
作品のテイストのプレ転換点な気がする。
赤松先生の日記(5月21日)に、「ネット上での支持が絶大であった、裕奈編のアンケート結果が出ました。なるほど・・・そう来ましたか・・・。さてどうするか・・・」とありますが、言い回しからメインアンケート層はクラスメイト編萌え路線よりも非日常バトル路線を志向してると分かったゆえに書いてるつぶやきのような印象を受けます。
そう仮定して今回を読むと、日常要因のクラスメイト達の非日常化フラグ張り回に感じられてしまいます。鳴滝姉妹に気付かれてるのにニヤリと笑ってそれを放置したエヴァ様、それどころか、委員長、まき絵、鳴滝姉妹ら、さらには裕奈、アキラ、亜子らにまで積極的にウェールズ行きへのチャンスを与えるエヴァ様。魔法世界の首都メガロメセンブリアなる都市が基本的には安全だという設定の公開に、
「ひとまず観光気分で魔法の国を楽しんでくるがいいさ」(エヴァンジェリン)
という、非日常世界へ参入する障壁を下げるような発言(直後にニヤッと笑うエヴァ様に、千雨が何かを感じ取る場面が入るので、単純にマジで観光に行ってこいと思ってるわけでは無さそうですが)。
とどめに、
「無理をすればさらに4ヵ月分の修行が可能だな」(エヴァンジェリン)
の台詞。現在の日常クラスメイト編要因のキャラが、非日常に参入してもウェールズ編までには間に合う発言に聞こえます。
何より、アスナが委員長、鳴滝姉妹、まき絵らを相手に修行によって獲得した卓越した身体能力を見せる場面は、アスナの成長に純粋に感動できるポジティブ場面というよりは、エヴァの元で特訓を受けている非日常組と、日常組とで何か「差」のようなものが開いてしまった悲しい場面ともとれます。それは、31人全員の仲間パワーを是とするネギまテイストとしては、あんまり好ましい場面とは言えない感じ。
なので、現在の日常側のクラスメイトキャラの非日常化を予想します。実際ここで非日常側のネギパーティーが増えるのは個人的には自然な印象ですし。今話冒頭の12人だけだと、もろにVS超編のパーティーのままで、その12人だけが明確に他のクラスメイト達よりも厚遇扱いになってしまいますし、何より、続く長編では新キャラを投入するというのが漫画文法のセオリーのようにも思えますし。
予想のさらに上を行くなら、30人全員ウェールズ行きですかね。無難な読者の想像の枠を打ち破ってこそプロという定説にしたがえば、これもあり得るような気がする。

ネギま!パーティーBookネギパ! 11 (11)
→前回の感想へ/次回の感想へ
→クーネギ推奨!ネギと結婚するのは古菲説・まとめへ
→「魔法先生ネギま!」マガジン感想のインデックスへ
→『魔法先生ネギま!』/コミックス感想のインデックスへ