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侑子さんが良かった。
今話は二つ。
一つ目は、前回の仲間パワーによる対価の4つ分割案を受けて、ファイの変化が描写されたこと。
「もうたくさん使ったからね、魔法」(ファイ)
嘘を全て告白し(今週も次元移動の魔法に関してついていた嘘が一つ)、忌避していた魔法の使用を飲み込んで、黒鋼の手に蒼氷を召還。
変化っていうか、もう失うものは何もない、ただ、対価を分け合ってくれた仲間と、サクラのために……というギリギリの心情。その微細な内面を「受け取った」とでも言うように黒さまが拳を握る所が非常にカッコ良かった。
二つ目は、
「知っていても知らせることはできない。助けたくても助けられない」
の部分で描かれた、侑子さんの超常者から一人の人への降格とでもゆうべき描写。
この台詞の背後には設定上の「侑子さんは干渉範囲内でしか人に影響を与えられない」という部分の業がかかってるんだと思うんですが、これも「XXXHOLiC」を読んでるとより分かる部分だったりします。最近のヤンマガに載った話で、対価無しでは四月一日に何もあげることができない侑子さんが寂しそうな顔をして、侑子さんにそんな顔をさせてしまったことを四月一日が悔いる……というエピソードが挿入されます。日常パートでは傍若無人に振る舞う女性で、物語上は全てを見通す超常者。だけど、そんな侑子さんでも、世界の原理の中でできないことがある。大事な人を助けたいのに、超常者だからこそ助けられないという「最も辛いこと」がついて回る。そんな、超常者がみせる(抱えてる)一人の人間としての辛さに胸キュンなここ最近の侑子さんだったのでした。
◇
そして、舞台はいよいよセレス国へ。アシュラ王と飛王のコントロールという、過去最大級の障害に、餌の小狼が消え、サクラが消え……というボロボロのパーティが関係性パワーだけを拠り所に如何に立ち向かっていくのか、いやが上も燃えてくるシチェーションでの開幕です。ああ、続きが楽しみだ。
追伸:サクラの先読みや未来の変化の設定など、インフィニティ編の舞台裏は、今週のヤンマガのXXXHOLiCと今話とを両方読むことで補完できるようになっております。今週のXXXHOLiCはまるまるサクラと四月一日の対話で、いよいよ両作品のボーダーが薄れてきたので、普通に読んでおくのをお勧めします。
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ツバサ 19―RESERVoir CHRoNiCLE (19)
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