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『ツバサ』第22巻限定版付属のツバサDVD新作アニメーション、『ツバサ TOKYO REVELATIONS(トーキョーレベレーション)』その2「少年の右目」の感想です。
それぞれのバックにいる侑子さんの雨の侑子邸の風景VS玖楼国の切り取られた時間にいる飛王の風景といった感じで、ビジュアルが切り替わりながら、東京都庁地下の二人の小狼にまつわる解説がなされていく所が面白かった。
基本今話の劇中は東京都庁地下の貯水庫の場面のみで進むんですが、間あいだに挿入される侑子さんの侑子邸の雨の叙情と、玖楼国の切り取られた時間の中にいる飛王の絵(最後に明かされるけど、脇にはずっと星火の死体が……)とが、効果的に劇の中心となる都庁地下の小狼の絵を盛り上げていた感じ。特に虚構の存在だった写身小狼の切なさが、干渉できない侑子さんの切なさを感じさせる雨と、同じく虚構の存在だった飛王の脇にある星火の死体という二つのガジェットで増幅されていた感じ。
で、そんなバックにいる侑子さんVS飛王。なんとか右目の封印が切れて写身小狼が飛王の道具の人形に戻ってしまうのを、侑子が託したカードである、旅の途中で変わったファイ、真ではなく写身を想ってるサクラ、そして写身小狼の自我の目覚めに賭けていた真・小狼といった面々が何とか防ごうとするんだけど、ことごとく全滅。ファイの魔法による再封印は失敗して写身小狼に片目を奪われ、サクラは繭の中で叫ぶことしかできず、真・小狼の「あのさくらを大事だと思ったのは『おれの心じゃない』!おまえだろう!!」も既に写身小狼には届かず……と、この局面では飛王の勝利に。
もう戻れないなら……と自らの写身と戦う決心をして真・小狼が自分の剣を召還して雷帝招来発動の所で、例のツバサ・クロニクルから続くアニメツバサのメインテーマが流れ出す所が相当熱かった。
されど、今話では自我を無くして飛王の人形になってしまった写身小狼が勝利して、サクラに強引に羽根を埋め込んで(サクラの同意が無いだけで羽根の返還場面が背徳的になるのに今回気付いた)次の次元に去って行ってしまって終了。
第2話は悲劇がとことん続いてフラストレーションがたまるタメの回という感じ。このストレスが部分的に浄化される、第3話ラストに来るであろう、サクラ→ファイの「それでも生きていてくれてよかった」を楽しみに待ちたいと思います。
→というわけで大満足
ツバサ22巻限定版 (DVD付)
→坂本真綾さんのメインテーマ
さいごの果実
→牧野由依さんのOP
synchronicity
→原作コミックスの「東京編」部分の感想はこちら↓
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