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●「地上VS天上」構造関連
・レイフ・エイフマン教授がイオリア・シュヘンベルグの目的を、「人類が争いの種を抱えたまま宇宙に上がろうとすることへの警告」と分析してることや、第12話のアザディスタンの少年の、「マリナ様が言ってたよ、いつか僕たちも宇宙に行けるって」発言、さらに第05話で地上人である沙慈くんとルイスが宇宙から地球を見て感動するシーンなど、大局的なお話として、「地上人の宇宙開拓史(命名はドラえもんの「のび太の宇宙開拓史」から)」みたいなお話が大きいストーリーラインとして構成されてる物語なのだと思う。
・そういう意味で、これまで「地上人」と「天上人」の対立と呼んでいた部分は、従来のガンダムと同じように、「地球」VS「宇宙」の対立とも捉えられる。
・ガンダムという作品が、地球志向の人間達と、宇宙に出てちょっと進化してそんな地球志向人が愚かに見えてしまう人達との対立の構造を取るのが非常に多い作品なので(オールドタイプとニュータイプの対立からはじまり、SEEDのナチュラルとコーディネーターの対立とかも発想元は同じと思われる)、OOもそのまま地球がヨシとする地球最高派と、宇宙に出て行くべきとする宇宙志向派との対立構造になっていく可能性は十分に考えられる。実際、第12話のアザディスタン内戦の「保守派VS改革派」構造というのは、改革派のマリナさんを(一応の)筆頭とする、太陽光エネルギーをアザディスタンも開拓すべきという宇宙志向の人間と、そんな変化を嫌う保守の人間との対立の構図で、それはそのまま「地球保守人VS宇宙開拓人」の対立という従来のガンダムシリーズの対立の構図の縮図と捉えられるような紛争背景だった。
・その上で、オープニングに全て暗示されているように、初期2クール分は、天上から滑落した刹那&エクシアが地上でマリナさんと出会い、何かを獲得して合体して再び天上へと昇っていくまでを描くお話だと思われる(第12話時点は、天上に昇ったハズだったんだけど地上に落ちた刹那&エクシアと地上にいる現状ではダメダメなマリナさんとが出会いそうに……という所までのストーリー進行)。
・つまり、刹那&マリナさんの主人公&正ヒロイン組は、大局的な宇宙開拓物語からすれば、最終的に宇宙(そら)へ上がる方を志向することになるような暗示と取れる。
・宇宙に出るには未熟な人間の軋轢をミクロな舞台で群像劇で描くというのは、まさに黒田洋介さん脚本の「無限のリヴァイアス」にも通じる。リヴァイアスのラストがステップアップした群像達が外宇宙へ旅立っていくというものだったので、OOの物語もそういった地上というステージでの未熟な人間の軋轢劇から、やがてステップアップした群像が宇宙へ……のラインなんかでもいいと思う。
・で、ガンダム的には、この辺りで、劣った地上人を粛正しようとする超宇宙志向の人や、進化した宇宙開拓者を排斥しようとする超地球志向の人なんかが出てきて、敵役に収まったりする。
・実際、これまでのパターンだと、最終局面は、「地球VS宇宙」か、「地球VS宇宙VS主人公第三勢力」くらいのパターンしかない。そして、大抵宇宙側が何らかの大破壊を地球に起こそうとして、それを皆で食い止めるというのが、ある意味スタンダードなガンダムシリーズの最終局面。
・余談だけど、リーブラの欠片をバスターライフルで破壊して地球を救うのとヒイロ自身の生きる意志の表明とが同時に描かれるガンダムW最終回と、似た感じでジェネシス破壊で地球を救うのとカガリの「生きる方が戦いだ!」で贖罪意識から死のうとしていたアスランが生きる意志を見せるのが同時に描かれるSEED最終回とが非常に僕は好き。コロニー落としを皆で止めにいく殿堂入りの逆襲のシャアとかは言わずもがな。ガンダム的にはスタンダードだけど、OOもラストはこういう系のパターンでいい気がする。
●ガンダムマイスター4人関連
・アレルヤとハレルヤ、ロックオンと同じ顔の人物(双子?)、ヴァーチェとナドレ(に対応する、「俺」一人称のティエリアと、「私」一人称のティエリア)というように、何らかの意味で二重存在であるのが、ガンダムマイスターの特長で(あるいはヴェーダによるマイスターの選出基準に関係?)、「OO」というタイトルには、そういった存在が二つ的な意味も込められてる気がする。
・そう考えると、刹那だけがまだ二重性が描かれていない気がするんだけど、これは、後に獲得(or顕在化)するのではないかと予想。第1話冒頭のプロトタイプガンダム(みたいなの)を信仰しているというか、それに依存しているかのような現在の刹那は、いわばまだ「O」が一つの状態。雑誌か何かに載った作り手側の公式見解なのか、ファンが感想で共通見解として書いてるだけなのかソースは忘れたけど、「OO」というタイトルに「ゼロ」と「無限大」の両方がかかってるのは確かだと思うので、今は「O」一つの存在である刹那が、もう一つの「O」を獲得して、二重存在として「OO」になった時が、後継機、OOガンダム(ダブルオーガンダム)発進の時、無限大の力、行くぜ!みたいな。ちょっと想像し過ぎ?だけど、上述したマイスター達の二重性は、決して否定されるようには描かれていない気がする。第11話がアレルヤがある意味ハレルヤを痛みを伴いながらも飲み込んで大人になるお話でしたが、そんな感じで、ハレルヤは悪いヤツだからダメ的になるんじゃなくて、うまく二重の存在と付き合っていく方向が作品の落としどころになる気がする(当然、うまく付き合えた組のマイスターと、付き合えなかった組のマイスターとに別れて、そういった対照で何かを表現するということも考えられる)。
●その他
・イオリア・シュヘンベルクの謎にせまる絹江さんのストーリーラインから、ソレスタルビーイング創設の過去から現在までの謎に今後フォーカスが当たると考えられ、そういう意味では親がソレスタルビーイング関係者で何らかの事件のために死亡しているフェルトは、ソレスタルビーイングの過去と繋がる意味での、何気ない重要パーソン。
・フェルトとフラグ発生中のロックオンや、何かと対照的に描かれているクリスティナ辺りも、そういったストーリーラインに関わってくると思われる。というか、プトレマイオスクルー組が、過去から続いていると思われる何らかのソレスタルビーイングの裏の目的を知った時にどういう行動に出るのかは、この作品のハイライトになると思われる。
●グラハム関連
・この人も更なる後継機に乗り継いで、「フラッグとは違うのだよ、フラッグとは!」と言ってくれる気がする。
・フラッグファイターの皆さんで、何らかのジェットストリームアタック的な必殺技もやってくれる気がする。
・この人テンション高すぎ。
●萌え関連
・今の所ソーマたんとクリスティナが好きです。
→DVD
機動戦士ガンダム00 3
機動戦士ガンダム00 2

機動戦士ガンダム00 (1)
→前回:ガンダムOO私的観賞メモその1へ
→前回:第12話「教義の果てに」の感想へ
→次回:第13話「聖者の帰還」の感想へ
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問題は、柱を壊しても地上へ落ちずに上空へ飛んでいってしまうことですか(笑)