
とってもファンタジー。
ファンタジーの部分と現実の部分を行ったり来たり。ネギま!にはネギ個人のお父さん志向か3-Aの皆志向か?という対立の他に、ファンタジー志向か現実志向か?という対立軸も作品の中に盛り込まれていて、学園祭の超編というのが、まさに世界を魔法世界のファンタジーにしようとした超がいれば、例えば現実と続いている日常というのもを賛歌する台詞を最後に語る千雨がいたり……というシリーズでした。千雨は結局あれだけ冒頭では現実よりだったのに、超編のクライマックスで仮契約してファンタジー部分に足を踏み入れるのが熱い部分だったわけですが、ウェールズ編でも引き続き現実とファンタジーの境界を意識させる役割を担ってるキャラの模様です。メガロメセンブリアにメルヘン的なファンタジー志向を求める面々に対して、千雨は一人、この世界もやっかいな現実世界と同じとジャッジ。お話のフォーカスがファンタジーに現実にと振れまくって面白いです。まき絵ら、日常組が前回の伏線ヨロシクメガロメセンブリアに到達してしまったのも、ファンタジーと現実のさらなるシャッフル展開。あとは個人的な希望ですが、この作品、この部分のテーマに関しては、ラストはファンタジーと現実、君ならどちらを選ぶ?的に読者に問いかける形で終わって欲しいなぁ。最近のヒット作では、「涼宮ハルヒの憂鬱」がまさにそんな作品でしたけど。
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久々に赤松先生の日記を見てみたら、ドラマ版ネギま!はテレ東系で10月から深夜に放送とのこと。テレ東系じゃたぶん僕のいる地域では見られないなぁ、残念。
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ネギま!パーティーBookネギパ! 14 (14) (KCデラックス)
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