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 ヒロイン陣の声優さん達が非常に豪華な『ケータイ少女』のアニメ版エピローグが配信中(視聴はこちらから)。1話1ヒロインで5分程度のオムニバス形式というこの『ケータイ少女』アニメ版、12分程度となったエンディングのラストエピソードは、視聴者投票により 高橋美佳子さん演じる巴沙代Verエンディングが配信となったわけですが、巴沙代Verである以上に、「6人目」としてタイトルについてる寺田はるひさん演じる「ケータイ少女」リンがフィーチャーされて迎えられたエンディングという感じでした。
 着信2で既に配信されてた巴沙代エピソードを再掲して、そのままファイナル仕様のエンディングへ。リン役の寺田はるひさんが歌う「笑顔のメッセージ」が、やけに感動的です。リンとか、まだ一度も出てきてないのに感動的。

 そして、「尋はケータイ少女リンと出会う」の衝撃メッセージが表示され、これまでの5編のエピソードは主人公相田尋がリンと出会う前の時間軸だったことが明かされます。

 そして、色々吹っ飛ばして、次はいきなりリンの消滅シーン

 異世界から来たパートナーは最後に消滅せねばならないの法則。主人公の恋の応援の果てに、成就間近や否やという所で消滅せねばならないという設定はわりと切ない。リンから主人公の告白相手にパートナーをバトンタッチする的な演出で綴られてるこのあたりはわりと見事。何より、携帯の中の女の子がお友達だった主人公が現実の女性に目覚めていくまでを描いたという、成長物語として捉えるとわりとグっと来るものがあります。そこのこれ見てる視聴者、二次元に萌えてないで現実の女性見ろよ、みたいな。

 行く先にはクリスマスツリーの下ので、告白をOKする気満々の巴沙代ちゃんが待っていて……という所で、無事恋が成就してエンディング。これがギャルゲーユーザーの理想の恋愛成就の形です。皆、参考にしておけ!

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 最後に感動ぶち壊しの感想ですが、この物語の発想もとは恋愛系情報商材がファンタジーな萌えキャラだったら?のような気がした。もう、現実だったら、ネット市場にも、携帯市場にも、「如何に彼女を作るか?」とか、「10年間彼女無しだった私が一週間で彼女を作った方法!」だとか言う感じの恋愛系ノウハウ商材が有料で出回ってるワケですよ。人のコンプレックスにつけ込むような気がして僕は一切やってませんが、一般的にWEBビジネスでは儲かる/稼げる系の市場だと言われています。そんな、もともと発想的に稼げる/ユーザーの支持を取れるアイデアを、ターゲットをギャルゲーユーザーに変換して、恋愛ノウハウのコンテンツそのものをファンタジーな二次元萌えキャラ(リンのことね)にしたら?という発想。非常に上手いです。ぶっちゃけ、想像するだけ不気味ですが、AIが発達してリンみたいな電子の恋愛ノウハウ萌えキャラが作られる時代になったら、売れますよ。恋愛下手というコンプレックスにつけ込む訴求力に加え、実際はノウハウ云々じゃなくて本人の素地の問題なので恋愛に失敗しても、二次元のAI恋愛に逃げ込めるというアフターフォローばっちりの商品。いやー、数年後の日本で電車の中でニヤニヤと携帯眺めてる精神的引きこもりが増加する様が目に浮かぶぜ。

 出生率ますます下がりそうだ(;´Д`)

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 5分オムニバス形式でWEB配信という形式には僕は大満足。感動大長編じゃなく、短い時間で気軽に楽しめ、萌えられるアニメを届けるという発想。据え置き機で長編RPGをやるよりも、ニンテンドーDSでちょっと空いた時間に楽しめるゲームを……という近年成功したゲーム業界のノウハウをそのままうまく生かしていた感じです。ただ、携帯のインフラの方がまだ整いきってない段階での企画だったのがちょっと悔やまれる点でしょうか。僕の携帯とか、動画見れないんで、携帯のみで配信の山田綾乃版エピローグとか、見れませんでしたし。

 しかしながら、携帯ビジネスでは、ユーザーが夜布団に入ってから眠りにつくまでポチポチと携帯をいじってる時間の獲得が勝負所になってますので、インフラさえ普及してれば、寝る前に布団に入ってから携帯で5分程度のショートアニメを視聴……というモデルは、わりと成功しそう。この布団に入ってから眠りに付くまで携帯をいじってる層には、若い女性が多いことが携帯ビジネス業界では有名なので、乙女ゲーを配信したら売れるかもだ。いや、もうやってる所あるのかな。僕も、参入を考えよう。色々勉強になりました。

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