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 「風子、どうしてここにいるのかよく分からないんです」(伊吹風子)

 京都アニメーション版「CLANNAD」、DVD2巻が発売となりましたんで視聴して感想です。TVで追ってる方も読めるように、原作のコアなネタバレになる部分は白文字で反転したりと、一応気を使って感想書いております。
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●第4回「仲間を探そう」/感想

 進学エスカレータから降りている状態の朋也と渚なんだけど、演劇部のメンバー集めを通して、徐々に仲間が集まってくる様子を描いてる部分。春原、藤林姉妹と合流してきて、智代、ことみ、風子にも声かけ……という所で、最後に声をかけた風子から、

 「風子、どうしてここにいるのかよく分からないんです」(伊吹風子)

 が飛び出して、どうやら風子ルートに突入。

 進学エスカレータからドロップアウトしてる朋也と渚なんだけど、進学云々以前に、人としての学園生活そのものからドロップアウトしてる幽体の風子との出会いという運びとなります。

・渚と椋の出会いの、すれ違い百合ネタが面白かった。心配でちゃんと影から見ていた杏お姉ちゃんが可愛かった。
・智代キックの「コンボがつながった。」の部分とかも実は原作再現。これ、どうせならアニメ版でもコンボが最後まで繋がるまでやって欲しいな(原作ゲームだと、智代→朋也だけでなく、そこからプレイヤーの工夫次第で色んなキャラに繋がるのです)。

●第5回「彫刻のある風景」/感想

 風子がヒトデ彫刻配りに奔走。このヒトデ配りに渚と朋也が協力するというのが、そもそも受験と関係ない演劇部復興をやろうとしている渚と朋也と、それ以上に受験なんかと関係ない一見無意味なヒトデ配りをやってる風子とが、次元は違えど似たもの同士で重なっているという背景があります。

 そして、公子さんが風子(実際に病院で寝てる方)を案じる場面と、風子(幽体の方)が願っていた「友だち」との授業が疑似授業で成就するシーンにて、光の玉が浮遊する描写が挿入。原作プレイ済みの方には分かる部分ですが、この光の玉がこの作品の一大キーアイテムで、「有紀寧曰く「人の心が変わって」しまったゆえに崩壊しはじめている幻想世界から少女を救い出すために集めなければいけないアイテムで、家族愛を象徴、というかファイナルエンディングで「家族」の意味が町全体、世界全体の人と人との繋がりという所まで意味が拡大されるので(それこそEDのだんご大家族の歌詞のように)、人と人との繋がりのようなものを象徴しているものだと思われる。現在進行している物語は、汐バッドエンド後に幻想世界で生まれた朋也(僕)が見ている回想のようなもので、回想の中で朋也は少女を救い出すために、そのような光の玉を集めているというのが、実はCLANNADという作品の構造。ループする回想の中で人と人との絆を集め終えた時に奇跡が起きる。それがファイナルエンディング」。

 風子の幽体になる以前の夢であった、「友だちと授業を受けたい」が朋也と渚、その他の面々の人と人との繋がりの力で成就し、疑似授業が行われる所のシーンはまた神シーンを一つ目撃した気分。アングルも凝ってましたが、絵も美麗絵。というか、光の玉が出てくるような重要シーンでは意識して彩度とかを変えていたりするのかもとちょっと思いました。これでまだ第5話。恐ろしいアニメです。

●第6回「姉と妹の創立者際」/感想

 ウェイトレス渚をここで描いて伏線を張ってるのはたぶんアニメオリジナルでしょうか。1巻の監督インタビューで監督がまめにキャラクターの衣服を変えるのにこだわってると仰ってましたが、労力に見合うだけ、視覚的に楽しい感じです。

 そして、基本的に何かが変わってしまって/変わりつつあってこのままではおかしい現実を、それを超える「何か」(原作未プレイ組に配慮)で上書きしていくのがCLANNADの一つのテンプレート。そういう意味では、風子が入学式の時に一度だけ話したミツイさんというクラスメイトが、ヒトデを受けとるのを以前は拒否していたのに、この回では風子の活動が身を結んで受けとってくれるように変化しているのが今話の一番のフォーカス。

 されど、そんな風子(幽体の方)は公子さんには見えないという所で引き。ああ、泣くな。これは、風子グッドエンドの所はアニメ版でも絶対泣く。

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 とにかくこの京都アニメーション版「CLANNAD」がすごいのは、これくらいのアニメーション(絵的な)、これくらいの物語、これくらいの演出が見られたら泣けるな、感動できるな、それならDVD買ってもいいな、という僕の想定していたレベルをしっかりと届けてくれるだけじゃなくて、それをさらに上回る美麗絵、物語、演出を届けてくれることで、見ていて予想外の凄さに打ちのめされること。専門用語で"Over Promise, Over Deliver"というんですけど、まさにこれこそプロ中のプロの仕事です。あのAIRやハルヒを作った京都アニメーションならこれくらいはやってくれるだろうという期待を守りつつ、それを超えるものをDeliverするという凄さ。そもそも原作のCLANNADという作品自体が、KanonやAIRを出したKEYならこれくらい泣けるだろうという期待を、「風子ルートで泣けて満足し、さらにことみルートで、まだ泣きの上があった!と泣き、さらにさらに渚アフターストーリーでさらにその上があったってどういうこと!涙でモニターが見えない!」という感じで"Over Promise, Over Deliver"していた作品だったので、マジでこのタッグはスゴイことですよ。一つの到達点を目撃してる気がする。作品の存在自体が生きてく上での励みになります。

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