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 予言?通りアップデート記事を更新することに(この記事は、前回の補遺記事です)。niccaっチも前回の僕のver.00の記事を受けて、リリース時期に関するお話をIT業界の視点から書いてくれてます。niccaっチ、こういう情報密度が濃い文章書いたのと同じ日、しかもちょうど書き終わった頃と思われる時刻に、
>15:32 ココナツはなぜいつも肝心なところでケモノになるんでしょうか?だがそれがいい。 by nicca
というWEB拍手を送ってきてるのが熱い。ソフトウェアのリリース時期について考えたり、プリキュア5のココナッツについて考えたり、頭の中忙しいな!
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 niccaっチも色々と綴った上で、結局は「顧客満足度」に行き着くのかなぁと言ってますけど、僕も前回アップしてからちょくちょく考えてたけど、やっぱり同じくリリース時期の妥当性は「顧客満足度」に行き着くんじゃないかと思ったんで、ある程度の真実を秘めていると思います。

 わりとイイ例だなと思いついたんだけど、ソフトウェアの例として、例えば今の時代に、「1ケタの足し算なら完璧にこなす」というソフトウェアを開発して市場にリリースしたとします。もう、1ケタの足し算なら完璧にこなす。1万回やっても1万回正解。前回の記事の言葉を使うなら、非常に「完成」している。納期にももちろん間に合ってるし、状態としてはまさに100%という商品。けど、それをリリースしたとしても、顧客満足度は驚き低いよね。いや、電卓あるし!みたいな(笑)

 一方でマイクロソフトのウィンドウズ。リリースされたとしても、やれ不具合が見つかった、セキュリティーホールが見つかった……と頻繁にアップデート通知が送られてくる。リリースした時点ではとても「完成」していたとは言えない。納期に関しても、詳しく知らないですけど、たぶん発売延期になったこともあるんじゃないでしょうか。

 それでも、完成している1ケタ演算ソフトVS未完のウィンドウズで考えた場合、現代の世の中で価値があると見なされるのは、未完のウィンドウズの方ですよね。これは、ひとえに、顧客満足度がウィンドウズの方が高いからだと思います。顧客満足度、このかなりの程度世の中で肯定される度合いと連動してる指標に関して、必ずしもリリース時の「完成度」は関係ないという例だと思います。

 そして、同じような例が娯楽作品に関してもやはりかなりの程度言える。納期には余裕で間に合った、作画も高水準で問題なし、お話的にも最終回までにあらゆる伏線を丁寧に回収してまとまってる、けれど視聴者的には見ても見なくても良かったような、何だか全然心に残らないアニメ……と、納期ギリギリ、作画崩壊回もある、お話的にも最終回付近は投げっぱなし感アリアリ、だけど、視聴者は毎週夢中になって視聴して、その時代、その時間に沢山の楽しさを届けてくれたアニメ……、この二つのアニメを比較した場合、価値があるとみなされるのは後者の方だと思うし、それは、やはり「顧客満足度」ゆえんだと思うのです。後者が例えばエヴァンゲリオンであって、前者が例えば……なんだろう、すぐには思いつかないですけど、ありますよね、そういうまとまってるんだけどまったく心に響かないアニメって。

 以上の例からして、僕としては後者のような、未完なままリリースされても、顧客満足度が高く、世の中を楽しくするようなコンテンツが出てくる土壌がある世の中の方がイイんじゃないかと思うわけです。そして、そういう土壌に必要な思考が、起業家思考だろうと、前回と繋げるとそんな感じでしょうか。

 でもこれ、やっぱり僕自身が起業家思考だからそう感じてるに過ぎないのかなぁ。皆は、あんまり満足度が得られないとしても、完成していて、「安全な」ソフトウェア、「無難な」娯楽を求めているのかもしれない。

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 無印プリキュアの時から僕はちょくちょく読ませてもらってたんですが、いつのまにやら「ユリイカ」に寄稿するようなビッグな人になってしまったピアノ・ファイアのizuminoさんからも関連トラックバック頂きました

 izuminoさんのお話の中では、少年漫画は起業家精神を子供に伝染させるメディアなんじゃないかというのが、そうだなーと僕も思いました。ジャンプ漫画、看板漫画の『ONE PIECE』からして、多くの起業家が心にとどめている警句として有名な、ジョン・A・シェッドの、「港にいる船は安全だが、それは船が本来造られた目的ではない」の警句を子供読者に対してめいっぱいアピールしてるような漫画だしなぁ。

 そして、起業家や起業家志望者に本宮一門の作品のファンが多くて、しかも漫画そのまんまのノリで行動しているらしいというお話ですが、本宮一門作品ではないですが僕の知る起業家の方達も、若い世代にはジャンプ読者という方が多いです。普通に、座右の書に『ONE PIECE』とかあげてる人が結構いる。

 完全に余談ですが、僕の個人的な経験から起業家の人が好きな作品に多いのが、ジャンプの他に、あとエヴァンゲリオン。これは本当に多い。

 今一生さんの『親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち』の中では、エヴァンゲリオンを観て「社会は自分の価値を正当に評価してくれない、世の中に自分の居場所はない」と思って育ったエヴァ世代の若者が、ネットビジネスで起業して自力で居場所を作りだしてる時代なんじゃないか(概意)というようなことが書いてありましたが、ひょっとしたらある程度当たってるのかもです。そういう僕も、思いっきりジャンプとエヴァが好きな人ですし。

 いずれにしろ、荒削りな新人が投稿して、そのままデビューしちゃって化けるなんて可能性があるジャンプという土壌の話も、荒削り(未完)なまま投稿(リリース)することで道が開けているという点で、僕の起業家思考話に繋がります。

 ジャンプは確かにそういう雰囲気あるよなー。発行部数的には王者的なんだけど、土壌としては、厳しいジャッジをくぐり抜けた企業が集まってる東証とかよりも、新興勢力が入りやすいジャスダックとかのイメージがあります。だからこそ、投資家(読者)達の思惑が錯綜してジャンプは面白いと思うんですけど。

親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち (扶桑社新書 6)

ONE PIECE 巻47 (47) (ジャンプコミックス)

→前回:「絵がヤバかった頃の『HUNTER×HUNTER』は実は起業家精神の結晶だったんだよ!」「な、なんだってー!」 へ