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「ONE PIECE」は今度はドラム島編。一方で「BLEACH」は「The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」とのこと。
「ONE PIECE」映画は既存エピソードの再構成第二弾で来るあたり、第一弾のアラバスタ劇場版は商業的に成功したのかな?ワポルを殴りまくるシーン好きなんで、ドラム島編も確かに映像で見たいという気持ちあります。
一方で「BLEACH」はコピーが「日番谷冬獅郎を処刑せよ。」。最近本編に全然出てませんが、日番谷人気はまだまだ不動のようです。なんか、アニメ版とか劇場版でどんどん日番谷がオリジナルなキャラ付けされていっちゃって、原作本編の「雛森を巡る藍染との因縁」の部分がボカされちゃわないかと多少心配。アニメや劇場はそれはそれ、原作は原作……って感じに既になってるのかなぁ。
●ベルモンド ル・ヴィジトゥール
反社会性は人を惹きつけるので、そういう意味で拷問という素材は面白いと思いました。「DEATH NOTE」なんかも殺人という社会的タブーをあえて主人公が犯す部分に惹きつけられた人が多いと思うので。「ベルモンド」も拷問というやっちゃいけないこと、社会的な普通の感覚では忌み嫌われることを、あえて主人公にやらせるというのが大多数を取りに行く上では吉と出るような気がします。
ラストのベルモンドの人それぞれ必要とする世界の広さは違うというのは、一見なるほどと思わせられつつ、引きこもり賛歌だと思いました。引きこもって危ない妄想(拷問とか)に浸ってても、オレに必要な世界はこれだから、オレいいんだ!みたいに勇気づけられる引きこもり多数出現、みたいな。
社会的に疎まれる素材が逆にヒットするという観点からは、「引きこもり」もそうか。読んだことないけど、『NHKへようこそ』なんかが売れたのもそういう要因があるのかもしれない。
●「ONE PIECE」第462話“オーズの冒険”
「生きた意味がなかったなんて…寂しいなァ………!!!私の人生…淋しいなァ………!」
の所は本当に淋しくなる。オーズをアクティブに動かすことで、ルフィの海賊王にオレはなる!的な究極の自己実現願望も同時にページ内に描かれてるので、結局何も実現できないまま死んでいくというのは本当に淋しい。
だいたい、「ONE PIECE」で仲間が加入する時は、麦わら一味が該当キャラの「夢」を救ってやってなんですよ(ロビンの時の「私の夢には――敵が多すぎる」をルフィが救って……とか)、だから今回もラブーンとの再会というブルックの夢を皆が救ってあげるんだろうなぁ。ゾロが乱入するコマは本当カッコイイ。
●To LOVE る−とらぶる−
沙姫→ザスティンの恋は結構真面目に応援してやりたい。話のオチに使われることが多い者同士、仲良く、みたいな。何気に異種族恋愛にもなってるので、人間とか、宇宙人とかそういう括りはどうでもいいじゃんというのを描いている「To LOVE る−とらぶる−」的にもまとまって欲しいカップル。
●サムライうさぎ
今号のベストはコレ。眼鏡(良成)のことを見ていてくれたのは、亡き母上だけではなく、兄のマロもだった。数話前に作中是を担う志乃のコマで描かれた今エピソードのメインメッセージであろう、「死んだ人のためよりも今生きている人のため」のピースもカチリとハマって美しゅうございました。
ああ、これで良成が全力を尽くして、最後にマロ登場という所を今から想像するだけで燃える。
●こち亀
あー、両さんのギザマニアは僕がやってることと基本的に一緒だなぁ。携帯の場合直接引き落としの決済システムを利用するにはトラフィック量の審査とかあって敷居が高いから僕は携帯ではやれてないんだけど、いずれチャレンジしたい部分。一万ユーザーいれば、両さんは余裕でトラフィック審査は通ってるだろうしなぁ。
そして、そうして稼いだお金を「守り」の部分を怠って誰かに取られてるというのもよく聞く話だし、「あんなものでこんなに儲けるとは…世の中まちがっている。額に汗して働くのが労働だろ」という部長の叫びのような不満感を、はけ口を設定して煽ってたのがホリエモン逮捕当時のマスメディア。
「こち亀」最近つまらなくなったっていう話聞くことあるけど、時事や時代の先端の話(この前のセカンドライフネタとか)をかみ砕いた上でギャグのお話に再構築してまとめてくる様は相当上手いと思ってますよ。
マグロは別に時事でも時代の先端でもないけど。
●P2!-let's Play Pingpong!-(ピーツーレッツプレイピンポン)
美凪ワルキューレ時代、皆のアイドルだった乙女ちゃん。前園くん、乙女ちゃんが自分サイドの応援席にいるのを勝利の女神とか勘違いしちゃうんだけど、乙女ちゃんの理由はヒロムの表情がよく見えるから。昔も今もヒロムを見てる乙女ちゃんという図。あー。ラブいなぁ。
メジャーなスポーツとは言い難い卓球の試合の様子、ルールを説明しつつ、戦闘スタイルを偽装するなんていう卓球が分からなくても分かる面白さで引っ張ってます。
●魔人探偵脳噛ネウロ
サイがアジトを構えた場所は推理できるようになってるんだろうか。分からない。
先週のサイエピソードの帰結となるであろう弥子の語りはサイには黙殺されましたが、アイはサイの正体を見つける可能性があるのは弥子ということに気付いたっぽい。
あとは、よく分からないんだけど、サイ側は弥子を使って何かするために時間を稼ぎたくて、ネウロはそれを突破する……という構図みたい。地味に御姫さまを助けに行くヒーローシチェーションですよ。御姫さまなんかカエル食ってるけど。
●BLUE DRAGON ラルΩグラド
ラスト2回の巻っぷりを見るに、メディアミックス期間終了の円満終了というよりは打ち切り終了なんだろうなぁ。
それゆえに駆け足すぎますが、ラストの帰結は、助けたい大多数のために自分自身は異形の者となって去っていくという、異形の力を使って戦う物語を描いた仮面ライダー的作品の無標の帰結っぽくて結構好き。『武装錬金』なんかもこの路線だったんですが、あっちは力業で最後に仮面ライダーイズムをぶち壊して万人受け的なハッピーエンドにしてたので、こうやって改造人間(カゲを持つ者)の悲哀的な切なさが残るラストもイイです。
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