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まだ謎が謎を呼び中。
飛王のコントロール下にあることを知りながら旅立つわけだから、旅の仲間と無標の関係性を紡げるはずがない。そう思っていたからこそサクラ、写身小狼、黒鋼らとどこか距離を取っていたファイというのが明らかになるに連れて、だからこそそういった縛りが覆されるほどに仲間との関係性に目覚め始めていってしまったファイという「東京編」以前の物語が泣けるなぁ。
「桜都国編」での、
「……本当に良い娘だねサクラちゃん。他に構ってる暇なんてない筈のオレが幸せを願ってしまうくらい」(ファイ)
とか今思うとだいぶ切ない。
いや、今パラパラと読み返してたんだけど、「桜都国編」はファイの過去を知ってから読むとヤバい。織葉の歌を聴いてる時の、
「俺はずっと待ってたからなぁ、連れてってくれる誰かを」(ファイ)
の台詞とか、今読むとこういう意味だったのか!と納得できる。
今回ようやく魔力制御の入れ墨の謎が、自分より大きい魔力を持つ者を殺すという呪いの予防策として、せめてこれ以上魔力が巨大にならないようにと縛りをかけていたということが明かされたわけですが、そうなるとその入れ墨を侑子さんに渡した後の、入れ墨無しでは魔法は使わないというファイの縛りはある種過去のトラウマからくる重い縛りだったわけですよ。その縛りを解いてしまうほど大事になってしまった仲間のためにレコルト国編で魔法を使用した時のファイの気持ちとか、これも相当切ない。
そしてサブタイの「遠い日の約束」として、アシュラ王の願いはセレス国に仇なす者をファイが殺してくれることというのが明らかになり、その文脈で今邪魔な黒鋼を殺さなきゃという流れに入りかけるんですが、それを黒鋼が最後のコマで茶番と一蹴。これは黒鋼は何を看破してるんだろうな。確かに、本当にアシュラ王に従う形でファイがセレス国へ来たのなら、セレス国編冒頭で黒鋼の手に蒼氷を宿して黒鋼をパワーアップさせるような真似する必要がないし、アシュラ王も本物のファイの甦生というファイの目的を知っていながら、
「人は死ぬよ、いづれは」
なんて、ファイには矛盾を突きつける形で、かつ作中的には是となるようなこと言ってるしとで、よく分からない要素は多いです。何にせよ、なんでファイがアシュラ王を一旦封印して、次元を渡って逃げ続けなきゃならない流れになったのかという、一番コアな部分の過去編が明らかにされてからですね。なかなか、ファイの過去編も長いな。面白いけど。
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xxxHOLiC(ホリック) ~四月一日の十六夜草話~(仮称)

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