委員長が良かった。
部活名をサウザンドマスターの「紅き翼」に対して「白き翼」にエヴァンジェリンが決定したというのは、その後の明日菜と木乃香、さらに刹那の反応を見るに、刹那の変身時の白い翼にかけてるということなのか。
エヴァが非常に刹那を買ってるという証左にして、この夏休み編(ウェールズ編)にて刹那も一ランク上の重要キャラであるという示唆じゃないかと。夏休み編から視点キャラになってる明日菜は勿論、明日菜の修行時に「悲劇的な過去」を共通項に回想コマが出てきたネギ、エヴァ、刹那は要注目ですね。
しかし、明日菜が委員長に覚悟を伝える場面。明日菜がネギを守るんだ的発言をすればするほど、本当にウェールズで危機が待ってるのは明日菜の方なんだ。むしろ守ってくれる存在が必要なのは明日菜の方なんだ……という危うさがつきまとうハラハラを、既に明日菜の過去設定が明かされてる読者としては感じてしまいますね。これ、ネギを救済してくれる存在はたくさんいるけど、むしろ明日菜を救ってくれる存在が一人必要なんだよなぁ。漫画自体の主人公のネギや、作中是とされてる3-Aクラスメイト全員の仲間パワーが救済に一役買うのは当然として、何かこう、この夏休み編、ウェールズ編独自に明日菜の救いになってくれる存在というのがいるといいと思うんですが。そういう点では委員長には頑張って欲しいです。今回、明日菜ら非日常組に挑んでいく日常組の最後の代表として委員長が向かっていって明日菜と正面から対峙した展開で、ひょっとしたらと思ったんですが、委員長は一番明日菜を救済する存在として適任だよなぁ。ずっと、他のクラスメイト達とはちょっと違う、違うというか1レベル深い関係が明日菜とあるのが描写されてましたし、「ネギま!?」にしては序盤にめずらしく重い話が入った生まれて来なかった弟さんのエピソードも、「悲劇的な過去」というくくりで捉えることが可能ですし。
●引きは、日本にやってくるアーニャ
固定メンバーで物語が展開していた所に異分子の新キャラを放り込むのは王道の「転換」点の描き方。アーニャをきっかけに、お話的にも読者の意識的にもウェールズへと向かっていくことになりそうです。
まあ、しばらくは異分子アーニャを交えてのドタバタ劇っぽい気がしますけど。女子はなかば強制的にお色気シーンを披露させられるのが「ネギま!?」ですが、アーニャはお色気要因として年齢的にセーフなのかという観点からも見守りたいと思います。
●無駄にアクション
委員長の天地分断掌炸裂から、受けの方の明日菜が空中で変化して腕関節→(おそらく)回転腕十字へ……あたりが無駄にマニアックにカッコいい。『修羅の門』系。
ネギま!?Princess Festival CD
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