
賞金首ー。
フェイトパーティーにやられて以来、ネギがまたまた悪癖の自分で全て背負い込もうとするというのを発揮しつつ、「僕にもっと力があれば……」というのを何度か口にしてるのがポイントとみた。今の所は小太郎が押さえ込んでるんだけど、全員救いたいゆえの、力への傾倒傾向。このウェールズ編というか魔法世界編は、夏休み編で伏線張った通り、明日菜の過去への旅というお話にそのうち入っていくハズなんですが、幼少時、悲劇的な過去時のアスナは力は持っていたけど全然幸せでは無かったという仕込みなんですよね、たぶん。
自分一人の力がどんなに強くなったって必ずしも全員救えたり、幸せが増えたりとは限らないので、そうじゃないだろ、ネギはそっちの方を追ってはダメだろというのをお話の流れとして感じます。勿論、そういった姿勢のカウンターになるのが適材適所の仲間パワーなわけで、ネギは自分がもっと強ければ全員守れたって言ってるけど、フェイト戦でのパーティー戦は皆が補いあって非常に良かったと(そういうメッセージ性の意味でも、純粋に読者が楽しめる集団のバトルエンターテイメントとしても)。だから、ネギがいちいち自分一人の力志向に傾きそうになる所を、小太郎をはじめ仲間が修正して、皆で協力の方に持って行ってる、そして、その流れのまま、ファンタジー世界での戦闘では役に立たない千雨が適材適所で頭脳を発揮して、賞金首になってしまった状況での最適行動を冷静に下すと、中々イイ感じです。
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酒場で情報収集→ファンタジーな荒くれ達と主人公がバトル……とかの展開は、もう、古典も古典なファンタジー展開で、本当にファンタジー漫画に突入してるなと面白くなりました。テーブルトークRPGとかの展開ですよ、これは(笑)。

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