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今週の週刊少年ジャンプ に参加中!
 久々に感想書きました。感想はお休みしてても基本的に全作品毎週読んではいましたよー。
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●ONE PIECE

 今回がサブタイ「8人目」ということで、この前の「3人目と7人目」の時、7人目の方をロビンと捉えるかフランキーと捉えるかで解釈が分かれる感じだったんですが、基本出会った順番でカウントされてる点を考えると、8人目のブルックの前に出会ってたのはフランキーということで、この前の「7人目」はフランキーだったと解釈したい所。ウソップが本当に仲間になった&フランキーが新しく仲間になった回としてのこの前の「3人目と7人目」サブタイだったんじゃないかと。

 僕的予想。

 1人目:ゾロ
 2人目:ナミ
 3人目:ウソップ
 4人目:サンジ
 5人目:ビビ(まだサブタイ未出)
 6人目:ロビン(まだサブタイ未出)
 7人目:フランキー
 8人目:ブルック
 1匹目:チョッパー(まだサブタイ未出)

 普通に考えれば5人目がチョッパーなんですが、この前の「3人目と7人目」のナンバーズサブタイの時にわざわざビビが出てきたのが、ビビもカウントに入れてねというメッセージに捉えることが可能な点。また、新世界にこれまでの勢力が総集合するような雰囲気を細かい所から感じ取れるので、ピンチの所でビビが再合流で「5人目」のナンバーズサブタイトルが入るというのは演出上相当燃えると想像している点。そんな理由から、僕はチョッパーは「人」じゃなくて「匹」でカウントして代わりにビビを入れるという有標の予想をしています。

 いずれにせよ、たぶん歴史の謎関係でロビンにもう一ヤマあって、「6人目」タイトルが入る回が楽しみかな。何年後になろうと、気長に待ちますよ。もはや、週一のONE PIECE読書は生活習慣に組み込まれているんで。

 ◇

 ゾロとブルックで、微妙な距離感での信頼関係が滲み出てるのがいいです。ゾロは密かにウソップを一番認めていたフシがあったり、ロビン合流時は表面上ツンとしながら何かとロビンを気にかけてた描写があったりと、表面的には分かりづらい所でものすごい仲間想いの所が描かれてるのが好きです。だから、感想お休み中のエピソードでしたが、ゾロがルフィの痛みを全部引き受けて仲間を生かして、何もなかったって言う回はかなりグっときながら読んでました。

●アイシールド21

 ここで「嘘がホントになるように」のお話冒頭の台詞を持ってきたのは上手い。この作品ももはや相当長期連載で、始まった頃まだ大学生だったなぁ、それから毎週読んでるなぁなんて思うと無駄に感慨深いんですが、こういう長期で伏線回収というか、序盤の重要台詞が意味を持ってくるという構成に弱いです。

 「嘘がホントになるように」がもともとの動機だったのが思い出されるので、ここで帝黒学園の真・アイシールド21の情報が入ることで、嘘=セナ、ホント=真・アイシールド21になって、セナがホントになるには真・アイシールド21を超えなきゃ!な感じでセナパワーアップ展開というのは説得力があった。恣意的に料理できる一種の気持ち、気合い要素でのパワーアップなんですが、ものスゴイ前から想ってた気持ちが動機になってるんで、わりとスっと入り込めた。

●初恋限定。

 もともと毎回楽しみに読んでるんですが、一連のバレンタインエピソードは特に面白かった。「チョコレートは爆弾」って、「爆弾」は普通に比喩として使われてるんだろと思って読んでたら、リアルに爆弾だったという展開が、恋愛話描いてる途中で急に場が火事になったりする「いちご100%」から続く河下先生イズムでした。

 いっそ完全な爆発オチだったらもっと面白かったのに。BLEACHとか、リョーマVS金太郎の時のテニスの王子様みたいな感じで、今話のラストで見開きで爆発して引き、みたいな。

●テニスの王子様

 あー、なんかテニスを嫌いになったから相手をテニス不能に陥らせる能力を手に入れた幸村と、テニスを楽しむ原点回帰の天衣無縫の極みを見せるリョーマっていう対比が効いていて、すごいイイ話としてまとまりつつある。次回巻中カラーみたいなんで最終回ですかね。これが終わったら、マジで寂しい。

 メタな話で言えば、「テニスは楽しい」を最後の作中是としてもとからまとめるつもりであった訳だから、これまでのとんでもテニスも作品としてしかりだったみたいな捉え方もアリ。人外のテニス多数だったけど、確かに読者としては「楽しいテニス」だった。

●To LOVE る−とらぶる−

 この前のお話が美柑×ヤミフラグを作るお話だったとしたら、今回は春菜×お静フラグを作るお話だったという感じ。

 僕は最近どっぷり古手川さん派だったりですけど。

●エム×ゼロ

 ルーシー→九澄の、私が奥さんなのよ的な発言、仕草の数々は可愛い。

 のだけど、そもそも異種族恋愛だし、最終的に正ヒロインの愛花とくっつくのだとしたら、ルーシーは報われないんだよなぁ。切ない。

 今回のお話じゃないけど、先週までの魔法試験のお話も面白かったです。限定条件下でのミッションクリア型のお話をやらせたら、最近の僕が知る中でもピカ一な漫画です。

●サイレン

 そして、今ピカ一で好きな漫画。

 何で未来は崩壊したのか?という問題に主人公達が迫っていく形で世界の方の謎を解いていく物語だというのは前からだいぶ明らかでしたが、今回自分がまだ意識していない脳の中の使われてない領域に関する「サイ」の話が出てきたことで、自分の中の脳という世界に関する謎にも主人公達が同時に迫って行かなきゃならない漫画だというのが受信できて、こうツボ。

 大げさに言えば、これは文学や哲学でずっと扱われてきた世界とその中にいる自分って何?っていう謎を追いかけるお話が連想されて、それらを速物的に捉えれば、世界の方は物理学で、自分の方は脳科学です。さらに突き詰めれば世界=自分とすら言えるほど哲学的には密接な関係な訳で、サイレン世界の謎と、サイが宿った自分という謎が密接に関わっていきながら明かされていくなんて展開だったら?なんて思うと、本当ワクワクします。

 ここまで行くとだいぶアカデミックな素養が好きな僕だけが楽しめる楽しみ方かもしれないですが、とにかく僕としては面白い。もう一歩飛び抜けて打ち切り圏内から脱出して看板漫画クラスに昇格してくれてもイイ。それくらい今好きな漫画です。

●サムライうさぎ

 「私は常に…新しい環境で、新しいモノを見、新しい事を聞き、新しい道具を使うよう心がけている。つまりは…"慣れ"は思考を奪い、感性を腐らせるという事だ。多くのことを知りたい。環境も道具もやり方も「これだ」と決めつけてイイコトなど一つも無いハズだよ」(清比人)

 常にアップデートし続けることこそが自由。これは大いに共感した。

 もともと、しきたりや慣習の中でがんじがらめになってる状態がいわば作中の敵で、それらに志乃の「うさぎ」の発想に比喩的に描かれている「自由な発想」でもって主人公達が立ち向かっていく話というのが基本的な骨格のこの「サムライうさぎ」。決めつけから自由な考えへの解放を是的に描いていた作品ではありますが、既存の古いモノばかり使ってると決めつけられてしまうから、家まで燃やして新しい発想を自由に求めていくという清比人殿は作中でもかなりラディカルな自由主義者。

 だけど共感。江戸時代という封建な舞台に、現代の情報時代的な自由を志向しているキャラを投げ込んでみて、その化学反応でエンターテイメントを作ってみる……というのが、この作品の発想元のような気がします。清比人殿がそれぞれの個性に合わせて作った刀が、まさに慣習、決まった型というのをぶち壊して自由な発想の元に作られたバラエティに富んだモノでとても面白かった。講武館の型にはまった剣術を、うさぎ道場の面々の自由発想の剣技が凌駕していく展開になるんだろうなぁ。楽しみ楽しみ。

●Q部!!

 面白かったです。クイズという一見アクション的には地味な題材に対して、相応に地味に綿密に描くのではなく、あえて早押しというアクション部分にフォーカスして、アクションを見せ場にしてるのが、作者がイイ意味でひねくれているのを感じて面白かった。

 最後の方の見開きの「早押しの力だ!!!」のアクションコマとか、相手が必殺技食らってるみたいに吹っ飛んでるのはもちろんひねったギャグで、BLEACHとかの本当にアクションの見開き絵を売りにしてる漫画を前提にして、それをクイズでやってる所にちょっとひねくれた面白さを感じて欲しいという、なんか受信難度が高めなクライマックス。

 色んな作品を神の視点というか客観的な視点から咀嚼しまくって、それを前提にうまく自分の作品をアウトプットする能力を持ってると感じる、期待してしまう描き手さんです。神海英雄先生。メモメモ。

●D.Gray-man

 リナリーの病的なまでの仲間病につけ込まれてのリナリー出陣。前はこの仲間病のために髪を失い、今度は何を失うのかという展開。

 すごい序盤に最初にリナリーが「仲間」を口にした時に、その言葉を口にするまでの過程が描かれて無くて重みがないとか批判的な感想を書いてしまっていたのが懐かしい。今にして思えば、明らかに後半で回収するための一種の伏線としてのあそこでの「仲間」発言だった。その後、パズルのピースだけ見ると分からない描写も、物語の進行と同時に外堀の絵が埋まってきた時にその一ピースがピタリとハマるという構成こそがキレイ。それが分からずにまだ意味が分からないピースだけを見て文句を言うのはナンセンスという趣旨のことをたびたび書いてきた自分として、多いに反省したい過去。リナリーの仲間病関係のお話は序盤のあのピースから始まって、アレンやラビ、ミランダらの居場所探しの物語と重なりながら、この作品の中で非常に意味があるものだった。

 そして、前回のバトル編で非常に内省的なバトルを通して、ブックマンとしてのラビか?アレンやリナリーのただの仲間としてのラビか?というアイデンティティに関する物語が描かれたラビが、ここでリナリーを追うというのも、かなりグっと来る展開。ディグレはちょくちょくもの凄い輝きを発する回があるのでやめられないです。

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