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『機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)』の、第09話「大国の威信」の感想です。
遠い世界のどこかのことなど自分とは無関係、ソレスタルビーイングが現れても自分には何の影響も無いくらいの勢いではじまった沙慈くんのお話も、ソレスタルビーイングに救われ、ソレスタルビーイングが現れた結果のテロに巻き込まれ、と段々と当事者意識が芽生え始めてきた所で、今回はソレスタルビーイングの影響がまわりに回ってルイスが帰国させられちゃうと、大局的なソレスタルビーイングの影響がミクロな一般人だったハズの沙慈くんの回りの現実に確実に影響を与えているといった調子でお話が進んでいきます。これは、前回のお話からすると、マスコミというフィルターを通して世界を見ていて、沙慈くんと同じくどこか無関係症候群な所もあった絹江さんが、自ら積極的にソレスタルビーイングに関わっていくように変遷したのなんかも同じストーリーライン。
他、国連からの援助!と目を輝かせていた所で、いや、今お金無いから大したことできません宣言を食らってる相変わらずのマリナさんとアレハンドロとの接触を描きながら、いよいよアザディスタン王国が舞台になるちょっと大きい話がきそうな仕込みを入れつつも、今回はほぼ初の劣勢状況における、ソレスタルビーイングのプトレマイオス組の掘り下げ話が中心だった感じ。
掘り下げ話っていうか、カップリング話。
●ロックオン−フェルト
ハロを媒介にした小さな愛。
公式サイト見るとフェルトは14歳なんですが、ロックオンは手を出していいんでしょうか。10歳差カップル。年の差をものともせず刹那に声をかけたマリナさんといい、今回は勇者が多すぎる。
●リヒテンダール→クリスティナ→アレルヤ
クリスティナも身近な死の実感を持ってないまま天上に上がった組だったみたい。初の生き死にが関わる劣勢でパニックになってる所を、両親の死の経験がある分、また同じく両親が死んでるというロックオンから意識を掘り下げられていた分、意志が強かったフェルトが一喝するというのが、普段のクリシュティナとフェルトの関係から逆転していて面白かった。というか今回はここがほぼハイライト。
◇
セルゲイ中佐の出身はロシアというそのまんまの情報から、何故か中佐はいずれ肉弾戦でサンボを使って活躍する様が描かれるんじゃないかと夢想した。中佐に飛びつき腕十字を食らうティエリアとか。
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機動戦士ガンダム00 (1)
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→1/100

→前回:第08話「無差別報復」の感想へ
→前回:ガンダムOO私的観賞メモその1へ
→次回:第10話「ガンダム鹵獲作戦」の感想へ
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(草薙素子)
『戦闘』には勝ち続けてきたソレスタル・ビーイングが、実は『戦争』に対する免疫がないことが露呈。あいばさんの仰る『天上人のLv1飛空艇症候群』がモロに表現された第9話。
悉く戦術の裏をかかれるスメラギ女史や逆境でパニックに陥るプトレマイオスのブリッジクルーと対照的に、圧倒的物量を効率よく使いこなし、戦いの主導権を握り続けるセルゲイ中佐。同じ声優さんということで、陵南の田岡監督とダブったほどの名指揮官です。今回のサブタイトルは『逆襲のセルゲイ』で決まり。