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おお、一曲目から最終曲まで時系列順に物語としてのコンセプトがあるという、いい意味で同人音楽的な発想が宿って新しいステップへとスパークしてる一枚でしたよ。
物語性が強い、非常にコンセプトが明確な一枚。1曲目から「恋」がはじまっていって、蜜月から終盤の曲で恋の終わりが歌われ、最終曲でまた新しい未来へ歩み始めるという。個人的にミスチルの「深海」を思い出したな。あれは、収録曲の時系列と逆に恋の終わりから始まりまで遡っていくというコンセプトのアルバムでした。
曲を単体として聴くより、アルバム全体を通して聴いてその物語性を満喫するしかないという感じのアルバムなんですが、蜜月から恋の終わりにかけて、そして終わってしまった部分の曲とか、曲調も相成ってマジで切ない。歌詞は癒月さんご本人が書いてるんですが、比喩的、メタファー的というよりわりとストレートに心情を言語化してる感じで、いい意味で同人音楽によくあるようなミニマルな物語が分かりやすく歌われている感じ。
恋の終わりから、失恋あたりにかけての曲のタイトルが、
8:ほころび
9:別れの日
10:ぬけがら
ですよ。
もう、タイトルだけで切ない。
そして、そこから新しい道を歩み始めるラスト部分が、
11:time
12:スタート
失恋までを描いてるんだけど、最終曲のタイトルは「スタート」という。最終曲まで聴き終えた時はだいぶグっときたよ。「スタート」は是非歌詞をじっくり聴いて欲しい感じだけど、ハッピーだった時間も辛かった時間も、全部、現在(いま)の自分を形成する糧になっているというメッセージで結ばれているアルバムでした。曲はdaiさんやWAVEさんが好きならまずツボに入るので、お勧めの1枚です。是非是非。
Rioさんお疲れ様でしたー。

→アルバム「START!」の企画ページ
→癒月さんご本人のページ
→daiさんご本人のページ
→WAVE様のページ
歌詞集自体が分厚いブックレットの物語になっている「orbital period」ですかね。
そのバンド(バンプオブチキン)は歌詞で物語を強調する要素がとても強いので昔からファンだったりしますが。
それはともかく、本題のCDは是非とも聞きたい限り。
近くのCDショップかレンタル屋にあればいいのですが…