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 うすた京介先生の7年ぶりの新作読切、「ショルダータックルヤスザキマン」が面白かったです。
●「ONE PIECE」第454話“ハナウタ”

 ブルックが剣侠“鼻唄”なる猛者だったことが判明。影を奪われた者の特性がゾンビに付与されるのは分かっていても、ワの国から来た男のゾンビが出てきた時は性格にばかり目がいって、剣技の方には目がいってなかった。剣技もブルックから付与された特性だったのか。

 新キャラがいきなり強かった!だけでは物足りないことも多いんですが、サウザンドサニー号内での一夜の会食の場面があったからこそ、ブルックが読者的に親しみを持てるキャラクターになってるのがイイですね。そんなヤツが実は強かった!という部分に「燃え」があります。鼻唄三丁矢筈斬りはカッコいいです。意図的かどうなのか、いわゆる、『北斗の拳』のケンシロウの「お前はもう死んでいる」的なシチェーションですよ。ブルックが登場時にはさりげなく既に抜刀状態で、もう勝負はついてます宣言。剣を鞘に収めると同時に衝撃が発動というのがすこぶるカッコいい。

●小説こちら葛飾区亀有公園前派出所販促ページ

 京極夏彦に東野圭吾をはじめ、執筆陣が超豪華。ミステリなの?ミステリなのか?基本ギャグ漫画の「こち亀」にどうミステリを持ち込むのか興味津々です。

●D.Gray-man

 アレンがシンクロ率100%突破で、臨界者なる特殊な存在にレベルアップ。左はアクマの為に、右は人間の為に……という、白でも黒でもなく灰色、だからGray-manというこの作品のテーマ的な原点に絶体絶命の状況で回帰して発動というのは、ベタながら燃えます。一方でもう一方のテーマの「居場所」の方は現在ラビパートで掘り下げてるわけで、いよいよ、この作品も最終クライマックスという感じです。

 手そのものから抜剣する形で巨大剣登場という絵は絵的に迫力があります。初期のイノセンスの多段道ビーム兵器みたいなヤツとか、もとから絵的な決めゴマに迫力がある漫画でしたが、この辺りのバトル時の決めゴマのけれん味の強さが、打ち切りになっていったバトル漫画と、残ってるバトル漫画の一つの差なのかも。

●るろうに剣心完全版最終巻販促ページ

 公式サイトでも明かされてなかった最終22巻の表紙絵が公開。ラストは、主要キャラ全員集合絵……ってちょ、恵さんがいない?なんで?「春に桜」に出てきたメンバーが一応主要メンバーということで、少なくとも恵さん、あと燕ちゃんくらいは入れてもいいような気がするんですが。これはなんだろう。バトルできる人員でくくったのかな?

 剣心が表紙の絵に「螺旋」の意味を込めていたというのは、ここまでドンと解説してる以上そうなんでしょうな。結局、第02話の「この瞳に止まる人々くらいなら……」の部分に物語の末堂々巡り的に回帰していくあたり、確かにテーマ的に螺旋構成だった作品。この序盤中の序盤にテーマの核を提示しておいて、物語の末の最クライマックスでそこに回帰していく構成で泣かせてもらった、僕的に最初の作品です。高校時代にコンビニで立ち読みした、第二百二十四幕「真実」の回がやはり忘れられないです。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 HALIIを回収したサイの新能力は、目を媒介にして電子ドラックを送り込むことのようです。そんな力を手に入れたサイから、ネウロは人間が限られた力を駆使してネウロを脅かす存在に進化するのを待ってる発言。あー、前も書いたけど、この辺りはネウロVSサイの部分の進化にまつわる会話と、ネウロがサイへお前は人間だ宣告をくだす場面を単行本でもう一度読みたいなぁ。今読むとまた何か気付くことがあると思うんですけど。

 そして、前回のお話から、これからのネウロのキーワードは多分「適材適所」。チェスのイメージカットが前回登場してましたが、やはり、自分の正体が分からない/知りたいというサイに対して、動機/その人物の本質を見抜く弥子が対する形になるのでは無いかと。チェスで言うなら戦力的にはポーンの弥子が、適材適所にハマればクイーンでもなんでもチェックできる……というような感じで。まだ、だいぶ先のお話で、その辺りに行くまでまだまだ続いて欲しい作品ですけどね。

●ショルダータックルヤスザキマン

 うすた先生のホームページのこの日の日記で書かれてるような、うすた先生が抱えてるそこはかとない厭世観をモチベーションにこの作品を書き上げたんじゃないかと想像します。ギャグのオブラートに包みながらも、人間の醜さをこれでもかと描写して、だけど、断言はできないけど、まだ救いもあるかもね?的にまとめてあるお話なんじゃないかと。

 モグロ様の説得で安崎が自分の存在に揺らぎを感じて、それを後押しするように世の中の人間の醜い部分にばかり触れて、もう何もかも嫌になって……という所で、それでもか弱い女性が襲われていたら、どんな悪態をつかれようが助けるという「当たり前さ」を捨てちゃダメで。

 そうしてわりと何もかもボロボロなんだけど、ラストにあんなに自己チューにわめいてた女性からでもデートをOKしてもらえたらやっぱり嬉しくて……という所に一つの救いを持ってきてる所が良かったです。どうにもならない世の中だけど、そんな些細なことを支えに皆なんとか頑張ってるのかなという感じで、読後感が良かったです。

●To LOVE る−とらぶる−

 赤マルジャンプの描き下ろしポスターは、ララ、春菜、金色の闇。この前の巻頭カラーといい、いよいよイヴも含めて三大ヒロイン的な扱いになってきましたよ。

 本編は、非常識を受け入れられない潔癖女生徒、古手川唯にフォーカスが当たり、というかほぼ古手川唯視点で、典型的な常識のある視点キャラが、非常識な空間に投げ出されてのコメディエピソードを綴ったお話。ララが宇宙人と判明→レン、ルンの設定判明→ララ全裸に……と、これでもかと非常識コンボを叩き込まれて、よくまだ常識観を保ってますよ。わりと応援したい。

 でもやっぱり先週から予想してる通り、そんな非常識な空間に巻き込まれて、古手川唯も非常識を常識として容認するまでの流れのお話のように思えます。そしてたぶん、非常識に染まった時と、古手川唯のお色気要因化が同時と予想。潔癖黒髪少女が脱がされるのも、またイイじゃない。

●焼肉の王子様

 比嘉中脱落はどういう理屈で脱落なのか全然分からないんですが、ラストの皆が額に焼き肉を乗せた見開き絵にどうしようもない「終わってる感」を感じることができたので、感性で納得することにします。

●ムヒョとロージーの魔法律相談事務所

 今井さんついに抜刀。剣術の達人設定が明かされてから、ちゃんとしたシチェーションで抜刀できたのは初めてじゃないだろうか。すこぶるカッコいいんだけど、雰囲気的にヨイチが何か読み違えてて窮地に陥りそうな感じなんだよなぁ。ムヒョロジ、味方の主要キャラに死人は出る漫画なんだっけ?死人出る漫画だったら、バランス的に前回のヨイチの死亡フラグよろしくここで誰かやられそうですが、味方は死なないユートピア漫画なら、普通に逆転の逆転に期待したいなぁ。

●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)

 蒔絵薫さんはふるいにかけてる感じ?このまま終わるなら「楽しい部活」で終わった方が生徒にとっても自分にとっても幸せだし、もしそれを超える何かがあるなら対王華に力を貸そうみたいな。それが、「お前」なる人物にとって幸いか幸いじゃないのか?というラストの部分なんじゃないかと。そして「楽しい部活」で十分という所に流れて着地しそうになった所で、「お前」なる人物にとっての幸いを後押しするようにヒロム立つという所で引き。それなりに熱いんですが、それより掲載位置が気になる。新連載二つ発表ということで、普通に考えたら二つ入れ替えなんですが、「P2!」はここまでなんでしょうか。「バレーボール使い郷田豪」は10週打ち切りを免れたのでしょうか?失礼ながら、なんとしてでも「P2!」の方に残ってもらいたいんですが。あー、この漫画すげー好きなのに。

●太臓もて王サーガ

 そして、ラストのあいすの「大事な話」が打ち切り決定の話というオチで、もて王も終わるっぽい雰囲気に。あー、これも毎週笑わせてもらって好きだったんだけどなぁ。矢射子の想いの話なんかは描ききったし、「スピンちゃん」から比べれば大躍進ということで、堂々と終了を迎えて恥じない所まできた作品だと思いますけど。でも、週一でこのギャグが味わえなくなると思うと、やっぱり寂しい。

●新連載

 麻生周一さん「ぼくのわたしの勇者学」と、田中靖規さん「瞳のカトブレパス」とのこと。それぞれ、読切時の感想はこちら↓

麻生周一「LEGEND TOWER(レジェンドタワー)」掲載号
田中靖規「瞳のカトブレパス」掲載号

 うーん、どっちも一定レベル以上に面白かったけど、これだ!というキレまでは感じてなかった作品でしょうか。この時期の読切なら篠原健太さんの「SKET DANCE」なんかの方を応援していたので、少々残念かもです。まあ、勿論実際に連載で読んでみたらいきなり面白かった!というパターンの方に期待してますが。

→WJコミックス5月2日発売分(ポイント還元あり)

D.Gray-man Vol.11 (11)
銀魂ーぎんたまー18
家庭教師ヒットマンREBORN
魔人探偵脳噛ネウロ 11
エム×ゼロ 3
神力契約者M&Y 2
重機人間ユンボル

→武装錬金ファンブック

武装錬金インフィニティ

→るろうに剣心完全版最終2巻(『弥彦の逆刃刀』、『春に桜』、書き下ろしあとがき収録/22巻)

るろうに剣心完全21
るろうに剣心完全22

→応援よろしくです。


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