
アーニャ可愛い。
やっぱりそれぞれの「悲劇的な過去」にお話としては向かっていって、それを乗り越えるまでの長い物語になる感じがします。
ずっと、ネギがお父さん志向(悲劇的な過去と不可分)と3-A志向(楽しい今)の間で揺れてる状態を描いてきたんですが、一学期編のラストで、ネギをお父さん志向に行かせまいとする最右翼だった明日菜が折れて、ネギと一緒にお父さん志向に向かうことを決めて以来、ちょくちょく「楽しい今」をハサミながらも、大きな話としてはネギがお父さんを追うのを契機にそれぞれが悲劇的な過去と向かい合う方向に向かってる気がします。
だから今回アーニャが、お姉さん達にチヤホヤされてネギは「楽しい今」に埋没しちゃったんじゃないの?とスネて怒ってるわけですよ。で、ラストシーンでネギが村の惨劇(悲劇的な過去)を忘れたわけじゃないと語って、実は方向としてはそっちに向かってると告白してるという。アーニャが刹那、アスナ、エヴァンジェリンに特に言及してましたが、この辺りは全員ネギと同じく悲劇的な過去を持っているラインナップ。で、今話ラストのシーンでは、そんなラインナップに村の惨劇の当事者だったアーニャも実は入ってることを読者は意識させられると。長い目で見るとアスナが悲劇的な過去と直に対面した時に誰が救ってくれるのかというのがあるんですが、そしてそれは作品のテイスト的に仲間パワーで成し遂げられるのだろうとは思うのですが、そんなアスナを救うラインナップに今回でさりげなくアーニャも入った気がする。表面的に反目してた二人が後で解り合うのは王道ですし、何しろ、アスナもアーニャも悲劇的な過去を持ってるという点は共有してるわけですから。
◇
「胸の大きさなんて関係ないよ、アーニャちゃん。私も小さいけどがんばってるから……」(宮崎のどか)
今回一番笑った部分。数話前から、乳ネタで強引に引っ張りすぎ(笑)。巨乳=悪、貧乳=味方というアーニャの理論がそもそも訳が分からなくて面白いんですが、マジレスしてるのどかも面白い。さりげなく「小さくても」とちょっとコンプレックスが滲んでる辺りが面白い。そして、そんなのどかの語りかけで納得してるアーニャが面白い。
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