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三度。
東京編ラストの反転に続いての再びの反転。そして反転の反転だから繰り返し。
物語冒頭で写身サクラの心を無くした写身小狼は侑子さんに対価と引き替えに写身サクラの生存を願った。反転部分の東京編ラストでは、今度は写身小狼の方が心を無くし、逆に写身サクラが写身小狼の心を取り戻すという願いを願った。そして今回、魂が消滅して再び心を失った写身サクラに対して、今度は真・小狼が二人のさくら(サクラ)の生存を願う。リフレインされる、
「さくらは絶対死なせない」
の言葉。
ただ、第一話冒頭と違うのは、願っているのが写身小狼ではなく真・小狼である点と、黒鋼とファイがそれぞれの物語を終えて、明確に自らの意志でその願いに同調していること。
「行く」「行きます」(黒鋼・ファイ)
の所が熱かった。物語冒頭では自分の世界に帰るため、自分の世界から逃げるためというそれぞれの理由からバラバラに同調していた黒鋼とファイが、物語の末にサクラの救済という点で一致。やはり、東京編以前の旅も、東京編以後の旅も、そこで培われた関係性は無為なものではなかった。
あるいは魂の方が消滅してるから、例え躰を取り戻して生きていても写身サクラは物語冒頭と同じく、旅で培われた写身小狼、真・小狼、黒鋼、ファイ、モコナとの関係性は忘れてしまっているのかもしれない。それでも、物語冒頭の写身小狼と同じく、真・小狼は「さくらは絶対に死なせない」という言葉を口にし、黒鋼とファイはそれに同調する。
物語冒頭の願いの時も根っこではバラバラ、東京編ラストの願いの時も全てが反転したゆえにやはり根っこではバラバラ、だけど、今回はついに皆の意志が一つになって願ってる感じがするのは僕だけでしょうか。いよいよ最終章が幕を開けそうです。
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