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真・小狼ー。
前々回で、今のパーティーはサクラの羽根を集めるのが目的じゃないのに何で真・小狼は羽根に固執して星史郎さんに闘いを挑むんだろう?と書いて、前回で、その理由は写身小狼の想いを汲むためなのかな?と書いたんだけど、今回のラストの雷帝招来のシーン+二人の己のために負けられないというアオリから、やっぱり真・小狼はもう一人の自分である写身小狼の存在を肯定するために戦ってるんだとようやく理解しました。
「サクラを救うために羽根を集める」というのを絶対の行動原理にして強い意志で行動していた写身小狼、実はその行動原理すら飛王に仕組まれていた虚構の存在だったんだけど、そんなサクラのために羽根を集めるという写身小狼の存在理由を虚構だった、無駄だったということにしないために、敢えて今はもう羽根を集めることが目的でないにも関わらず、写身小狼が羽根のために闘いを挑んだ星史郎さんに対して、今度はその想いを継承して真・小狼がこだわって闘いを挑んでいるんだ。それこそ、黒鋼に対しても自分(写身小狼と真・小狼の二人の己)の闘いだから手を出すなとまで合図して。
「東京編」でそれ以前の旅は仕組まれた旅だった、虚構の旅だった……と一度全てが転覆してるんだけど、だけど、そんな虚構の旅の中でも培われた「関係性」は本物なんじゃないか?というお話を「東京編」以後は繰り返しやっているので、ここで写身小狼とサクラが「東京編」以前に築いた「関係性」を無為にしないためにも、「東京編」以前の写身小狼の行動原理であった「サクラの羽根を取り戻す」に真・小狼がこだわっているというのはカッコいい構図です。
◇
一方で、大きなお話の方では、飛王の夢のせいで、世界の理が崩れてきているというのが明らかに。アシュラ王の理不尽なヤンデレ化なんかは、どうやらその影響だったという説明みたいです。XXXHOLiCの方でも侑子さんが「最後の瞬間が近付いている……」という台詞を口にしていますが、あるいは今回示唆された世界の理の崩壊の瞬間のことを「最後の瞬間」と表現しているのかもしれません。
で、その崩壊の原因が飛王の夢(飛王の視てる未来)にあることが示唆されてるわけですが、数話前で、侑子さんは未確定の夢(未来)よりも、人の願いの方が絶対に強いと言い切っていると。ツバサの方では写身小狼の心を取り戻すというサクラの願い、XXXHOLiCの方では侑子さんの願いを叶えたいという四月一日の願い……と、主人公級のキャラ達の強い「願い」が描写されていますが、そういった強い願いが飛王の夢を打ち破るという展開にどうやら突入していきそうです。
→いよいよ来週発売。超楽しみ。

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