
私服姿が可愛い。
「あんた本当にその親父を捜さなきゃダメなのか?この学園で奴等と楽しくバカやってるだけじゃダメなのか?」(長谷川千雨)
ここでも出てくる、「お父さん志向VS3-A志向」。もう、この作品の主軸の構図と言ってもよいでしょうか。一学期編ラストで、それまでネギをお父さん志向に向かわせまいとしていた最右翼の明日菜が折れて、前回では3-Aの皆との楽しい今に埋没してしまったんじゃないかというアーニャの心配をネギが否定して、ノリ的には一路お父さん志向にGO!GO!という所で、ここで千雨を使って、やっぱり3-A志向ではダメなのか?と揺り戻しをかけます。最近の物語だと、懺悔室イベントの時の美空なんかも3-A志向側に揺り戻しをかける役割だったでしょうか(3-Aの中に好きな娘はいないのか?と、そういうことを考えるのもネギには必要だと美空は言ってくれていた)。
これは最終的にどちらかが選択されて終わるお話では既に無いんでしょうね。ネギが楽しい今である3-A志向にだけ留まれないのは一学期編ラスト辺りや前回のアーニャへの語りの部分で明らかですし、逆にお父さん志向に傾き過ぎて、追いかけた末にナギ2世みたいになるのがいいのかと言えば、そこは既にまほら武道会編のラストで、
「お前は おまえ自身になりな」(ナギ)
と、お父さん自身によってそんなあり方は否定されています。
なので、ここで千雨の口から再びこの「お父さん志向VS3-A志向」の問いかけがなされた所で、同じ話内にエヴァの、
「貴様は奴ではないか……」(エヴァンジェリン)
の語りが入ってるのがイイですね。勿論、これはまほら武道会ラストのナギの「お前は おまえ自身になりな」とセットになる台詞です。
ナギとは違うネギのあり方を嫌いでは無いと言うエヴァ。3巻のラストシーン辺りではまだエヴァはナギにネギを重ねているのか、ネギをナギとは違う「個」として興味を持ち始めてるのか解釈が難しい感じだったんですが、とりあえず物語も進んで、エヴァは明確にナギとは違うネギという存在に「個」として是を与えてくれているようです。
帰結はここしかない気がしますね。お父さん志向と3-A志向の間で揺れながら悩み抜いたネギ自身という「個」こそが解答というのがこの対立軸のテーマの帰結。VS超編なんかでも、悩み、迷い続けるあり方そのものは是、みたいなメッセージが描かれていましたし(超が正しいのか悪いのかという対立で悩みまくったネギという構図が最終的に回収される、最終戦前の夕映との会話のシーン)。
◇
私服姿の刹っちゃんが非常に可愛いと思った。
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