関係に不器用な娘はいるよ(いや、大人になってもいるけど)。そして、そんな人を、「暗い」とか何とか、自分を棚にあげて異性批評する小鷹啓介みたいなヤツも。あー、いるいる。

 そして、自意識が強いゆえに(公式設定でも巴沙代ちゃんは「確固たる自分の世界と、常に孤独な感覚を持っており、人と空気を共有することが苦手」となっている)人と交われず、ゆえに無標の同級生からは批判、陰口にさらされているという。

 そんな沙代ちゃん、傷ついた小鳥との関わり、および、小鳥の治癒というイベントが自分世界的にたいそう嬉しかったらしく、ピアノを弾いて珍しく自分を出してみるんですが、良いタイミングなんだか悪いタイミングなんだか、その場面を主人公だけが目撃。主人公の相田尋、ギャルゲーのテンプレートよろしく、孤高なあの娘の意外な一面を僕だけは知ってる的な優越感に。それにしても、沙代ちゃん、自意識を発散させる方法が、ピアノの演奏で良かった。現代社会ではこういう娘は昼間の理解されない鬱屈を、夜はネットで全能感を味わって解放してるケースが多いですよ。

 ……などと思ってたら、公式サイトの設定ページには趣味の項目に「音楽鑑賞」の他に、「ゴスロリ」の文字が。やべー、前言撤回的に、昼間の孤独を夜はネットでゴスロリネットアイドルをやって発散してるとかの隠れ設定だったらどうしよう。孤高なあの娘の意外な一面を僕だけは知ってる的テンプレート。知ってホワホワする側面と、知らなきゃよかった的側面があります。

 意外な点で、1話1話、フォーカスがあたるヒロイン以外は完全に捨象されて制作されるのかと思ってたら、着信1で主人公の相田尋に幼馴染み以上恋人未満の恋愛感情を見せていた美島いちるちゃんがこの着信2にも登場して、ちゃんと着信1を踏まえて、巴沙代の存在を語る尋にに微細な嫉妬光線を放っていたのが面白かった。5分程度のオムニバス形式といっても、ちゃんと全体的な軸は繋がってるんだ。

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 そんなこんなで、ネットがどうこうというお話を書きましたが、次回着信3は、声優界きってのネット人間の植田佳奈さん演じる後刀美弥登場です。後刀美弥ちゃんのコンセプトは「今風の女の子」っぽいですが、植田佳奈さんは今風って言っても、WEB2.0的視点からの今風です。やべー、「今風」の解釈に齟齬が。僕的本命。来週も楽しみです。

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