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 今週の「ツバサ」。マガジン雑誌本編のタイムリーネタバレ感想、Chapitre.182「誓いの夜」の感想です。
 真名ー。
 ◇

 二つのリフレイン。その両方が、表面的な形式は同じだけど、中身は物語冒頭よりも成長しているという。

 まずは「鷹王」という真名を明かしながらの、黒鋼と知世姫の誓いの儀式のリフレイン。幼い頃に行った時は、まだ本当の強さを知らなかった黒鋼だけど、今は知っているという中身の成長(#ちなみに、このシーンの所で知世姫がまた何かしたっぽい。最終戦での黒鋼のカードか)。

 そして、物語冒頭の旅立ちとまったく同じ装束に身を包んだ三人が、再び旅立つというリフレイン。あの時は三人の思惑がバラバラだったけど、今は物語の末に三人の気持ちが一致しているという成長(#ただし、小狼は中身が真・小狼に変わっている。この点を、同じリフレインでも、銀竜が諏訪のホンモノの銀竜になっているのと、小狼が写身じゃないホンモノの小狼になっているのを重ねて描いているものと思われる)。

 そして、真・小狼が写身小狼が着ていた物語冒頭の服を纏ったことで、いよいよ、物語超冒頭の、筒状の入れ物の中で分かたれる小狼とさくらという絵(公式ガイドブックで、物語の末にこのシーンに辿り着くという大川さんのコメントがある)の意味がほぼ明らかに。

 たぶん、あの筒の中のシーンでお互いを求め合う小狼とさくらの気持ちはホンモノなんだけど、体の方が、その気持ちが培われた時とはお互い変わってしまっているという場面なのだと。

 小狼とさくらの気持ちが形成されたのは玖楼国からの旅立ち以前なワケですが、真・さくらの魂はその気持ちを覚えていてああやって小狼と惹かれ合っているんだけど、その実、躰の方は今は写身サクラのもの。真・小狼の方も、ずっと写身を通して玖楼国以前のさくらへの感情が形成される過程を見てきたので、魂の方はさくらに惹かれているのは分かるんだけど、その実、今の躰はその気持ちが形成された時に纏っていた写身のものではなく、ホンモノのモノになっているという。お互い、躰が違っているのに、魂では惹かれ合っているという、そういうシチェーション。その気持ちはホンモノと言えるのか、虚構に過ぎないのか、意味はあるのか、無いのか、と、そんな感じ。まあ、意味はあった、というか、そうやって魂だけで惹かれ合ってる真・さくらと真・小狼の気持ちも、躰だけが覚えている写身サクラと写身小狼の気持ちにも、意味はあった……と落としてくれると信じてるんですけど、躰が変わっても魂だけで惹かれ合ってるというあの筒の中のシーンは、究極のプラトニックLOVEな感じ(そして、結局交われないで分かたれるというのもそんな感じ)。

 とにかく、その構成の凄さに圧倒されます。いや、最後に意味合いを反転させながら物語冒頭に繋げるという構成自体は思いつくけど、それを商業誌の週刊連載で、ちゃんと回収するまで人気を保持して連載しきっている、最初に創り上げた作品の物語構成イメージ(最初は大川さんの頭の中にだけあったのでしょう)を外界に実現化してみせたという事実に感動します。おそらく、ここまで来たら最初の構成通り、実現しきって完結してくれることだと思います。物語開始から5年越しとか、もうそれくらいでしょうか。商業誌、それも第一線のマガジンでこんな漫画が創れたんだなと、まだ完結してないけど、既に感動しきりなのでした。

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