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四月一日くんー。
真・小狼くんと四月一日くんとの夢の中での邂逅のAパートと、未来と夢を中心にツバサ&XXXHOLiCの世界観が侑子さんから語られるBパートからなる今話。
まずAパートはまだ全然真・小狼くんと四月一日くんの関係が何なのかは明らかにされないんですが、とりあえずサクラが自己犠牲意識からインフィニティ編での決断・行動を行ったのではないことが四月一日くんから真・小狼くんに伝えられます。もうXXXHOLiCのクモの巣エピソード、ツバサのファイ編と来て、徹底的に過度の自己犠牲は作品として棄却された感じ。
そうした会話の後、サクラに対して同じ言葉を発したことを機会に四月一日くんと真・小狼くんが存在として近いことだけ説明されて、一旦お別れ。別れ際に、真・小狼くんが俺が追い付くまでさくらを頼むって言って、四月一日くんがこくりと頷く所がカッコ良かった。サクラを守りたいっていう共通認識のもとに、四月一日くんの方ではまだ情報が少なくとも、真・小狼くんを信じるだけの信頼関係が二人にはできあがってるんだなーとしみじみ。
続くBパートは、作中に点在する「夢見」に関して、知世姫とか、覚醒した後のサクラとかだけじゃなく、そもそも飛王とクロウ・リードが「夢見」であって、飛王は飛王の夢=飛王の見る未来=その実現のための予定調和をしいていたことが明らかに。そして、飛王が見てる夢の方を侑子さんは「悪夢」と称して、飛王が強いた予定調和=悪夢の結実を阻止しようとしてると、どうやらそんな構図みたい。
そして、そんな飛王の予定調和の果てに訪れる悪夢の未来を変える力として、侑子さんが言い切ったのがカッコ良かった。
「けれど誰かが視たまだ訪れてない未来の夢よりも 人の願いの方がずっと強い」(侑子さん)
対価を払えばどんな願いでも叶えるというXXXHOLiCでのこれまでの侑子さんのお話、ツラくても、失うモノがあってもそれでも願うんだということを描いてきたツバサのこれまでのお話、全てが詰め込まれている感じ。侑子さんというか、CLAMP作品はこのために書かれてるとでも言うようなメッセージだよなぁ。ワンマーケット、ワンメッセージ、ワンアウトカム(コピーライティングの警句)。CLAMP作品にあるワンメッセージが何かといったら、この、
「人が願う力は尊く、強い」
だと思います。
こうやって、物語冒頭では、エ、もしかして運命諦観論のお話なの?とミスリードされた人もアリな感じの侑子さんの「全ては必然だから」の台詞が、人の願いによる予定調和な未来の打破という展開で裏返されていくんだろうなぁ。すごい構成だ。
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