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 「俺に触れるな」(刹那・F・セイエイ)

 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の、第03話「変わる世界」の感想です。
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 人類に対する神の裁きか

 ナレーションなんかからもソレスタルビーイングが神位置っていうか上から見下ろして裁きを下す天上人の立場で、一方で地を這う地上人の立場もある……という二つの対立がわりと鮮明に描かれはじめた気がします。

 この二つに関してソレスタルビーイングの中にも、結構心理的な面で派閥があるみたい。上から見下ろす感じでバシバシ銃を振るうのが好きじゃないっていうロックオンはあんまり天上人じゃない感じで、死者が出ないミッションの方がやりやすいというアレルヤも裁きが好きなわけじゃない意味であんまり天上人じゃない感じ。一方で地上が嫌いで宇宙が好きというティエリアは本当天上人志向で、前回「俺がガンダムだ」(あの日見た神=上から降臨する立場にあるのが俺だという意味と解釈できる)とか言って、今回も「俺に触るな」と地上人には触られるのも嫌的な刹那は、かなり現在は天上人志向みたい。

 一方で、ティエリアの台詞と対比される形で「重力はイイ」って今回言ってた人革連のセルゲイ中佐はめっちゃ地上人の代表で、今回のハイライトは、地上人代表セルゲイ中佐VS天上人代表刹那@エクシアガンダムのバトル。地上人も結構頑張って抗うんだけど、今回は天上人の勝利。それに伴って、天上人の裁きが機能しはじめたという意味で、北アイルランド紛争が終結して、まさに地上人、天上人の裁きに屈しはじめる……という所で引き。中々面白い。

 一般的には神に抗う方に主人公サイドを置くお話が多いんだけど、ガンダム00は逆っていうのがだいぶ面白い。謎の光の粒子の技術で上から見下ろす形で裁きを下してる主人公サイドソレスタルビーイングに、抗う形で、頑張るセルゲイ中佐とか、色々技術開発で天上人に追い付こうとするレイフ・エイフマン教授、グラハム・エイカー、ビリー片桐のチームとか、マジで普通と逆。このままだと神の技術(イオリア・シュヘンベルクの技術)に抗う地上人のエイフマン教授という構図の、熱血科学者モノ作品として見てしまいそうだぜ。

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 マジな所、本命な予想としては、天上人ソレスタルビーイングが序盤優勢という所で、思想的カウンターとして地上人代表のヒロイン、マリナ・イスマイールが登場してくるんだろうなぁ。

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 麻薬を焼く行為はエイフマン教授も支持してたし、アレルヤ的にも人を殺すこともないし、全体としてうまく転がったように今話では表面的に見えるけど、よく言われる話として麻薬の供給元を焼いたからといって、そもそも供給があったのはアメリカ国内に高い需要があったからだという問題を、それこそ前回のスリランカ紛争の如く、現実の問題への導入として入れてるモノと思われるのはピコポイント。需要の方を無くさないと根本的な解決にならないとよく言われていて、そういう意味でソレスタルビーイングの今回ミッションでは根本的な解決にならないというのも、広告〜第01話から続いている、ソレスタルビーイング的やり方で本当に正しいのか?というわざと疑問符が残るように描いている箇所だと思われます。

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 刹那と沙慈くんの対比からエンディング曲がかかりはじめるエンディング導入部分は秀逸でした。

→DVD


機動戦士ガンダム00 (1)

→OP曲

DAYBREAK’S BELL

→ED曲



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→次回:第04話「対外折衝」の感想へ
→次回:ガンダム00と「Level1飛空艇」症候群へ
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